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水無の過去編
兄と妹
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俺は水無が検査されている間設置されている簡易的な喫煙室で一服してから頭に電話をかけた
「頭、水無が目を覚ましました」
『本当か!いやぁ、良かったなぁ・・・様子はどうだ?何か必要なものがあれば買ってやれ』
「了解しました、それでは」
『あぁ!まてまて、少しお前に確認したいことがあってな』
「なんでしょうか?」
『桃を襲った組織だが何やらウラにデカいもんが着いてるらしい、ウチが何かやらかしてないかの確認だ』
「特にうちのシマからちょっかいかけるようなやつはいませんでしたが、詳しく調べてみる必要がありそうですね」
『あぁ、俺はそうゆうの苦手分野だからお前に任せるよ』
「承知しました」
『あぁ、それと水無いつ頃退院だ?』
「多量出血に加えて骨が折れてますが内蔵に異常は無いため今受けてる検査によるでしょうが大体2、3週間だと思います」
『そうか、とりあえず3日ぐらいはお前か桂吾辺りに世話見てやって欲しいんだがどうだ?』
「俺が見るので大丈夫かと」
『なら任せるよ、あと水無に見舞いが来るかもしれんから丁寧にしてやれ』
「了解です、それではそろそろ失礼します」
『おう』
そして電話を切りすっかり灰になってしまったタバコをもったいないと思いながら火を消した、そして喫煙室を後にし売店で飲み物やら菓子やらを少し買ってから水無の病室に戻った
「水無!菓子や飲みもん・・・ってお嬢に水無の妹さんも来てたんですか」
「あ、源田さんこんにちわ」
「こ、こんにちわ」
「お嬢ちゃんたちが来てくれたお陰で陰気臭い病室も華やかになるってもんよ」
水無から見て左側に2人が座っているので俺は反対側へ腰掛けながらそう言った
「だーれが陰気臭いって?お菓子あるならそれ寄越して帰えればいいじゃん」
「頭に頼まれてしばらく面倒みてやるから安心しろ」
「はぁ?!嘘だろ・・・」
「ほんとだよ、そゆうことだから諦めろ」
「はぁ・・・頭も大概過保護だなぁ」
「・・・お兄ちゃん、お兄ちゃん達ってやっぱり。その」
「神無、私が説明するって言ったじゃん・・・」
桃と神無はなにか訳ありな様子で言葉を選んでいた
「どうしたの、神無?」
できるだけ優しい口調でそう聞くと覚悟を決めたようにゆっくりと口を開いた
「お兄ちゃん達ってやっぱりヤの人?」
「まぁ・・・そうだな、暴力団なんて言われたりもするが俺達はそこまで酷いことはしないぞ、サツ…警官達とも仲がいいし危ないものを売ったりなんてしてない、分かってくれないかもしれないが俺はそんな事したくなしい誰にもさせたくないんだ」
「・・・ううん、信じるよ、ただ気持ちが追いつかないだけ、ヤクザって聞くとみんな怖い人だって思ってたけどお兄ちゃんは優しいもん、お兄ちゃんがそういうならきっと大丈夫なんだよね」
「そうだな、神無はいつも僕の事を考えてくれて嬉しいよ、ありがとう」
そういいギューっと神無を抱きしめた
「ふふ、やっぱりお兄ちゃんだなぁ・・・」
「良かったね神無」
桃がそういうと水無はゆっくりと腕を緩めた、そして神無も桃の方を向いて安心した笑顔でうん、と言った。
「頭、水無が目を覚ましました」
『本当か!いやぁ、良かったなぁ・・・様子はどうだ?何か必要なものがあれば買ってやれ』
「了解しました、それでは」
『あぁ!まてまて、少しお前に確認したいことがあってな』
「なんでしょうか?」
『桃を襲った組織だが何やらウラにデカいもんが着いてるらしい、ウチが何かやらかしてないかの確認だ』
「特にうちのシマからちょっかいかけるようなやつはいませんでしたが、詳しく調べてみる必要がありそうですね」
『あぁ、俺はそうゆうの苦手分野だからお前に任せるよ』
「承知しました」
『あぁ、それと水無いつ頃退院だ?』
「多量出血に加えて骨が折れてますが内蔵に異常は無いため今受けてる検査によるでしょうが大体2、3週間だと思います」
『そうか、とりあえず3日ぐらいはお前か桂吾辺りに世話見てやって欲しいんだがどうだ?』
「俺が見るので大丈夫かと」
『なら任せるよ、あと水無に見舞いが来るかもしれんから丁寧にしてやれ』
「了解です、それではそろそろ失礼します」
『おう』
そして電話を切りすっかり灰になってしまったタバコをもったいないと思いながら火を消した、そして喫煙室を後にし売店で飲み物やら菓子やらを少し買ってから水無の病室に戻った
「水無!菓子や飲みもん・・・ってお嬢に水無の妹さんも来てたんですか」
「あ、源田さんこんにちわ」
「こ、こんにちわ」
「お嬢ちゃんたちが来てくれたお陰で陰気臭い病室も華やかになるってもんよ」
水無から見て左側に2人が座っているので俺は反対側へ腰掛けながらそう言った
「だーれが陰気臭いって?お菓子あるならそれ寄越して帰えればいいじゃん」
「頭に頼まれてしばらく面倒みてやるから安心しろ」
「はぁ?!嘘だろ・・・」
「ほんとだよ、そゆうことだから諦めろ」
「はぁ・・・頭も大概過保護だなぁ」
「・・・お兄ちゃん、お兄ちゃん達ってやっぱり。その」
「神無、私が説明するって言ったじゃん・・・」
桃と神無はなにか訳ありな様子で言葉を選んでいた
「どうしたの、神無?」
できるだけ優しい口調でそう聞くと覚悟を決めたようにゆっくりと口を開いた
「お兄ちゃん達ってやっぱりヤの人?」
「まぁ・・・そうだな、暴力団なんて言われたりもするが俺達はそこまで酷いことはしないぞ、サツ…警官達とも仲がいいし危ないものを売ったりなんてしてない、分かってくれないかもしれないが俺はそんな事したくなしい誰にもさせたくないんだ」
「・・・ううん、信じるよ、ただ気持ちが追いつかないだけ、ヤクザって聞くとみんな怖い人だって思ってたけどお兄ちゃんは優しいもん、お兄ちゃんがそういうならきっと大丈夫なんだよね」
「そうだな、神無はいつも僕の事を考えてくれて嬉しいよ、ありがとう」
そういいギューっと神無を抱きしめた
「ふふ、やっぱりお兄ちゃんだなぁ・・・」
「良かったね神無」
桃がそういうと水無はゆっくりと腕を緩めた、そして神無も桃の方を向いて安心した笑顔でうん、と言った。
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