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四章ヤクザさん2
裏社会
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無事に木ノ葉組の家に帰れた、いや、皆は無事ではない。奏斗さんは帰ってきすぐに組の人達に手当してもらっていた、源田さんは神無を追っている、水無さんはと言うとコンビニ近くの公園で血まみれで倒れていたらしい、今無事と言えるのは私だけだった、それに気づいてくれたのは菊一さんだけだった、菊一さんは私の部屋に入ってきて声をかけてくれた
「桃、大丈夫か?」
「菊一さん・・・」
「菊一おねーさんな!」
座っていたベッドに並んで座ったかと思えば人差し指を口に当てて注意した
「お姉さん・・・」
「あら素直、よっぽど堪えたのね」
「私のせいで皆が傷付いて、私がいなかっ・・・」
「桃ちゃん、それは言っちゃ駄目よ」
さっきから口を抑えられてばかりだ、誘拐された時も口に布を当てられて眠くなって・・・
「っ、ごめんなさい。あの口に手を当てるのはやめてください」
怖くなり無理やり手を引き剥がした、私の行動や表情で菊一さんは察したようだった
「あら、ごめんね。だけど本当に桃ちゃんは気負わなくていいのよ、元々あの過保護が計画なしに突っ走るからこんな事になっただけの話」
「でも・・・私が攫われなかったら」
「はぁ、過ぎたことを何度も考えるのは無駄な事なのよ、次どうするかっていうのは桃ちゃんが決めることじゃないの、これはれっきとした宣戦布告なんだから」
「宣戦布告?」
「ヤクザの抗戦がその内始まるかもしれない」
「えっ・・・」
「桃ちゃんはもう一般市民ではなく完全にヤクザの家の子って扱いになるわ、今回の事で少し広まってしまったから・・・」
「な、なんでそんな・・・」
「あのね桃ちゃん、奏斗が桃ちゃんの居場所を見つけられたのは情報屋のおかげなの」
「情報屋?それって・・・」
「情報、例えば特定人物の位置や名前、誕生日から家族構成や性格まで。情報という情報をおカネで売っているやつのことよ」
「本当に居るんですね・・・そんな人、それで、私も居場所をお金で買ったんですか」
「ううん、今回は結構ふっかけられたみたいでねぇ」
「えっ、じゃあどうしたんですか?まさか借金を背負ってまで?!」
「いいや、借金じゃなく桃ちゃんの情報を提供してお釣りがきた感じ」
「私の情報で?それなら良かった・・・」
「良かった?それは違うなぁ桃ちゃん、情報屋に情報を売るっていうのはそんな簡単なことじゃないんだよ」
「それは・・・、でも私の情報ですよ?そんな重要じゃないんじゃ」
「800」
「え?」
「なんの数字か分かるかな?」
「話の流れからして・・・情報の値段?」
「うん桁は?」
「えっー、と800万?」
「惜しいねぇ800億だ」
「お、億?!」
桃は目を見開き菊一の言葉に驚いた、無理もない、ただの学生の情報が数百億もすると言われたらそりゃ驚く
「菊一さん、他の人の情報って、どのぐらいなんですか・・・?」
「そうだなぁ、人によって本当に雲泥の差があるけど、ここがが取り扱っている情報の平均は数千万ってとこかな」
「はぇ?」
桃の反応でぶっ、と笑った菊一さんはこんな事を言い出した
「どうせ桃ももうすぐ知ることになるだろうし教えてやるよ、しっかり聞いとけよ」
「は、はい!」
こうして菊一のヤクザ授業が始まった。
「桃、大丈夫か?」
「菊一さん・・・」
「菊一おねーさんな!」
座っていたベッドに並んで座ったかと思えば人差し指を口に当てて注意した
「お姉さん・・・」
「あら素直、よっぽど堪えたのね」
「私のせいで皆が傷付いて、私がいなかっ・・・」
「桃ちゃん、それは言っちゃ駄目よ」
さっきから口を抑えられてばかりだ、誘拐された時も口に布を当てられて眠くなって・・・
「っ、ごめんなさい。あの口に手を当てるのはやめてください」
怖くなり無理やり手を引き剥がした、私の行動や表情で菊一さんは察したようだった
「あら、ごめんね。だけど本当に桃ちゃんは気負わなくていいのよ、元々あの過保護が計画なしに突っ走るからこんな事になっただけの話」
「でも・・・私が攫われなかったら」
「はぁ、過ぎたことを何度も考えるのは無駄な事なのよ、次どうするかっていうのは桃ちゃんが決めることじゃないの、これはれっきとした宣戦布告なんだから」
「宣戦布告?」
「ヤクザの抗戦がその内始まるかもしれない」
「えっ・・・」
「桃ちゃんはもう一般市民ではなく完全にヤクザの家の子って扱いになるわ、今回の事で少し広まってしまったから・・・」
「な、なんでそんな・・・」
「あのね桃ちゃん、奏斗が桃ちゃんの居場所を見つけられたのは情報屋のおかげなの」
「情報屋?それって・・・」
「情報、例えば特定人物の位置や名前、誕生日から家族構成や性格まで。情報という情報をおカネで売っているやつのことよ」
「本当に居るんですね・・・そんな人、それで、私も居場所をお金で買ったんですか」
「ううん、今回は結構ふっかけられたみたいでねぇ」
「えっ、じゃあどうしたんですか?まさか借金を背負ってまで?!」
「いいや、借金じゃなく桃ちゃんの情報を提供してお釣りがきた感じ」
「私の情報で?それなら良かった・・・」
「良かった?それは違うなぁ桃ちゃん、情報屋に情報を売るっていうのはそんな簡単なことじゃないんだよ」
「それは・・・、でも私の情報ですよ?そんな重要じゃないんじゃ」
「800」
「え?」
「なんの数字か分かるかな?」
「話の流れからして・・・情報の値段?」
「うん桁は?」
「えっー、と800万?」
「惜しいねぇ800億だ」
「お、億?!」
桃は目を見開き菊一の言葉に驚いた、無理もない、ただの学生の情報が数百億もすると言われたらそりゃ驚く
「菊一さん、他の人の情報って、どのぐらいなんですか・・・?」
「そうだなぁ、人によって本当に雲泥の差があるけど、ここがが取り扱っている情報の平均は数千万ってとこかな」
「はぇ?」
桃の反応でぶっ、と笑った菊一さんはこんな事を言い出した
「どうせ桃ももうすぐ知ることになるだろうし教えてやるよ、しっかり聞いとけよ」
「は、はい!」
こうして菊一のヤクザ授業が始まった。
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