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no.2 ルーナ・クシャトリア
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「お嬢様!大丈夫ですか?!」
部屋の外でリザが心配そうに聞く
「大丈夫、ちょっと落ちただけよ」
頭がズキズキする、後で氷を持ってきてもらおう。
ふーっ。ため息をつく
(とりあえず頭を整理しなきゃ)
まず私は9歳の公爵令嬢ルーナ・クシャトリア、パパは宰相で王族につぐ権力を持つ大貴族である。
その娘である私は、権力・財力・美貌(自分で言うのはあれだけど、私はかなり可愛い)を兼ね揃えている。
そして、私の前世、細かいところまでは思い出せないけど、私は物心ついた時から孤児で毎日路上でゴミ箱をあさっていた。でも大きくなるにつれゴミをあさるだけでは足りなくなりお金を稼ぐために依頼された殺しをやり始めた。それからずっと死ぬまで殺し屋をやり続けた。それは人を殺すのが好きだったからではない。私にとって殺し屋は天職だったのだ、生まれながらの秀でた運動能力と臨機応変に対応することができる能力のおかげで依頼された仕事の失敗率は0だった。
前世が殺し屋だったことは、今の私にとって非常に得になる。なぜなら、権力や財力が大きい家の娘は誘拐されたりと襲われやすいからだ。何か起こった時、それに対応できる術はもっていたほうがいい。
しかし前世は前世だ、今の体では自分を守ることすらできないだろう。
私はその日から鍛錬をはじめた。前世のように。
部屋の外でリザが心配そうに聞く
「大丈夫、ちょっと落ちただけよ」
頭がズキズキする、後で氷を持ってきてもらおう。
ふーっ。ため息をつく
(とりあえず頭を整理しなきゃ)
まず私は9歳の公爵令嬢ルーナ・クシャトリア、パパは宰相で王族につぐ権力を持つ大貴族である。
その娘である私は、権力・財力・美貌(自分で言うのはあれだけど、私はかなり可愛い)を兼ね揃えている。
そして、私の前世、細かいところまでは思い出せないけど、私は物心ついた時から孤児で毎日路上でゴミ箱をあさっていた。でも大きくなるにつれゴミをあさるだけでは足りなくなりお金を稼ぐために依頼された殺しをやり始めた。それからずっと死ぬまで殺し屋をやり続けた。それは人を殺すのが好きだったからではない。私にとって殺し屋は天職だったのだ、生まれながらの秀でた運動能力と臨機応変に対応することができる能力のおかげで依頼された仕事の失敗率は0だった。
前世が殺し屋だったことは、今の私にとって非常に得になる。なぜなら、権力や財力が大きい家の娘は誘拐されたりと襲われやすいからだ。何か起こった時、それに対応できる術はもっていたほうがいい。
しかし前世は前世だ、今の体では自分を守ることすらできないだろう。
私はその日から鍛錬をはじめた。前世のように。
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