【R18】変態に好かれました

Nuit Blanche

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イケメンヤリチンチャラ男に捕まりました

勝てるはずがない

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「ねぇ、りりちゃん。撮っていい?」

 何を聞かれたかわからなくて、そっと影本君を見て、心臓が止まるかと思った。
 影本君の手にはスマホが握られてて、カメラがこっちを向いてる。
 逆らったら何をされるかもうわかってるのに、それは嫌で、ふるふると首を横に振って必死に目で訴える。
 そんなの撮られちゃったら、誰かに見られちゃったら、拡散されちゃったら、私の人生終わっちゃう。

「誰にも見せない。俺のだけのメモリーにするからさ」
「撮らないで……おねがい……」

 ヤリチンで不良の言葉なんか信じちゃいけないと思う。
 いつうっかり流出するかわからない。証拠画像を残されるなんて避けたい。

「可愛いりりちゃんのお願いは何でも聞いてあげたいんだけどさぁ……」

 絶対嘘。本当にそう思ってたら、こんなことしてないはず。

「じゃあ、定期的に見せて?」
「え……?」

 影本君は可愛くおねだりでもしてるつもりなのか。
 一回きりでも耐え難いのに、まだこの屈辱が続くの?
 飽きるまで影本君の性奴隷にされるの?

「りりちゃんも定期的に気持ちいーことしてほしくなっちゃうかもしれないし?」
「ならないもん……」

 そんなの、絶対にならない。
 気持ち良くなんかない。怖いだけ。気持ち良くなんてならないのに。

「じゃあ、我慢比べしよっか?」

 影本君が提案してくるけど、私がもう拒否できないのはわかってるはず。
 そういう状況に追い込んでるのは影本君なんだから。

「りりちゃんが我慢できなくなるのが先か、俺の舌が疲れるのが先か、勝負ね」

 そう言って、影本君の顔がそこに近付けられる。
 また割れ目を広げられて、さっきよりずっと近くで見られて、息が当たって、凄くぞわぞわする。

「待っ……ふ、あぁっ!」

 何をするかわからないのに、何を我慢するのかわからないのに、勝負になるはずがない。
 だから、影本君を止めたかったのに、ふーって息を吹きかけられて、変な声が出た。
 ぞくぞくって何かが背中を走っていった。

「ほら、りりちゃん。声抑えないと」

 そう言われて、口元に腕を押し付ける。
 それを確認して、また息がかかった。
 影本君は最初から真面目に勝負する気がないんだ……

「んっ! ん、ふっ……んぅ!」

 何をされたのかわからなかった。
 熱くて柔らかくてぬめぬめしたものがそこに触れてる。
 ぬるぬる、上下に動いて、ちゅぱちゅぱって嫌な音がする。
 うそ……嘘嘘嘘嘘。影本君に舐められてるなんて嘘。
 そんなことやめてほしいのに、こんなのが勝負なんて耐えられるはずがないのに、我慢するしかないなんて、初めからできないことを条件にされてる。

「ぅ…… んんっ! んぅ……?」

 必死に抑えてる内にネクタイが解けて、手が自由になった。
 片手で口を塞いで、もう片手は引き離そうと影本君の頭に手を伸ばす。
 指先に影本君の髪の毛が触れて、引っ張ればやめてくれるかもって思ったけど、影本君も気付いたのかもしれない。

「んんーっ!」

 じゅるって上の方を吸われて、一気に知らない世界に引きずり込まれた。
 目の前が真っ白に塗り潰されて、頭の中で何かが弾けるみたいで、体がビクンビクンって跳ねる。

「あはは、もうイっちゃったね。焦らしたからかな?」

 イっちゃった……?
 全然、何が起きたかわからない。

「でも、まだまだ。もっともっとイかせてあげるからね」

 もっと……?
 あれで、終わりじゃないの……?

「トロトロだし、俺もまだ舐め足りないし」

 あんなところ舐めるなんて信じられないのに、足りないとかわけわかんない。
 もう私の負けが決まったんじゃないの?

「りりちゃんは何回連続でイけるかな?」

 影本君はまだ拷問を続けるつもりらしい。
 あんなのを何回もされたら、連続でされたりしたら、おかしくなっちゃう。
 それでも影本君は容赦なく続けるんだろう。
 影本君の唾液なのか、私の中から出たものなのか、どっちにしても体液で濡れたそこに影本君がまた顔を近付ける。
 その瞬間、私を繋ぎ止めてた細い糸がぷつんと切れた気がした。

「やぁっ……も、むりぃっ……こわいのっ、やらぁっ」

 もう限界だった。
 嫌だって言っても、やめてくれなかった影本君が泣いたからってやめてくれるはずもないのに、涙が溢れて止まらなくなった。
 この先にある仕打ちが何かわからないのに、もう負けでいいと思った。

「りりちゃんには刺激が強すぎたね。だいじょーぶ、だいじょーぶだよ」

 泣きじゃくる私の頭を撫でるのは影本君?
 やってることは基本ひどいのに、ちょっとだけ優しさ見せてくるの、何なの? 子供扱い? バカにしてる?

「でも、もうちょっとだけ我慢してね」

 落ち着いてきて、やめてもらえるって思ってたのに……引き上げておいてまた突き落とされた気がした。

「もぉ、やぁっ……」
「これで最後だから」

 影本君の言葉なんて信じられない。
 最後に何させられるかわかったものじゃない。
 でも、影本君は止まらなかった。

「ほら、りりちゃん、手貸して」

 何かゴソゴソしてると思ったら、私の手を掴んだ。
 貸して、って言ってるけど、やっぱり私の意志なんか無視。
 手に熱い物が当たって、引っ込めたかったのにできなかった。
 こ、これって、まさか……!

「りりちゃんが可愛すぎて勃っちゃった」

 言い方は明るいけど、全然可愛くない。
 今、私の手にはとんでもない物が握らされてる。

「やだ……気持ち悪い……」

 まともに見たことがないのに、男の人のあれが手の中でビクビクしてる。何か濡れてる……?

「ほんと、ひどいね、りりちゃん」

 傷付いたように言う影本君に胸が痛むなんておかしい。
 ひどいのは影本君なのに、私じゃないのに。

「手でしてもらおうと思ったのに気が変わったよ」

 ほら、影本君の言うことなんて嘘ばっかり。
 私のことが好きだったら、こんなひどいことするはずがない。
 私のことが嫌いだから、こんな辱めをするんだ。

「口は可哀想だから、こっちね」

 熱くてビクビクしてるそれが私のあそこに当たる。
 そこがひくんってしたのはきっとビックリしたから。

「やっ、そこは、だめぇっ!」

 だって、そこに挿れるところがあって、そうしたらセックスになっちゃうって、それぐらい知ってる。
 それを挿れられたら、私はもう処女じゃなくなっちゃう。
 初めては好きな人と、が当たり前だったのに好きでもない影本君に奪われちゃう。
 影本君は私を好きだって言ったけど、それは玩具として楽しめることが好ましいってことで私自身を好きなわけがない。
 最初は痛いって言うのに、わけがわからないまま、こんな場所で奪われるなんて嫌。

「だいじょーぶ。挿れないから。素股からのズボッにはロマンを感じなくもないけど、今はしないから。りりちゃんは何もしなくていいから、ね?」

 そう半分くらいは理解できないことを言いながらもそれを私のあそこに擦り付ける影本君を信用することなんてできない。
 不安がいっぱいで、今にも突き刺さってしまいそうなそれに恐怖を覚える。

「大人しくしてて、うっかりぶち込まれたくないでしょ?」

 影本君のは怖すぎる。
 そう言われてしまえば私の体は素直に従って再び抵抗をやめる。

「うぅ……ふ、ぅっ……」

 先っぽがぬるぬる擦り付けられて、変な感じ。粘液が絡まって、くちゅくちゅって音がする。
 凄くいけないことをしてる気がする。ううん、本当にいけないことをしてる。
 だって、学校は勉強するところで、エッチなことはいけないことなのに。

「は、ぁ……りりちゃん、いい……すごくいいよ……」

 セクシーな吐息たっぷりに影本君は譫言みたいに呟いてる。
 声自体は多分好みの声質だから変にドキドキするし、眉間に皺を寄せてるのが不思議で目が離せない。
 何度も腰を揺らして、あれを擦り付けてきて、変態じゃないかって思うのに。

「俺、も……出そう……っ!」

 笠みたいに張った部分が多分私の一番弱い場所を引っかいた時、また頭の中がチカチカして、わけがわからない内に太股に熱いものがかけられた。
 それが精液だと気付いたのは綺麗にされた後のことだった。
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