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変態と平和な日々?
小ネタ:レオン様開封式
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きた! 遂にきた!!
私では到底手の出せないレオン様ドールが竜也君の家に到着したらしい。
開封式の様子をSNSで実況してくれれば良いって言ったのに、竜也君は一緒に開封するって言って聞かなかった。
だから、今日、遊びに来たというわけ。
「では、ただいまよりレオン様ドールの開封式を行います!」
「わー!」
竜也君の宣言に拍手をして、凄くわくわくした。
このダンボール箱の中にレオン様が入っていらっしゃる……!
開けていいって言われたけど、高額なお品物の取り扱いに手が震えるから竜也君にお任せすることにしたわけで。
「箱の中に箱……!」
段ボール箱を開けて、また箱が入ってる。この白い箱の中にレオン様が入っていらっしゃるわけですね……!
と妙にドキドキしたところで、竜也くんが箱を開けて中には袋に入った小物とクッションが入ってるみたいだった。
これはウィッグ、これは衣装……と竜也君が出していって、ふかふかのクッションの紐を解くとプチプチに包まれた物体が出てきた。
「おぉ……!」
厳重にプチプチに包まれた肌色の人型の物体!
早くレオン様のご尊顔を拝みたい!
竜也君がプチプチを剥がし始めて、ふと手が止まった。
「ごめん、りりちゃん目閉じてて!」
「え……?」
「早く目閉じて!」
ちょっと納得できなかったけど、あまりに竜也君が必死だったから目を閉じる。
ガサゴソガサゴソ……竜也君が何かを開けてる。
「まだ?」
「もうちょっと……!」
ガサゴソガサゴソ……
凄く何かを開けてる音がするけど、めっちゃ見たい。見たいのに何で目を閉じてなきゃいけないんだろう?
「早く見たいよ」
「もうちょっとだから!」
ガサゴソガサゴソ……竜也君は急いでる様子。
何をそんなに見せたくないんだろう?
「りりちゃん、いいよ」
やっと竜也君のお許しが出たから目を開けるけど……
「何でもう服着てるの!?」
プチプチから出たレオン様は既にウィッグを被ってシャツとズボンをお召しになってた。
「いや、りりちゃんに他の男の裸を見せるわけには……」
「人形でしょ!」
「人形でもついてるからダメなの!」
うわぁ、竜也君の嫉妬面倒くさい……ついてるって、ついてるって……
「りりちゃん、何で見ようとするの!?」
ちょっとおズボンを……と思ったら竜也君に止められた。
「そう言われると気になっちゃって、つい……」
「りりちゃんは俺の!」
「まだ違うからね」
「まだってことは、これからが……」
何だろう、その謎ポジティブ……。こわい、とてもこわい。
「大体、ウィッグまでかぶせちゃうことないじゃん!」
「ハゲたレオン様を見せるのは気が引けて……」
ハゲって……いやいや、ウィッグ被る前のお人形さんの頭くらいわかるよ?
「上着はりりちゃんが着せていいから」
そうは言われてももうほとんど開封されちゃってるのに。開封式楽しみにしてたのに。そう思ったら頬が膨らんでいく。
「うわーん! りりちゃん、怒らないでぇっ! 可愛い! 可愛いけど、おめめがつり上がってるよ! いや、可愛いんだけど!」
竜也君はそう言うけど、竜也君のせい。ほんと、そういうとこだと思う。
「じゃあ、ここから先にうるさいこと言わないならいいよ」
「うん、わかった! うるさいこと言わない」
「約束だよ? うるさいこと言ったら国外追放だよ?」
「指切りする!」
そうやって指だけでも繋ごうとしてるのは明らかだったけど、仕方ないから指切りしてあげることにした。
そう、この指切りが竜也君の首を絞めることになるのだった……。
というわけで、そこから先は私は思う存分レオン様ドールを堪能したのだった。竜也君の視線はうるさかったけど。
私では到底手の出せないレオン様ドールが竜也君の家に到着したらしい。
開封式の様子をSNSで実況してくれれば良いって言ったのに、竜也君は一緒に開封するって言って聞かなかった。
だから、今日、遊びに来たというわけ。
「では、ただいまよりレオン様ドールの開封式を行います!」
「わー!」
竜也君の宣言に拍手をして、凄くわくわくした。
このダンボール箱の中にレオン様が入っていらっしゃる……!
開けていいって言われたけど、高額なお品物の取り扱いに手が震えるから竜也君にお任せすることにしたわけで。
「箱の中に箱……!」
段ボール箱を開けて、また箱が入ってる。この白い箱の中にレオン様が入っていらっしゃるわけですね……!
と妙にドキドキしたところで、竜也くんが箱を開けて中には袋に入った小物とクッションが入ってるみたいだった。
これはウィッグ、これは衣装……と竜也君が出していって、ふかふかのクッションの紐を解くとプチプチに包まれた物体が出てきた。
「おぉ……!」
厳重にプチプチに包まれた肌色の人型の物体!
早くレオン様のご尊顔を拝みたい!
竜也君がプチプチを剥がし始めて、ふと手が止まった。
「ごめん、りりちゃん目閉じてて!」
「え……?」
「早く目閉じて!」
ちょっと納得できなかったけど、あまりに竜也君が必死だったから目を閉じる。
ガサゴソガサゴソ……竜也君が何かを開けてる。
「まだ?」
「もうちょっと……!」
ガサゴソガサゴソ……
凄く何かを開けてる音がするけど、めっちゃ見たい。見たいのに何で目を閉じてなきゃいけないんだろう?
「早く見たいよ」
「もうちょっとだから!」
ガサゴソガサゴソ……竜也君は急いでる様子。
何をそんなに見せたくないんだろう?
「りりちゃん、いいよ」
やっと竜也君のお許しが出たから目を開けるけど……
「何でもう服着てるの!?」
プチプチから出たレオン様は既にウィッグを被ってシャツとズボンをお召しになってた。
「いや、りりちゃんに他の男の裸を見せるわけには……」
「人形でしょ!」
「人形でもついてるからダメなの!」
うわぁ、竜也君の嫉妬面倒くさい……ついてるって、ついてるって……
「りりちゃん、何で見ようとするの!?」
ちょっとおズボンを……と思ったら竜也君に止められた。
「そう言われると気になっちゃって、つい……」
「りりちゃんは俺の!」
「まだ違うからね」
「まだってことは、これからが……」
何だろう、その謎ポジティブ……。こわい、とてもこわい。
「大体、ウィッグまでかぶせちゃうことないじゃん!」
「ハゲたレオン様を見せるのは気が引けて……」
ハゲって……いやいや、ウィッグ被る前のお人形さんの頭くらいわかるよ?
「上着はりりちゃんが着せていいから」
そうは言われてももうほとんど開封されちゃってるのに。開封式楽しみにしてたのに。そう思ったら頬が膨らんでいく。
「うわーん! りりちゃん、怒らないでぇっ! 可愛い! 可愛いけど、おめめがつり上がってるよ! いや、可愛いんだけど!」
竜也君はそう言うけど、竜也君のせい。ほんと、そういうとこだと思う。
「じゃあ、ここから先にうるさいこと言わないならいいよ」
「うん、わかった! うるさいこと言わない」
「約束だよ? うるさいこと言ったら国外追放だよ?」
「指切りする!」
そうやって指だけでも繋ごうとしてるのは明らかだったけど、仕方ないから指切りしてあげることにした。
そう、この指切りが竜也君の首を絞めることになるのだった……。
というわけで、そこから先は私は思う存分レオン様ドールを堪能したのだった。竜也君の視線はうるさかったけど。
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