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水無の過去編
自覚
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中学に入ってからは部活動も内申点の為だと無理のない範囲で文芸部に入った、そこでは決して多くはないが友達もでき楽しかった、文化祭で皆と協力して何かをする事に達成感を覚えた、そして僕はクラスでお化け屋敷をするために準備している時、他愛もない雑談をしていた時
「てかさー、聞いてくれよオヤジに文化祭お化け屋敷来てくれって言ったら断られたんだけどさ」「なになに?」
「オヤジにお化け怖いんだろーって煽ったらキレられたw」
「えー?そんな事でキレるとか心せっま」
「えっ」
僕は小声で驚いた、怒るなんて普通だろうに
「ほんとそれなー、てかお前ん所の親どうなんよ?」
「いやー、ウチんところは厳しくてさぁ、遊びに行きたいとか言っても帰る時間事前に聞いてきてマジうざーい」
「それは大変だね」
僕はそんな事普通なのにと疑念を抱きつつも相槌を打った
「水無のとこは?親のウザイ話」
「ぼ、僕は特にないかな・・・」
「えー?そうなの?いいなぁ前お前のお母さん見たけど優しそうだったよなー」
「えー?そうなの?」
「そうそう!水無に似ててめっちゃ優しそうに笑ってたよ、しかも水無の成績の自慢してたわ」
「それはウザくない?親に自分の点数自慢されるとか私はやだわー」
「それはあくまでお前の意見だろ?いいじゃん親に成績褒められるなら、水無はいいなぁ」
「そ、そうかな・・・?」
みんなの親ってこんななの・・・?僕は、僕の親はそんな事してくれない、文化祭の話なんて遊びだって怒られるし、遊びに行くことも・・・
「水無?大丈夫か?」
「えっ?どうして?僕は大丈夫だよ」
今まであったことを思い出して心が痛くなっていた時にそんな声をかけられて戸惑った
「なんか、無理してる時の顔だぞ」
「アハハ、僕ってそんなに顔に出るのかなぁ?けど別に大丈夫だよ平気平気」
平気なわけが無い、頼むから今は話しかけないでくれ
「水無君体調悪いなら保健室着いて言ってあげようか?」
保健室なんて行ったら親に連絡が行くじゃないか、やめてくれ
「大丈夫だって、けどすこしトイレ行ってくるね」
「一応着いていこうか?」
「平気だって、心配性だなぁ」
家族に愛されてるくせに僕に構うなよ
・・・
え?
『愛されているくせに』?なんだそれ
僕だって・・・いや
愛されているのか?
勉強や教養ばかりで他の事を捨てざるをえなくなり
いつも家に束縛されて、外で遊べなくて
1人で。ずっと1人でいて、僕は・・・
誰にも愛されていなかった?
「てかさー、聞いてくれよオヤジに文化祭お化け屋敷来てくれって言ったら断られたんだけどさ」「なになに?」
「オヤジにお化け怖いんだろーって煽ったらキレられたw」
「えー?そんな事でキレるとか心せっま」
「えっ」
僕は小声で驚いた、怒るなんて普通だろうに
「ほんとそれなー、てかお前ん所の親どうなんよ?」
「いやー、ウチんところは厳しくてさぁ、遊びに行きたいとか言っても帰る時間事前に聞いてきてマジうざーい」
「それは大変だね」
僕はそんな事普通なのにと疑念を抱きつつも相槌を打った
「水無のとこは?親のウザイ話」
「ぼ、僕は特にないかな・・・」
「えー?そうなの?いいなぁ前お前のお母さん見たけど優しそうだったよなー」
「えー?そうなの?」
「そうそう!水無に似ててめっちゃ優しそうに笑ってたよ、しかも水無の成績の自慢してたわ」
「それはウザくない?親に自分の点数自慢されるとか私はやだわー」
「それはあくまでお前の意見だろ?いいじゃん親に成績褒められるなら、水無はいいなぁ」
「そ、そうかな・・・?」
みんなの親ってこんななの・・・?僕は、僕の親はそんな事してくれない、文化祭の話なんて遊びだって怒られるし、遊びに行くことも・・・
「水無?大丈夫か?」
「えっ?どうして?僕は大丈夫だよ」
今まであったことを思い出して心が痛くなっていた時にそんな声をかけられて戸惑った
「なんか、無理してる時の顔だぞ」
「アハハ、僕ってそんなに顔に出るのかなぁ?けど別に大丈夫だよ平気平気」
平気なわけが無い、頼むから今は話しかけないでくれ
「水無君体調悪いなら保健室着いて言ってあげようか?」
保健室なんて行ったら親に連絡が行くじゃないか、やめてくれ
「大丈夫だって、けどすこしトイレ行ってくるね」
「一応着いていこうか?」
「平気だって、心配性だなぁ」
家族に愛されてるくせに僕に構うなよ
・・・
え?
『愛されているくせに』?なんだそれ
僕だって・・・いや
愛されているのか?
勉強や教養ばかりで他の事を捨てざるをえなくなり
いつも家に束縛されて、外で遊べなくて
1人で。ずっと1人でいて、僕は・・・
誰にも愛されていなかった?
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