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変態が窮地です
クッキーが戦争の種でした
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「えー、事の起こりは大沢先輩が光石先輩からもらったプレゼントを見せびらかし……」
「先輩に見せてって言われたんだもん!」
加納君は凄く面倒臭そうに解説を始めたけど、語弊があるみたい。すぐにふみちゃんが反論する。
「それを山本が手を滑らせて落としてしまったと」
「わざとだったの!」
ふみちゃんは加納君に噛みつきそうな勢いだった。
その加納君は「僕の意見じゃありません」って肩を竦めてる。
「かねてから山本を疎ましく思っていた大沢先輩が山本を罵倒」
「逆だもん!」
「むしろ山本を陥れるためにわざと……」
「そんなことしないもん! ふみは嫌だったのに、無理矢理取られたんだもん!」
加納君が淡々と口にするのは萌花ちゃん側の人間の主張なんじゃないかなって思う。偏ってる気がする。
ふみちゃんの友達として信じてあげたい気持ちはあるけど、中立の立場で物事を見なきゃいけない気もする。ふみちゃんは絶対にそんなことしないって言ってあげたいのに、そう言い切ったら向こうと一緒な気がする。
でも、難しい。だって、今萌花ちゃんを信じられる要素がない。
何かもう萌花ちゃんがそういうことする光景が容易に想像できるレベル……
ふみちゃんは萌花ちゃんとは部内でも口をきかないって言うか、話しかけても無視されたとか男子とばっかり喋ってるとかで歩み寄るのをやめたって言ってた。それは他の子も言ってたし、私達も集会の時に目の当たりしてる。
「言いがかりをつけられた山本が泣き出し……地獄絵図ですね」
あっちでは萌花ちゃんも泣いてるんだ……どうせ、嘘泣きだって思っちゃった自分がちょっと嫌だ。
「大沢先輩は謝罪を受け入れず、これまでのことを散々責め、影本先輩の件まで山本のせいにしたというのが向こうの主張です。信者がご機嫌取りに必死らしいですよ。マジうける」
加納君、一番楽しそう。帰ろうとしてたけど。
他人の不幸は蜜の味なんだろうか……
「だって、本当のことじゃん! 凛鈴ちゃん、今あの子のせいで大変なのに、ふみのために作ってくれたから……ぐすっ、全部全部あの子が悪いんだもん!」
正直なところ、凄くそう思う。癇癪起こして泣き喚きたい。私も全部全部萌花ちゃんのせいだって言いたいけど、そもそも全部竜也君のせいのような気がする。諸悪の根源。
私に散々迷惑をかけてきた竜也君が更なる大迷惑な事態を引き起こさないか心配なのに、無視されて、イライラしてたりもする。
竜也君が勝手に始めたことなのに、無理矢理私を巻き込んでおいて無視とか正直ムカつく。
由真ちゃんやふみちゃん、部長や加納君達がいなかったら学校来るのも怖すぎるのに竜也君は大丈夫なのか、心配すぎてムカつく。
「限りなく黒だけど、彼女がやった証拠はないよ」
「ほぼほぼ真っ黒なんですけどね」
アニ研の誰かが手伝ったって情報を加納君は仕入れてきたみたいだけど、それをちゃんと証言してもらえるかなんてわからない。
萌花ちゃんを擁護することがアニ研の総意になれば私達に勝ち目はない気がする。
「ま、絶対に認めないわよね」
由真ちゃんの言うとおり。簡単に認めてくれたら苦労はしない。
落胆の溜息をこぼすことさえ無駄に思えてくる。
「僕はアニ研全員敵くらいには思ってます」
加納君だって一応友達がいるはずなのに、潔いって言うか何て言うか……
でも、それを聞き流せないのはふみちゃんだった。
「ふみは凛鈴ちゃんの味方だもん! 絶対絶対凛鈴ちゃんを裏切らないもん!」
「先輩は例外に決まってるじゃないですか」
加納君の口は災いの元かもしれない。
ふみちゃんは納得したみたいだけど、ここでも喧嘩が起きそう。
加納君、いくらBL妄想の餌食にされるからって、ふみちゃんのこと嫌ってるわけじゃないよね……?
磨り減る……何か色々磨り減る。
「でも、ここでこうしてるわけにもいかないし、行こうか、大沢さん」
「どこに……?」
促す部長にふみちゃんは不思議そう。
「アニ研の部室。双方謝罪して収めないと」
部長が答えた途端にふみちゃんの顔が強張った。
「ふみは悪くないもん! 絶対謝らないもん!」
「ふみちゃん……」
「謝られたってクッキーは元に戻らないじゃん!」
落ち着いたはずのふみちゃんが駄々っ子になっちゃった……
部長は表情が変わらないから呆れてるのかもわからないけど。
でも、クッキーは戻らない。ふみちゃんの誕生日プレゼントはブロークンクッキーになっちゃ……
「あっ!」
急に声を上げた私に注目が集まって恥ずかしいけど、そんなことを気にしてる場合じゃない。
そうだ、あれがあったんだ! パニックで忘れてた!
自分のペーパーバッグからあれを探す。良かった、割れてない!
それをふみちゃんのところに持って行く。
「はい、ふみちゃん。お誕生日おめでとう」
「これ……!」
「持ってくる途中で割れちゃうかもと思って、余分に用意してたの忘れてたんだ……ごめん」
改めてお昼と同じようにふみちゃんに渡すのは割れちゃったのと同じクッキー。
焼く時にも失敗するかもだし、一発勝負はできなくて、予備を作っておいた。
最初にあげた方のが綺麗に焼けてたんだけど、仕方ない。
また作ってあげることもできるけど、今日は誕生日だから泣いたまま終わってほしくない。それも私があげたもののせいで。
「ありがとう、凛鈴ちゃん!!」
良かった、ふみちゃんが笑顔になってくれた!
涙ぐんでるけど、笑ってくれてる。
「どうして僕達の分まで余分に作ってくれなかったんですか」
加納君は不満げだった。どうしてもっと早く出さなかったんだとは言われなくて良かった。
って言うか、ふみちゃんの誕生日だし……由真ちゃんにだってあげてない。代わりに量産型のクッキーはあげたけど。
「小さいのはあるけど、食べる……?」
そっと私のおやつ用のクッキーを出してみる。
量産型のクッキーはいっぱい焼いた。ステンシルみたいなやつ。
切り絵が趣味の竜也君のおばあさまみたいに複雑なのはできないけど、簡単な紋章とかシルエットなら私でもできた。
夜な夜なクリアファイルをカッターで切り抜いて、ちょっと指も切りそうになったけど……ふみちゃんが喜んでくれたし、由真ちゃんも褒めてくれたから報われた。
でも、みんなで食べようと思って持ってきたものの、何となく部の仲間に手作りクッキーを振る舞う自信がなくて、やっぱり自分で食べようと思ってたんだった。
竜也君にもあげられたらいいなぁなんて思ってたけど、そんなチャンスなんてなかった。万が一があるかもなんて思ってた自分が虚しくなるくらい。
「何言ってるんですか、そんなの食べるに決まってるじゃないですか」
「じゃあ、謝りに行ったら、おやつタイムにしようか」
加納君、甘い物好きだったっけ?
ふみちゃんは『謝りに行かなきゃいけないの?』って顔をしてる。
「アニ研の人達には謝らないといけないよ。お騒がせしましたって」
「うっ……」
「責任が生じたってことで俺も一緒に行くから」
何となく優しい部長だけど、顔は変わらず。
確かにこのままってわけにはいかないと思う。
「知輝君はお留守番ね」
「えっ、僕も行きますよ」
お留守番を言い渡された加納君は行く気満々みたいだった。帰ろうとしてたとは思えない。
やっぱり『こんなに面白そうなこと見逃せない!』的な?
「私が留守番してるから」
えっ、とふみちゃんと私の声が重なる。
当然由真ちゃんは行くと思ってたから意外。大勢で行くことじゃないのかもしれないけど、アニ研全員が萌花ちゃんの味方になるなら、ふみちゃんの味方は私達しかいない。
「由真ちゃん、来てくれないの?」
「私が行っただけで火に油注ぐことになると思うけど」
「大炎上で大延焼でしょうね」
ふみちゃんが縋るような目を向けるけど、由真ちゃんは「いってらっしゃい」と言わんばかりにヒラヒラと手を振る。
由真ちゃんがいれば心強いのに、行くと喧嘩腰になっちゃうのかも?
「わ、私は一緒に行くよ!」
「先輩が行ったら燃え移って火だるま不可避だと思いますよ。ドMですか」
私じゃ頼りないかもしれないかもだけど、ふみちゃんを元気づけたくて言った。
なのに、加納君の言葉がザクザク突き刺さる。
確かに私が行ったってみんなの後ろに隠れてるくらいしかできないかもしれない。
それでもターゲットにされて、一人で燃え上がっちゃうかもしれない。何かもうボロボロだし、きっと、よく燃える。
それで萌花ちゃんを道連れにできるわけでもないけど、行かなきゃいけない気がする。
「私のクッキーが火種なら責任あると思うから」
「じゃあ、行こうか」
部長はダメとは言わなかった。由真ちゃんを部室に残して私達一行は伏魔殿へと向かうのだった。
「先輩に見せてって言われたんだもん!」
加納君は凄く面倒臭そうに解説を始めたけど、語弊があるみたい。すぐにふみちゃんが反論する。
「それを山本が手を滑らせて落としてしまったと」
「わざとだったの!」
ふみちゃんは加納君に噛みつきそうな勢いだった。
その加納君は「僕の意見じゃありません」って肩を竦めてる。
「かねてから山本を疎ましく思っていた大沢先輩が山本を罵倒」
「逆だもん!」
「むしろ山本を陥れるためにわざと……」
「そんなことしないもん! ふみは嫌だったのに、無理矢理取られたんだもん!」
加納君が淡々と口にするのは萌花ちゃん側の人間の主張なんじゃないかなって思う。偏ってる気がする。
ふみちゃんの友達として信じてあげたい気持ちはあるけど、中立の立場で物事を見なきゃいけない気もする。ふみちゃんは絶対にそんなことしないって言ってあげたいのに、そう言い切ったら向こうと一緒な気がする。
でも、難しい。だって、今萌花ちゃんを信じられる要素がない。
何かもう萌花ちゃんがそういうことする光景が容易に想像できるレベル……
ふみちゃんは萌花ちゃんとは部内でも口をきかないって言うか、話しかけても無視されたとか男子とばっかり喋ってるとかで歩み寄るのをやめたって言ってた。それは他の子も言ってたし、私達も集会の時に目の当たりしてる。
「言いがかりをつけられた山本が泣き出し……地獄絵図ですね」
あっちでは萌花ちゃんも泣いてるんだ……どうせ、嘘泣きだって思っちゃった自分がちょっと嫌だ。
「大沢先輩は謝罪を受け入れず、これまでのことを散々責め、影本先輩の件まで山本のせいにしたというのが向こうの主張です。信者がご機嫌取りに必死らしいですよ。マジうける」
加納君、一番楽しそう。帰ろうとしてたけど。
他人の不幸は蜜の味なんだろうか……
「だって、本当のことじゃん! 凛鈴ちゃん、今あの子のせいで大変なのに、ふみのために作ってくれたから……ぐすっ、全部全部あの子が悪いんだもん!」
正直なところ、凄くそう思う。癇癪起こして泣き喚きたい。私も全部全部萌花ちゃんのせいだって言いたいけど、そもそも全部竜也君のせいのような気がする。諸悪の根源。
私に散々迷惑をかけてきた竜也君が更なる大迷惑な事態を引き起こさないか心配なのに、無視されて、イライラしてたりもする。
竜也君が勝手に始めたことなのに、無理矢理私を巻き込んでおいて無視とか正直ムカつく。
由真ちゃんやふみちゃん、部長や加納君達がいなかったら学校来るのも怖すぎるのに竜也君は大丈夫なのか、心配すぎてムカつく。
「限りなく黒だけど、彼女がやった証拠はないよ」
「ほぼほぼ真っ黒なんですけどね」
アニ研の誰かが手伝ったって情報を加納君は仕入れてきたみたいだけど、それをちゃんと証言してもらえるかなんてわからない。
萌花ちゃんを擁護することがアニ研の総意になれば私達に勝ち目はない気がする。
「ま、絶対に認めないわよね」
由真ちゃんの言うとおり。簡単に認めてくれたら苦労はしない。
落胆の溜息をこぼすことさえ無駄に思えてくる。
「僕はアニ研全員敵くらいには思ってます」
加納君だって一応友達がいるはずなのに、潔いって言うか何て言うか……
でも、それを聞き流せないのはふみちゃんだった。
「ふみは凛鈴ちゃんの味方だもん! 絶対絶対凛鈴ちゃんを裏切らないもん!」
「先輩は例外に決まってるじゃないですか」
加納君の口は災いの元かもしれない。
ふみちゃんは納得したみたいだけど、ここでも喧嘩が起きそう。
加納君、いくらBL妄想の餌食にされるからって、ふみちゃんのこと嫌ってるわけじゃないよね……?
磨り減る……何か色々磨り減る。
「でも、ここでこうしてるわけにもいかないし、行こうか、大沢さん」
「どこに……?」
促す部長にふみちゃんは不思議そう。
「アニ研の部室。双方謝罪して収めないと」
部長が答えた途端にふみちゃんの顔が強張った。
「ふみは悪くないもん! 絶対謝らないもん!」
「ふみちゃん……」
「謝られたってクッキーは元に戻らないじゃん!」
落ち着いたはずのふみちゃんが駄々っ子になっちゃった……
部長は表情が変わらないから呆れてるのかもわからないけど。
でも、クッキーは戻らない。ふみちゃんの誕生日プレゼントはブロークンクッキーになっちゃ……
「あっ!」
急に声を上げた私に注目が集まって恥ずかしいけど、そんなことを気にしてる場合じゃない。
そうだ、あれがあったんだ! パニックで忘れてた!
自分のペーパーバッグからあれを探す。良かった、割れてない!
それをふみちゃんのところに持って行く。
「はい、ふみちゃん。お誕生日おめでとう」
「これ……!」
「持ってくる途中で割れちゃうかもと思って、余分に用意してたの忘れてたんだ……ごめん」
改めてお昼と同じようにふみちゃんに渡すのは割れちゃったのと同じクッキー。
焼く時にも失敗するかもだし、一発勝負はできなくて、予備を作っておいた。
最初にあげた方のが綺麗に焼けてたんだけど、仕方ない。
また作ってあげることもできるけど、今日は誕生日だから泣いたまま終わってほしくない。それも私があげたもののせいで。
「ありがとう、凛鈴ちゃん!!」
良かった、ふみちゃんが笑顔になってくれた!
涙ぐんでるけど、笑ってくれてる。
「どうして僕達の分まで余分に作ってくれなかったんですか」
加納君は不満げだった。どうしてもっと早く出さなかったんだとは言われなくて良かった。
って言うか、ふみちゃんの誕生日だし……由真ちゃんにだってあげてない。代わりに量産型のクッキーはあげたけど。
「小さいのはあるけど、食べる……?」
そっと私のおやつ用のクッキーを出してみる。
量産型のクッキーはいっぱい焼いた。ステンシルみたいなやつ。
切り絵が趣味の竜也君のおばあさまみたいに複雑なのはできないけど、簡単な紋章とかシルエットなら私でもできた。
夜な夜なクリアファイルをカッターで切り抜いて、ちょっと指も切りそうになったけど……ふみちゃんが喜んでくれたし、由真ちゃんも褒めてくれたから報われた。
でも、みんなで食べようと思って持ってきたものの、何となく部の仲間に手作りクッキーを振る舞う自信がなくて、やっぱり自分で食べようと思ってたんだった。
竜也君にもあげられたらいいなぁなんて思ってたけど、そんなチャンスなんてなかった。万が一があるかもなんて思ってた自分が虚しくなるくらい。
「何言ってるんですか、そんなの食べるに決まってるじゃないですか」
「じゃあ、謝りに行ったら、おやつタイムにしようか」
加納君、甘い物好きだったっけ?
ふみちゃんは『謝りに行かなきゃいけないの?』って顔をしてる。
「アニ研の人達には謝らないといけないよ。お騒がせしましたって」
「うっ……」
「責任が生じたってことで俺も一緒に行くから」
何となく優しい部長だけど、顔は変わらず。
確かにこのままってわけにはいかないと思う。
「知輝君はお留守番ね」
「えっ、僕も行きますよ」
お留守番を言い渡された加納君は行く気満々みたいだった。帰ろうとしてたとは思えない。
やっぱり『こんなに面白そうなこと見逃せない!』的な?
「私が留守番してるから」
えっ、とふみちゃんと私の声が重なる。
当然由真ちゃんは行くと思ってたから意外。大勢で行くことじゃないのかもしれないけど、アニ研全員が萌花ちゃんの味方になるなら、ふみちゃんの味方は私達しかいない。
「由真ちゃん、来てくれないの?」
「私が行っただけで火に油注ぐことになると思うけど」
「大炎上で大延焼でしょうね」
ふみちゃんが縋るような目を向けるけど、由真ちゃんは「いってらっしゃい」と言わんばかりにヒラヒラと手を振る。
由真ちゃんがいれば心強いのに、行くと喧嘩腰になっちゃうのかも?
「わ、私は一緒に行くよ!」
「先輩が行ったら燃え移って火だるま不可避だと思いますよ。ドMですか」
私じゃ頼りないかもしれないかもだけど、ふみちゃんを元気づけたくて言った。
なのに、加納君の言葉がザクザク突き刺さる。
確かに私が行ったってみんなの後ろに隠れてるくらいしかできないかもしれない。
それでもターゲットにされて、一人で燃え上がっちゃうかもしれない。何かもうボロボロだし、きっと、よく燃える。
それで萌花ちゃんを道連れにできるわけでもないけど、行かなきゃいけない気がする。
「私のクッキーが火種なら責任あると思うから」
「じゃあ、行こうか」
部長はダメとは言わなかった。由真ちゃんを部室に残して私達一行は伏魔殿へと向かうのだった。
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