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四章ヤクザさん2
菊一の部屋
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しばらく静かになった後に扉がコンコンっとなった、私たちは慌てて用意した
「は、はい!」
「私だよ、大丈夫?」
「菊一さん・・・はい、大丈夫ですよ」
「そっか、なら神無ちゃんも一緒に行こうか」
「行くってどこに?」
「屋敷、せっかくだし一緒に案内してあげるよ」
そして、神無と私と菊一さんで屋敷内を散策する事になった
「菊一さんいいんですか?神無も」
「ん?まぁ、今回の1件で少し危険に晒しちゃったからねぇ、罪滅ぼしでもないけど護衛ちょっとつけれるようにって、ね」
「・・・」
「神無?大丈夫、じゃないよね私のせいで」
「いや、桃のせいじゃ」
「そうだよー桃のせいじゃくて連れ去ったヤツらも、奏斗も悪いんだから、桃が気負うことはなんにもないよ」
「そうだよ!誘拐したヤツらが悪いんだから!」
「そ、そうだよ・・・ね」
「うーん、2人とも私の部屋おいで、お菓子でも出してあげよう!」
「あ、はい!」
神無は返事をしたが桃は気まずそうに下を向き返事をしない
「桃ちゃんもあんまり気負いすぎると奏斗が悲しむから元気になってね、桃ちゃんはここに必要なんだから」
そう言いながら菊一さんは私の頭を撫でてくれた
「・・・うん」
必要。その言葉を言われるだけでどれ程心が軽くなっただろうか、とても嬉しく泣きそうになる、隣にいる神無の気持ちも考えずに
「よし、少しは元気になったかな、それじゃあ行こっか」
「うん!」
「はい」
「よし、こっちだよー」
屋敷の玄関から遠い少し奥まったところの部屋に連れていかれた、扉は綺麗な彫刻が施されており取っ手にもひと工夫入れられたような綺麗な金色の取っ手だった、とても重圧感があり扉だけで圧倒されそうな部屋だった、しかし菊一さんがハンカチでノブを覆い扉を開けると中は普通に大人の女の人の部屋だった、モノクロの部屋で少し大きめのワンルール、外観の日本家屋と比べると西洋風で普通違和感を感じるがそんなものを一切感じない不思議な空間だった
「じゃあ待っててね、神無ちゃんは何か好きなお菓子ある?洋菓子でも和菓子でもいいよ」
「いえ、なんでもいいですよ」
「そう?なら饅頭になっちゃうけど」
「あ、はい饅頭でいいです」
「りょーかい、適当に座って待っててねー」
「はーい」
そう言って菊一さんは部屋を出ていった、またノブをハンカチで覆い扉を開けて。
「は、はい!」
「私だよ、大丈夫?」
「菊一さん・・・はい、大丈夫ですよ」
「そっか、なら神無ちゃんも一緒に行こうか」
「行くってどこに?」
「屋敷、せっかくだし一緒に案内してあげるよ」
そして、神無と私と菊一さんで屋敷内を散策する事になった
「菊一さんいいんですか?神無も」
「ん?まぁ、今回の1件で少し危険に晒しちゃったからねぇ、罪滅ぼしでもないけど護衛ちょっとつけれるようにって、ね」
「・・・」
「神無?大丈夫、じゃないよね私のせいで」
「いや、桃のせいじゃ」
「そうだよー桃のせいじゃくて連れ去ったヤツらも、奏斗も悪いんだから、桃が気負うことはなんにもないよ」
「そうだよ!誘拐したヤツらが悪いんだから!」
「そ、そうだよ・・・ね」
「うーん、2人とも私の部屋おいで、お菓子でも出してあげよう!」
「あ、はい!」
神無は返事をしたが桃は気まずそうに下を向き返事をしない
「桃ちゃんもあんまり気負いすぎると奏斗が悲しむから元気になってね、桃ちゃんはここに必要なんだから」
そう言いながら菊一さんは私の頭を撫でてくれた
「・・・うん」
必要。その言葉を言われるだけでどれ程心が軽くなっただろうか、とても嬉しく泣きそうになる、隣にいる神無の気持ちも考えずに
「よし、少しは元気になったかな、それじゃあ行こっか」
「うん!」
「はい」
「よし、こっちだよー」
屋敷の玄関から遠い少し奥まったところの部屋に連れていかれた、扉は綺麗な彫刻が施されており取っ手にもひと工夫入れられたような綺麗な金色の取っ手だった、とても重圧感があり扉だけで圧倒されそうな部屋だった、しかし菊一さんがハンカチでノブを覆い扉を開けると中は普通に大人の女の人の部屋だった、モノクロの部屋で少し大きめのワンルール、外観の日本家屋と比べると西洋風で普通違和感を感じるがそんなものを一切感じない不思議な空間だった
「じゃあ待っててね、神無ちゃんは何か好きなお菓子ある?洋菓子でも和菓子でもいいよ」
「いえ、なんでもいいですよ」
「そう?なら饅頭になっちゃうけど」
「あ、はい饅頭でいいです」
「りょーかい、適当に座って待っててねー」
「はーい」
そう言って菊一さんは部屋を出ていった、またノブをハンカチで覆い扉を開けて。
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