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四章ヤクザさん2
水無の家庭
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桃達が屋敷で話している間、奏斗と水無、そして桂吾は病院にいた、闇医者ではなく普通の病院、水無が先の戦いで酷く怪我をしており生死にも関わると医者は言っていた
「桂吾、万が一の為に俺はこいつの両親に逢いに行く、お前はここにいろ」
水無が寝ているベットの横に座っていた奏斗は立ち上がり病室を出ようと扉に向かった
「頭1人で大丈夫ですか?」
「あぁ、平気だ・・・じゃあよろしく頼むぞ」
「はい」
そう言って奏斗が病院を出た少し後
「なぁ、桂吾・・・聞きたいことがある」
「なんだ?」
「お前は・・・」
病院の待合室には多くの老人がいた、地域の病院でそこまで大きい訳では無いが腕利きの医者と愛想のいい看護師さんたちが毎日仕事をしている、そんな病院を後にし水無と神無の家に向かった、田舎から少し離れているが人通りが多い訳ではなく静かな住宅地、そこにあるのが二十宅だ、1人で訪れチャイムを鳴らすと中から1人の女性が出てきた
「こんにちは、木葉です」
「あぁ、どうぞ上がってくださいはやく」
その女は歓迎しようとする気はまるでなく木葉奏斗が家の前にいることが問題なので直ぐに家に入れた
「なんですか、私は大切なかんなちゃんが誘拐されたって聞いて気が気じゃなかったのよ、どうしてくれるよよ、無事だって聞いて直ぐに合わせて欲しかったけどかんなちゃんがお友達に会いたいって言うから仕方なく許したのよ」
「はい、その節はありがとうございます、本日ここに来たのは水無の方でして」
水無、そう言った瞬間に女性は金切り声を上げ叫んだ
「あんなやつがいなければかんなちゃんが危険な目に会わずに済んだのに!かんなちゃんは成績優秀で容姿端麗でとても素晴らしい私の子なのよ!あんな出来損ないとは大違いのね!あんな奴がどうなろうと私の知ったことでは無いわ!」
「すいません・・・」
「いいえ、私も取り乱して申し訳ないわ、で、そいつがどうしたのですか?」
そいつ、という言い方にこれでもかという皮肉を込められた
「神無さんを連れ戻す為に大怪我をしまして、現在生死をさ迷っている状態ですので一応話だけはしておこうかと」
「あら、何を言っているのよ、私とあの子は絶縁してあの子は今前の筆頭さんの養子でしょう?私には関係ありませんわ」
奏斗を煽るようにふつふつと怒りを与える
「・・・そうですか、ではもしも亡くなった場合はご連絡を」
「そんなの他人に連絡する必要は無いでしょう」
怒りが頂点に達して暴れる前に早くこの場を去るために立ち上がり早口で言った
「・・・そうですか、では私はもう要件が済んだので帰ります、しかし貴方は水無と神無さんの実母だ、これは変えようのない事実だと覚えておいえてください」
「ご忠告どうも」
奏斗は怒りを抑えながら家を出ていった
「桂吾、万が一の為に俺はこいつの両親に逢いに行く、お前はここにいろ」
水無が寝ているベットの横に座っていた奏斗は立ち上がり病室を出ようと扉に向かった
「頭1人で大丈夫ですか?」
「あぁ、平気だ・・・じゃあよろしく頼むぞ」
「はい」
そう言って奏斗が病院を出た少し後
「なぁ、桂吾・・・聞きたいことがある」
「なんだ?」
「お前は・・・」
病院の待合室には多くの老人がいた、地域の病院でそこまで大きい訳では無いが腕利きの医者と愛想のいい看護師さんたちが毎日仕事をしている、そんな病院を後にし水無と神無の家に向かった、田舎から少し離れているが人通りが多い訳ではなく静かな住宅地、そこにあるのが二十宅だ、1人で訪れチャイムを鳴らすと中から1人の女性が出てきた
「こんにちは、木葉です」
「あぁ、どうぞ上がってくださいはやく」
その女は歓迎しようとする気はまるでなく木葉奏斗が家の前にいることが問題なので直ぐに家に入れた
「なんですか、私は大切なかんなちゃんが誘拐されたって聞いて気が気じゃなかったのよ、どうしてくれるよよ、無事だって聞いて直ぐに合わせて欲しかったけどかんなちゃんがお友達に会いたいって言うから仕方なく許したのよ」
「はい、その節はありがとうございます、本日ここに来たのは水無の方でして」
水無、そう言った瞬間に女性は金切り声を上げ叫んだ
「あんなやつがいなければかんなちゃんが危険な目に会わずに済んだのに!かんなちゃんは成績優秀で容姿端麗でとても素晴らしい私の子なのよ!あんな出来損ないとは大違いのね!あんな奴がどうなろうと私の知ったことでは無いわ!」
「すいません・・・」
「いいえ、私も取り乱して申し訳ないわ、で、そいつがどうしたのですか?」
そいつ、という言い方にこれでもかという皮肉を込められた
「神無さんを連れ戻す為に大怪我をしまして、現在生死をさ迷っている状態ですので一応話だけはしておこうかと」
「あら、何を言っているのよ、私とあの子は絶縁してあの子は今前の筆頭さんの養子でしょう?私には関係ありませんわ」
奏斗を煽るようにふつふつと怒りを与える
「・・・そうですか、ではもしも亡くなった場合はご連絡を」
「そんなの他人に連絡する必要は無いでしょう」
怒りが頂点に達して暴れる前に早くこの場を去るために立ち上がり早口で言った
「・・・そうですか、では私はもう要件が済んだので帰ります、しかし貴方は水無と神無さんの実母だ、これは変えようのない事実だと覚えておいえてください」
「ご忠告どうも」
奏斗は怒りを抑えながら家を出ていった
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