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四章ヤクザさん2
屋敷案内②
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幽霊と聞いて驚いた、いるわけが無いとは思いつつも空気が重く苦しかったのだからいるのだろうか・・・しかも菊一さんは平気で歩いていたし知っているようだった
「菊一さん、幽霊なんてほんとにいるんですか?」
「ん?さぁな、けどこの廊下の空気が重いのは確かだし私が小さい頃ここら辺で1人で話してたって親方が言ってたからまぁいるんじゃねーの?」
「そ、そうですか・・・」
「安心しろ、この先には亡くなった親方と兄さんの部屋しかないからそれよりこっちだ」
そう言って手を引いて別の道に案内される
「あの、菊一さん親方とか兄さんって誰の事ですか?」
「あぁ、親方は私と奏斗を拾ってくれた親代わり、兄さんはただの呼び名で血が繋がってない、だけど彼は紛れもない私達の恩人だ」
「そうなんですか、親代わりに拾ってくれた・・・奏斗さんみたいですね」
そういうと前を向いて歩いていた菊一さんはバッと桃の方を向きちょっと怒った声で
「はぁ?あんなバカと親方を一緒にすんなよ、優しくて平等で、酒もタバコもしない。奏斗にそれ言っても俺より親方は優れてるって絶対即答するぐらいだからな」
「そうなんですか、とても凄い人なんですね」
「あぁ、自慢の親方さ」
「じゃあ兄さんって・・・」
話そうとすると誰かが向こうから話しかけてきた、その人物は
「よぉ、姉さんに桃ちゃん」
「神無!源田さん!」
「桃!」
「かんなぁー!」
神無が源田さんを離れ私に一直線に向かってきた、そして安心を得ようと2人は泣きながら強く抱きしめた、一方菊一は源田の報告を聞いた
「・・・ご苦労さま、状態は?」
「はい、怪我したそうで手当したかったのですが何分年頃の女の子ですので・・・姉さんを探してました、手当お願いできますか?」
「分かったわ、誘拐犯や組みについては調べてから奏斗にでも報告しておいて。桃ちゃんとお友達ちゃん大丈夫よ、ここには貴方達の敵はいないわ、落ち着いてゆっくり深呼吸をして・・・」
菊一さんは抱き合う2人に寄り添い落ち着かせていた、しかし2人は泣き、再会を噛み締めた、菊一は野暮なことはせずしばらく黙って待っていた
「神無ぁ、無事でよかったよ!すっごく心配したし、巻き込んでごめんね・・・」
「私こそ、怖くて1人で逃げ出そうとしたから、バチが当たって」
「そんな事ないよ!神無が無事で本当に良かった・・・」
「・・・神無ちゃんでいいのかな?どこか怪我してるって聞いたけど」
「あ、はい」
「え?!神無怪我してるの?!早く手当しないと」
「2人とも医務室に行くよ、着いておいで」
「い、医務室ってそんなに大事た、怪我じゃ」
「気にしなくていいのよ、さ、着いてきなさい」
「神無、大丈夫だよいこ」
「う、うん」
案内は一旦中止し医務室に向かった。
「菊一さん、幽霊なんてほんとにいるんですか?」
「ん?さぁな、けどこの廊下の空気が重いのは確かだし私が小さい頃ここら辺で1人で話してたって親方が言ってたからまぁいるんじゃねーの?」
「そ、そうですか・・・」
「安心しろ、この先には亡くなった親方と兄さんの部屋しかないからそれよりこっちだ」
そう言って手を引いて別の道に案内される
「あの、菊一さん親方とか兄さんって誰の事ですか?」
「あぁ、親方は私と奏斗を拾ってくれた親代わり、兄さんはただの呼び名で血が繋がってない、だけど彼は紛れもない私達の恩人だ」
「そうなんですか、親代わりに拾ってくれた・・・奏斗さんみたいですね」
そういうと前を向いて歩いていた菊一さんはバッと桃の方を向きちょっと怒った声で
「はぁ?あんなバカと親方を一緒にすんなよ、優しくて平等で、酒もタバコもしない。奏斗にそれ言っても俺より親方は優れてるって絶対即答するぐらいだからな」
「そうなんですか、とても凄い人なんですね」
「あぁ、自慢の親方さ」
「じゃあ兄さんって・・・」
話そうとすると誰かが向こうから話しかけてきた、その人物は
「よぉ、姉さんに桃ちゃん」
「神無!源田さん!」
「桃!」
「かんなぁー!」
神無が源田さんを離れ私に一直線に向かってきた、そして安心を得ようと2人は泣きながら強く抱きしめた、一方菊一は源田の報告を聞いた
「・・・ご苦労さま、状態は?」
「はい、怪我したそうで手当したかったのですが何分年頃の女の子ですので・・・姉さんを探してました、手当お願いできますか?」
「分かったわ、誘拐犯や組みについては調べてから奏斗にでも報告しておいて。桃ちゃんとお友達ちゃん大丈夫よ、ここには貴方達の敵はいないわ、落ち着いてゆっくり深呼吸をして・・・」
菊一さんは抱き合う2人に寄り添い落ち着かせていた、しかし2人は泣き、再会を噛み締めた、菊一は野暮なことはせずしばらく黙って待っていた
「神無ぁ、無事でよかったよ!すっごく心配したし、巻き込んでごめんね・・・」
「私こそ、怖くて1人で逃げ出そうとしたから、バチが当たって」
「そんな事ないよ!神無が無事で本当に良かった・・・」
「・・・神無ちゃんでいいのかな?どこか怪我してるって聞いたけど」
「あ、はい」
「え?!神無怪我してるの?!早く手当しないと」
「2人とも医務室に行くよ、着いておいで」
「い、医務室ってそんなに大事た、怪我じゃ」
「気にしなくていいのよ、さ、着いてきなさい」
「神無、大丈夫だよいこ」
「う、うん」
案内は一旦中止し医務室に向かった。
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