ヤクザとJK?!

あさみ

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水無の過去編

幸せな

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その後僕は門限を破らず帰っていた、けど文化祭で手伝える事は全部やったつもりだ、だから当日が凄く楽しみで仕方ない、しかし親からは帰る度に嫌味を言われるようになってしまったな。「今日はちゃんと帰ってきたのね」「時間を守れないやつはいらない」と。嫌味を言われることには慣れたと思っていたが自分のした行動によってこんな事を言われるのはとてもじゃないが憎くて仕方ない。憎んだって何も変わらないのを理解しているのに、いつまでもこれには慣れない。




けど家から離れて、親の目を気にしなくて済む学校では友達もいるし好きだった、勉強も、元々努力家なのが甲を制したのか学年5位以内にいつもいるぐらいの学力はある、だから文句をそんなに言わないのだろう。文化祭には来ないと言っていたし密かに学校で練習していたダンスの披露をする事が楽しみで仕方ない当日になり体育館にクラスメイト数名と向かうと多くの人がいた、こんな大勢の前で練習していたダンスを披露できるなんてワクワクが止まらない
「皆!写真撮るぞ!集まれ集まれ!」
「水無!お前真ん中だぞ」
「な、なんで俺が・・・」
文化祭までに気が大きくなったのか僕は学校で自分の事をと言うようになっていた
「お前が企画してセンターに立って皆を引っ張ったリーダーなんだぞ!」
「なんでもいいから早く!」
「じゃ、じゃあ!」
本当に充実していた。写真を何枚か撮ってもらい緊張しながら舞台に立ち音楽と共に素人芸だが綺麗には見えるジャズダンスを踊った、もちろんセンターは僕で、とてもとても楽しかった、その日一日は色んな友達と文化祭を周りたくさん思い出を作れた、生きてきた中でこれ以上に楽しい時間はなかった、文字通り人生で1番幸せな時間だった。しかし時間はすぎていくため終わりを迎える事となった
「お疲れ様!めっちゃ楽しかったね!」
「そうだな!めっちゃ楽しかった!」
「なぁクラスで打ち上げ行くんだけどお前らもこねーか?」
「お?いいなー!!どこでやるんだ?」
「近くのファミレスでさ、食い放題的なのやってるらしいんだよ!」
「あそこか!いいな!行くいく!水無も来るよな?」
「え?お、俺は・・・」
家で待っている怒った母親が脳裏に写ったがそんなのもう気にしたくない
「大丈夫だ!俺も行く!」
「流石水無!分かってんねぇ!それじゃあ行こうか!」
「おう!」
友達とバカ騒ぎする事がこんなにも楽しいなんて思わなかった、とてもとても幸せだった、時間なんて忘れ、連絡が来ている事にも気付かないほどに。
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