ヤクザとJK?!

あさみ

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三章ヤクザさん

桃、奪還

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その後奏斗と源田は各フロアを散策し多くの敵を倒した、そして四階に窓を覗く桃の姿が見えた
「おい!」
「えっ、奏斗さ・・・」
「桃ー!!」
「ちょっ、まっ」
奏斗が飛びかかったせいで2人とも窓から落ちそうになった、そして源田がすぐに奏斗の服を掴んだ
「頭、見つけてもそこから落ちりゃ怪我しますよ」
「すまんな!お前がいたから大丈夫だと思った!」
「そうですかぃー・・・」
流れるように信頼していると言われたようで源田は少し照れた
「それより桃!逃げるぞ!って腕に縄が」
「奏斗さん!神無が、神無が連れ去られたの・・・」
腕の縄などどうでも良いと言わんばかりの勢いで叫んだ
「神無って、友達か!どこにいる?」
「下、ここから神無と誰かが落ちて、それで、車に乗って・・・」
「下?落ちたってことか?!」
「うん、でも神無と落ちた人、普通に歩いてた・・・」
「頭、桃ちゃん連れて逃げてくだせぇ四階ぐらいなら俺でも、っと」
「ちょ、源田さん?!」
源田は躊躇うことなく窓から落ちていった
「安心しろ桃、お前は俺が守る」
「いや、そうじゃなくて源田さんが・・・」
「あー、大丈夫。あいつは昔からトラックに轢かれてもピンピンしてた」
奏斗は桃の腕につけられた縄を解きながら不服そうにそう言った
「轢か・・・そ、そうですか」
「とにかく俺らはここから出るぞ、着いてこい」
「は、はい・・・ん?奏斗さん、腕が」
桃の視線の先には血が流れている腕だった
「ん?あぁ返り血だよ、平気」
「返り血じゃない、他のは返り血だろうけどそこはシミ広がってるよ、返り血ならそんなに広がらない」
そういうと奏斗はキョトンとした顔をした後すぐに笑った
「はは、よく見てくれているんだな、平気だよこのぐらい、ただのかすり傷、血も多いが出血死するほどではない」
「でも・・・」
「んー、じゃあこれで縛ってくれ」
取り出したのは布、ただの布切れ、ハンカチでもバンダナでもない、そしてこれは組でもよく見る服の生地、桃はそこまで考えるとなんの躊躇いもなく自由になった腕でその布を床に叩きつけた
「桃?!」
「じっとしててください!」
そういうと桃は自分のポケットからハンカチを取り出した、幸いにも大きめのハンカチで三角に折れば奏斗の腕に回る
「桃、これお前のハンカチだろ?汚れるぞ?」
「汚れても洗えば良いだけなので!少なくともさっきの布よりかは清潔だと思いますよ!今日ハンカチ使いませんでしたし!」
「・・・ぷはっ、アハハ!ありがとな、よし、行くぞ」
「うん!」
そう言って桃と奏斗は無事その建物から脱出できた。





_______________________________
桃、奪還成功。
神無、誰かに連れ去られ再び行方不明
さて、ももちゃんは帰ってきましたが神ちゃんがまた連れ去られてしまいましたねぇ、大丈夫。ちゃんと助かりますよ。それとコメントは作者の執筆のやる気に繋がるので出来れば書いただければ幸いです。お気に入り登録もぜひぜひ。
ん?いつも桃と口論してるクソ作者が真面目に話してるって?いつもふざけてるわけじゃないんですよ。またにはこういうのもアリでしょう。まぁ又どこかでお会いしましょう。これからもこの作品をよろしくお願い致します。
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