10 / 96
雷神トール
しおりを挟む
俺は今、あの雷神トールと対峙している。
まぁ、俺の知ってる事いえば雷鎚を持ち強いのだろうというミドガルド時代の情報しかないのだけれど。
「…こいつを無力化できれば」
全力で体に魔力を通し、地面を蹴る! 一瞬でトールの横に移動し、右足に魔力を集めて太股を狙って蹴りを放つ!
ビシィッ!ビリリッ!!
「っいっつ…!」
(防がれた! 全力で蹴ったのに!)
防がれただけでなく蹴った右足が痺れ、動きが鈍る。蹴った右足部分のズボンは焼け焦げていた。
「魔力を込めた程度の攻撃では我を倒せんぞ? 無力化するのだろう?」
「…くっ!…なら!!」
再びトールに接近する。動く気配がないのは自分の障壁に相当な自信があるからだろうが。
(油断してる今のうちに何とかしないと)
俺は両手に魔力を集める。リーシュから借り受けた風属性の魔力を左拳に纏い、トールの雷壁を殴りつけた。
ガッ!ビシィッ!
また防がれたが、さっきのような痺れは来ない。おそらく属性同士が相殺したのだろう。
「…ほぅ? 風魔法か。しかも、武器を持たずに拳とは。面白い、効かんがなっ!」
トールがハンマーを横に振ってきた。しかし、俺が近接にいるため振りづらいのか、さっきよりも少し遅く見える。
その一振りを後ろにステップで避け、もう一度風属性の左拳でトールを殴りつけた。
「何度も同じ手を! 効かんと言ってるだろう…[雷壁]!」
「…何度も同じ手で行くわけないだろっ!!」
俺はたった今殴りつけ、雷壁が薄くなっているであろう場所にありったけの火属性《・・・》の魔力を込めていた右拳をぶつけた。
バリッ!…ドゴォーーン!!
視界が炎と砂埃で遮られ、俺は殴った瞬間の衝撃で吹き飛ばされたが、直ぐに起き上がりトールのいた場所を見ると、まだ20メートルほど火柱が上がっていた。初めて使ってみたがフェニの火魔法[途]の威力がここまで大きいとは。正直手応えはあった。
右拳をぶつけた瞬間何かを突き抜け、肉体のようなものを殴った感覚があったからだ。さすがにあの威力ならトールも直ぐには立って来れないだろう。
「…ハァ…ハァ…!今のうちに、逃げないと…」
俺は魔力の抜けた重い体を引きづりながら扉にむかっていると
「…今のが貴様の全力か? 火魔法を隠していたのには驚いたがその程度では我の神気を抜くことなどできぬぞ?」
炎の向こうから歩いてきたトールには傷どころか煤《すす》すら付いておらず、先程と全く変わりがなかった。
「無傷かよ……クソッ!…もう一回やっ…」
「もうよい」
ダンッ!…バキボキッ!バリィィー!ドゴォーーン!!
「うっ!!!」
いつの間にか後ろにいたトールが横から振り抜いたハンマーに俺は対応できず、直撃を食らい壁へ叩きつけられた。食らった瞬間、骨の折れる感覚と雷鎚による衝撃と雷撃に意識が一瞬飛んだがあまりの痛みで気絶することもできなかった。胸の奥から何かがせり上がってきて思わず吐き出す。
「…うぇっ!!ゲホッ、ゲホ!!」
血だった。
折れたのはあばら骨のようで、多分…内臓のどこかに刺さっているかもしれない。
(体が動かない…)
「その程度でヴァルハラ城に侵入するとは、身の程を知れ!!…せめてもの慈悲だ。苦しまぬよう次は頭を潰してやる」
トールが雷鎚を頭目掛けて振り降ろした。
(あぁ…、こりゃ死んだかな? せっかく転生して可愛い女神に出会って、なんか前世よりよっぽど楽しくなりそうな予感がしてたのに…リーシュ、ごめん…)
・・・・・
(…いや、何考えてんだ俺っ! 運命に抗ってここにいるんだろ!? こんなとこで死んでいいのかよ!? まだリーシュに何も返せてないのに)
「…死ん…で…たま…る…かよ…」
俺は動かない体を無理矢理動かし、ハンマーを避けようと転がった。しかし、その巨大なハンマーの射程から、その程度で逃げられる訳もなく……目の前にハンマーが見えた。
ヒュッ、バシィッ!!
ハンマーが目の前で何かに弾かれたように止まっていた。
ピチュ~!!
(…フェニ? あいつ…今まで…どこ…行って…?)
『間に合った。何で勝手にいなくなるの?』
声の主を見ると、目に涙を浮かべた…俺の女神だった。
『酷い怪我…ユシル? あなたが死ぬなんてあたしが許さない。今から言うことをよく聞きなさい。今からあたしの魔力をあなたに流すから、あなたはその魔力を体の治癒に使いなさい。体の組織が活性化しているように、出血が止まるように、傷が塞がるようにイメージしなさい。それだけでいいから』
そう声が聞こえ…唇に何か触れる感触がし、暖かい何かが体に入ってきている感じがした。俺はほとんど働かなくなった頭でさっきの言葉を咀嚼し、イメージした。
死にかけた組織が活性化するように…
止めどなく流れる血が止まるように…
体中にある無数の傷が塞がるように…
ポゥ…
(あぁ…なんか気持ちいい。あったかい、リーシュと一緒にいる時みたいだ…)
『…いい子ね。これでとりあえず今は大丈夫。まだ動けないでしょうから、ゆっくり休んでいてね? …あたしはちょっと、アイツぶっ飛ばしてくるから!』
そう言って俺の頭を軽く撫で、リーシュは立ち上がりトールを睨み付ける。
『…トール、あんた何してんの?…ユシルが何かしたの? ここまでする理由は何?』
「ま、待てっ!風天よ。此奴はヴァルハラ城の結界を破壊し、城内に侵入し、衛兵たちを攻撃したのだ!」
『…ヴァルハラ城の結界を破る? そんな事ができるのは今のアースガルドに何人いると思ってんの? 戦ったんでしょう? この子がそんな事できるかどうかは戦ってる最中に気付いたでしょう?』
「そ、それはそうだが、城内に侵入したのだ! 我らの使命はオーディ…」
『んなこと聞いてねぇんだよ!!!!』
バーーーンッ!!! パリンッ、ガシャ、ガシャン!!!
城壁にヒビが入り、周囲の窓がすべて割れた。
「…ぐぬっ…調子に乗るなよ!! この女ぁ!!」
トールが一瞬でリーシュと距離を詰め、雷鎚を振り下ろす。
『…[風爆]』
ドンッ!!
雷鎚の目の前で爆発が起き、トールが後ろに吹き飛んだ。
『…来なさい…[劈風刀《へきふうとう》]』
リーシュの伸ばした手に翠の光が集まっていき、薙刀に近い形の綺麗な緑色の槍が現れた。これが神気というのか…劈風刀を持ったリーシュから抗い難いオーラが出ており、今まで一緒にいたリーシュとは別人の気がした。
「神器まで持ち出すか! ただでは済まんぞ!?」
『お前に言われる筋合いは…ない!』
ガキィーン!!ドーーン!!
リーシュが切り込む。神器と呼ばれた槍を巧みに操り、トールのハンマーと何度も打ち合うがさっきの俺のように雷撃で動けなくなることもなく、息を切らすこともなくトールのハンマーを流しているように見える。
しかし、驚くべきはその衝撃…リーシュたちが打ち合うたびに物凄い衝撃が周囲に発生し、城壁や城の壁が崩れ始めていた。
「…くっ…やはり|同じ七魔導が相手だと、そう簡単には行かぬか…」
『お前らが勝手に呼んでるだけだろ? 喧嘩売ったのは、お前だからな? 死んで後悔しろ。…[極風斬]』
劈風刀の刃が輝き、リーシュがトールに向けて少し離れた位置から振り下ろすと巨大な緑色の斬撃がトールに襲いかかる。
「ぐっ…舐めるなァーー!!…[雷剛撃]!」
トールのハンマーが黄色く光り、周囲に紫電が走る。そして、緑の斬撃と黄色のハンマーがぶつかり、先程とは比べられないくらいの衝撃が周囲に広がり、中庭の城壁が消し飛んだ。
俺もあまりの衝撃に吹き飛ぶかと思ったが、俺の周りにはリーシュの風結界が張ってあるようでなんとか助かった。
砂埃が薄くなり、二人の状況が見えるようになると俺はホッとした。なぜなら、リーシュは無傷であり、トールは傷こそないが片膝を地につけていたからだ。しかし、トールはすぐ立ち上がり、また二人が構えた瞬間だった。
「待てっ!」
『待ちなさいっ!』
城の中から白いローブの男と城壁の方からロザリーが現れた。
まぁ、俺の知ってる事いえば雷鎚を持ち強いのだろうというミドガルド時代の情報しかないのだけれど。
「…こいつを無力化できれば」
全力で体に魔力を通し、地面を蹴る! 一瞬でトールの横に移動し、右足に魔力を集めて太股を狙って蹴りを放つ!
ビシィッ!ビリリッ!!
「っいっつ…!」
(防がれた! 全力で蹴ったのに!)
防がれただけでなく蹴った右足が痺れ、動きが鈍る。蹴った右足部分のズボンは焼け焦げていた。
「魔力を込めた程度の攻撃では我を倒せんぞ? 無力化するのだろう?」
「…くっ!…なら!!」
再びトールに接近する。動く気配がないのは自分の障壁に相当な自信があるからだろうが。
(油断してる今のうちに何とかしないと)
俺は両手に魔力を集める。リーシュから借り受けた風属性の魔力を左拳に纏い、トールの雷壁を殴りつけた。
ガッ!ビシィッ!
また防がれたが、さっきのような痺れは来ない。おそらく属性同士が相殺したのだろう。
「…ほぅ? 風魔法か。しかも、武器を持たずに拳とは。面白い、効かんがなっ!」
トールがハンマーを横に振ってきた。しかし、俺が近接にいるため振りづらいのか、さっきよりも少し遅く見える。
その一振りを後ろにステップで避け、もう一度風属性の左拳でトールを殴りつけた。
「何度も同じ手を! 効かんと言ってるだろう…[雷壁]!」
「…何度も同じ手で行くわけないだろっ!!」
俺はたった今殴りつけ、雷壁が薄くなっているであろう場所にありったけの火属性《・・・》の魔力を込めていた右拳をぶつけた。
バリッ!…ドゴォーーン!!
視界が炎と砂埃で遮られ、俺は殴った瞬間の衝撃で吹き飛ばされたが、直ぐに起き上がりトールのいた場所を見ると、まだ20メートルほど火柱が上がっていた。初めて使ってみたがフェニの火魔法[途]の威力がここまで大きいとは。正直手応えはあった。
右拳をぶつけた瞬間何かを突き抜け、肉体のようなものを殴った感覚があったからだ。さすがにあの威力ならトールも直ぐには立って来れないだろう。
「…ハァ…ハァ…!今のうちに、逃げないと…」
俺は魔力の抜けた重い体を引きづりながら扉にむかっていると
「…今のが貴様の全力か? 火魔法を隠していたのには驚いたがその程度では我の神気を抜くことなどできぬぞ?」
炎の向こうから歩いてきたトールには傷どころか煤《すす》すら付いておらず、先程と全く変わりがなかった。
「無傷かよ……クソッ!…もう一回やっ…」
「もうよい」
ダンッ!…バキボキッ!バリィィー!ドゴォーーン!!
「うっ!!!」
いつの間にか後ろにいたトールが横から振り抜いたハンマーに俺は対応できず、直撃を食らい壁へ叩きつけられた。食らった瞬間、骨の折れる感覚と雷鎚による衝撃と雷撃に意識が一瞬飛んだがあまりの痛みで気絶することもできなかった。胸の奥から何かがせり上がってきて思わず吐き出す。
「…うぇっ!!ゲホッ、ゲホ!!」
血だった。
折れたのはあばら骨のようで、多分…内臓のどこかに刺さっているかもしれない。
(体が動かない…)
「その程度でヴァルハラ城に侵入するとは、身の程を知れ!!…せめてもの慈悲だ。苦しまぬよう次は頭を潰してやる」
トールが雷鎚を頭目掛けて振り降ろした。
(あぁ…、こりゃ死んだかな? せっかく転生して可愛い女神に出会って、なんか前世よりよっぽど楽しくなりそうな予感がしてたのに…リーシュ、ごめん…)
・・・・・
(…いや、何考えてんだ俺っ! 運命に抗ってここにいるんだろ!? こんなとこで死んでいいのかよ!? まだリーシュに何も返せてないのに)
「…死ん…で…たま…る…かよ…」
俺は動かない体を無理矢理動かし、ハンマーを避けようと転がった。しかし、その巨大なハンマーの射程から、その程度で逃げられる訳もなく……目の前にハンマーが見えた。
ヒュッ、バシィッ!!
ハンマーが目の前で何かに弾かれたように止まっていた。
ピチュ~!!
(…フェニ? あいつ…今まで…どこ…行って…?)
『間に合った。何で勝手にいなくなるの?』
声の主を見ると、目に涙を浮かべた…俺の女神だった。
『酷い怪我…ユシル? あなたが死ぬなんてあたしが許さない。今から言うことをよく聞きなさい。今からあたしの魔力をあなたに流すから、あなたはその魔力を体の治癒に使いなさい。体の組織が活性化しているように、出血が止まるように、傷が塞がるようにイメージしなさい。それだけでいいから』
そう声が聞こえ…唇に何か触れる感触がし、暖かい何かが体に入ってきている感じがした。俺はほとんど働かなくなった頭でさっきの言葉を咀嚼し、イメージした。
死にかけた組織が活性化するように…
止めどなく流れる血が止まるように…
体中にある無数の傷が塞がるように…
ポゥ…
(あぁ…なんか気持ちいい。あったかい、リーシュと一緒にいる時みたいだ…)
『…いい子ね。これでとりあえず今は大丈夫。まだ動けないでしょうから、ゆっくり休んでいてね? …あたしはちょっと、アイツぶっ飛ばしてくるから!』
そう言って俺の頭を軽く撫で、リーシュは立ち上がりトールを睨み付ける。
『…トール、あんた何してんの?…ユシルが何かしたの? ここまでする理由は何?』
「ま、待てっ!風天よ。此奴はヴァルハラ城の結界を破壊し、城内に侵入し、衛兵たちを攻撃したのだ!」
『…ヴァルハラ城の結界を破る? そんな事ができるのは今のアースガルドに何人いると思ってんの? 戦ったんでしょう? この子がそんな事できるかどうかは戦ってる最中に気付いたでしょう?』
「そ、それはそうだが、城内に侵入したのだ! 我らの使命はオーディ…」
『んなこと聞いてねぇんだよ!!!!』
バーーーンッ!!! パリンッ、ガシャ、ガシャン!!!
城壁にヒビが入り、周囲の窓がすべて割れた。
「…ぐぬっ…調子に乗るなよ!! この女ぁ!!」
トールが一瞬でリーシュと距離を詰め、雷鎚を振り下ろす。
『…[風爆]』
ドンッ!!
雷鎚の目の前で爆発が起き、トールが後ろに吹き飛んだ。
『…来なさい…[劈風刀《へきふうとう》]』
リーシュの伸ばした手に翠の光が集まっていき、薙刀に近い形の綺麗な緑色の槍が現れた。これが神気というのか…劈風刀を持ったリーシュから抗い難いオーラが出ており、今まで一緒にいたリーシュとは別人の気がした。
「神器まで持ち出すか! ただでは済まんぞ!?」
『お前に言われる筋合いは…ない!』
ガキィーン!!ドーーン!!
リーシュが切り込む。神器と呼ばれた槍を巧みに操り、トールのハンマーと何度も打ち合うがさっきの俺のように雷撃で動けなくなることもなく、息を切らすこともなくトールのハンマーを流しているように見える。
しかし、驚くべきはその衝撃…リーシュたちが打ち合うたびに物凄い衝撃が周囲に発生し、城壁や城の壁が崩れ始めていた。
「…くっ…やはり|同じ七魔導が相手だと、そう簡単には行かぬか…」
『お前らが勝手に呼んでるだけだろ? 喧嘩売ったのは、お前だからな? 死んで後悔しろ。…[極風斬]』
劈風刀の刃が輝き、リーシュがトールに向けて少し離れた位置から振り下ろすと巨大な緑色の斬撃がトールに襲いかかる。
「ぐっ…舐めるなァーー!!…[雷剛撃]!」
トールのハンマーが黄色く光り、周囲に紫電が走る。そして、緑の斬撃と黄色のハンマーがぶつかり、先程とは比べられないくらいの衝撃が周囲に広がり、中庭の城壁が消し飛んだ。
俺もあまりの衝撃に吹き飛ぶかと思ったが、俺の周りにはリーシュの風結界が張ってあるようでなんとか助かった。
砂埃が薄くなり、二人の状況が見えるようになると俺はホッとした。なぜなら、リーシュは無傷であり、トールは傷こそないが片膝を地につけていたからだ。しかし、トールはすぐ立ち上がり、また二人が構えた瞬間だった。
「待てっ!」
『待ちなさいっ!』
城の中から白いローブの男と城壁の方からロザリーが現れた。
0
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説
愚者による愚行と愚策の結果……《完結》
アーエル
ファンタジー
その愚者は無知だった。
それが転落の始まり……ではなかった。
本当の愚者は誰だったのか。
誰を相手にしていたのか。
後悔は……してもし足りない。
全13話
☆他社でも公開します
転生してテイマーになった僕の異世界冒険譚
ノデミチ
ファンタジー
田中六朗、18歳。
原因不明の発熱が続き、ほぼ寝たきりの生活。結果死亡。
気が付けば異世界。10歳の少年に!
女神が現れ話を聞くと、六朗は本来、この異世界ルーセリアに生まれるはずが、間違えて地球に生まれてしまったとの事。莫大な魔力を持ったが為に、地球では使う事が出来ず魔力過多で燃え尽きてしまったらしい。
お詫びの転生ということで、病気にならないチートな身体と莫大な魔力を授かり、「この世界では思う存分人生を楽しんでください」と。
寝たきりだった六朗は、ライトノベルやゲームが大好き。今、自分がその世界にいる!
勇者? 王様? 何になる? ライトノベルで好きだった「魔物使い=モンスターテイマー」をやってみよう!
六朗=ロックと名乗り、チートな身体と莫大な魔力で異世界を自由に生きる!
カクヨムでも公開しました。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
婚約破棄からの断罪カウンター
F.conoe
ファンタジー
冤罪押しつけられたから、それなら、と実現してあげた悪役令嬢。
理論ではなく力押しのカウンター攻撃
効果は抜群か…?
(すでに違う婚約破棄ものも投稿していますが、はじめてなんとか書き上げた婚約破棄ものです)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる