42 / 70
三章ヤクザさん
返してもらおうか陸
しおりを挟む
ブーブーと古いガラケーが鳴る
「もしもし」
『あ、もしもーし場所わかったよ』
「本当か!」
華卍からの電話で桃の居場所が割れた、その事に歓喜した奏斗は催促しようとしたがそれよりも先に華卍が話し出した
『たーだーしー依頼料750億50万となりますがどーしますか?』
「なっ、う、嘘だろ・・・」
『残念、この情報には僕の労力と提供者の金額が含まれてるからその額が妥当だよ』
「提供者だと?誰だそいつは」
『あ、それは五・・・』
奏斗はまた金の話だと思い華卍の話を遮った、苛立ち始めたのか口調を荒くして言い放った
「そんな事に金は使わん、チッ700億なんて・・・」
『750億50万ね』
華卍は奏斗が腹を立てているのを察知した上でまだまだ煽りを入れる、それに気づき余計にイライラする奏斗は深呼吸というかため息をしてからまた話し始めた
「うるさい、んな金流石に・・・」
『じぁ、交渉決裂ね、依頼料だけで50万になりまーす』
「はっ?!前までそんなの無かったろ!」
『んー?やり方を変えるのは当然だろ、情報屋なんて認知されてないと意味の無い仕事だしね、君達もそうだろ?やり方を買えないからお金が無くなるんだよ』
「・・・っ!分かった、金はどうにかする、教えろ」
『えぇ、でもなぁ750億なんて大金を君たちが用意できるなんて微塵も思ってないんだよね、僕。即金か念書でもないと教えないよ』
「念書ならコレが終わったら書く!だから頼む・・・」
『でもねぇ、それじゃあ信用出来ないなぁ、そうだ!代わりにその『桃』って子の情報を頂戴!それでいいよ』
「それは・・・」
華卍まるでそれが目当てだと言わんばかりに悩む素振りすら無く口からその言葉を出してきた
『これでもサービスしてるんだからね?君んとこの先代に感謝しなよー』
「なんで先代に感謝するんだ?」
『まぁ、なんでもいいじゃないか、で?どうすんの?750億50万で情報を知るか、なにも分からずに50万払うか、その『桃』の情報と交換するか、どれがいい?』
「・・・」
奏斗にとって今大切なのは桃を助けることだ、だから情報は必要だがその為に桃の情報を金を使って買えるような所に置いていいものかと迷うのは当然だ、桃を助けるために情報を渡すか、なんの情報も無しに桃を探すか・・・
「分かった、桃の情報をお前にやる」
『オーケー、交渉成立だね、ちなみにこの会話は録音してるから後から逃げようったってそうはいかないからね』
「あぁ、分かった、ただしこちらから条件がある」
『どーぞ』
「桃の情報の値は俺が決める」
『成程ね、まぁ僕が思う相場のマイナス10万以上ならいいよ、いくら?』
「750億」
『ちょ、それはヤバいよ』
「高いって?当然だろ、俺にとってそれほど桃は大切なんだよ」
『いやいや、逆だよ、そんなに安いわけないでしょ』
「なに?」
『君達木ノ葉組の情報の中でも組長である君の弱点だよ?僕がそんなに安く売るわけないじゃん』
「弱点って・・・」
『だって実際そうでしょ?君は今その事ために無意味にそこら辺を探してるんだから』
「・・・ちっ、とりあえず桃の居場所を教えろ、金額や情報はその後だ」
『さっきまでずっとお金とその子を天秤にかけてたくせによくそんなこと言えるな、まぁいいよ。場所は君たちが今いる場所から路地を二つ行って右に曲がった所』
「おう、源田行くぞ」
「はい」
自分達の場所がバレている事が当たり前と言わんばかりに指示通りに進んでいくと・・・
「もしもし」
『あ、もしもーし場所わかったよ』
「本当か!」
華卍からの電話で桃の居場所が割れた、その事に歓喜した奏斗は催促しようとしたがそれよりも先に華卍が話し出した
『たーだーしー依頼料750億50万となりますがどーしますか?』
「なっ、う、嘘だろ・・・」
『残念、この情報には僕の労力と提供者の金額が含まれてるからその額が妥当だよ』
「提供者だと?誰だそいつは」
『あ、それは五・・・』
奏斗はまた金の話だと思い華卍の話を遮った、苛立ち始めたのか口調を荒くして言い放った
「そんな事に金は使わん、チッ700億なんて・・・」
『750億50万ね』
華卍は奏斗が腹を立てているのを察知した上でまだまだ煽りを入れる、それに気づき余計にイライラする奏斗は深呼吸というかため息をしてからまた話し始めた
「うるさい、んな金流石に・・・」
『じぁ、交渉決裂ね、依頼料だけで50万になりまーす』
「はっ?!前までそんなの無かったろ!」
『んー?やり方を変えるのは当然だろ、情報屋なんて認知されてないと意味の無い仕事だしね、君達もそうだろ?やり方を買えないからお金が無くなるんだよ』
「・・・っ!分かった、金はどうにかする、教えろ」
『えぇ、でもなぁ750億なんて大金を君たちが用意できるなんて微塵も思ってないんだよね、僕。即金か念書でもないと教えないよ』
「念書ならコレが終わったら書く!だから頼む・・・」
『でもねぇ、それじゃあ信用出来ないなぁ、そうだ!代わりにその『桃』って子の情報を頂戴!それでいいよ』
「それは・・・」
華卍まるでそれが目当てだと言わんばかりに悩む素振りすら無く口からその言葉を出してきた
『これでもサービスしてるんだからね?君んとこの先代に感謝しなよー』
「なんで先代に感謝するんだ?」
『まぁ、なんでもいいじゃないか、で?どうすんの?750億50万で情報を知るか、なにも分からずに50万払うか、その『桃』の情報と交換するか、どれがいい?』
「・・・」
奏斗にとって今大切なのは桃を助けることだ、だから情報は必要だがその為に桃の情報を金を使って買えるような所に置いていいものかと迷うのは当然だ、桃を助けるために情報を渡すか、なんの情報も無しに桃を探すか・・・
「分かった、桃の情報をお前にやる」
『オーケー、交渉成立だね、ちなみにこの会話は録音してるから後から逃げようったってそうはいかないからね』
「あぁ、分かった、ただしこちらから条件がある」
『どーぞ』
「桃の情報の値は俺が決める」
『成程ね、まぁ僕が思う相場のマイナス10万以上ならいいよ、いくら?』
「750億」
『ちょ、それはヤバいよ』
「高いって?当然だろ、俺にとってそれほど桃は大切なんだよ」
『いやいや、逆だよ、そんなに安いわけないでしょ』
「なに?」
『君達木ノ葉組の情報の中でも組長である君の弱点だよ?僕がそんなに安く売るわけないじゃん』
「弱点って・・・」
『だって実際そうでしょ?君は今その事ために無意味にそこら辺を探してるんだから』
「・・・ちっ、とりあえず桃の居場所を教えろ、金額や情報はその後だ」
『さっきまでずっとお金とその子を天秤にかけてたくせによくそんなこと言えるな、まぁいいよ。場所は君たちが今いる場所から路地を二つ行って右に曲がった所』
「おう、源田行くぞ」
「はい」
自分達の場所がバレている事が当たり前と言わんばかりに指示通りに進んでいくと・・・
0
お気に入りに追加
91
あなたにおすすめの小説
隣の家に住むイクメンの正体は龍神様でした~社無しの神とちびっ子神使候補たち
鳴澤うた
キャラ文芸
失恋にストーカー。
心身ともにボロボロになった姉崎菜緒は、とうとう道端で倒れるように寝てしまって……。
悪夢にうなされる菜緒を夢の中で救ってくれたのはなんとお隣のイクメン、藤村辰巳だった。
辰巳と辰巳が世話する子供たちとなんだかんだと交流を深めていくけれど、子供たちはどこか不可思議だ。
それもそのはず、人の姿をとっているけれど辰巳も子供たちも人じゃない。
社を持たない龍神様とこれから神使となるため勉強中の動物たちだったのだ!
食に対し、こだわりの強い辰巳に神使候補の子供たちや見守っている神様たちはご不満で、今の現状を打破しようと菜緒を仲間に入れようと画策していて……
神様と作る二十四節気ごはんを召し上がれ!
椿の国の後宮のはなし
犬噛 クロ
キャラ文芸
※毎日18時更新予定です。
架空の国の後宮物語。
若き皇帝と、彼に囚われた娘の話です。
有力政治家の娘・羽村 雪樹(はねむら せつじゅ)は「男子」だと性別を間違われたまま、自国の皇帝・蓮と固い絆で結ばれていた。
しかしとうとう少女であることを気づかれてしまった雪樹は、蓮に乱暴された挙句、後宮に幽閉されてしまう。
幼なじみとして慕っていた青年からの裏切りに、雪樹は混乱し、蓮に憎しみを抱き、そして……?
あまり暗くなり過ぎない後宮物語。
雪樹と蓮、ふたりの関係がどう変化していくのか見守っていただければ嬉しいです。
※2017年完結作品をタイトルとカテゴリを変更+全面改稿しております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。

虚弱なヤクザの駆け込み寺
菅井群青
恋愛
突然ドアが開いたとおもったらヤクザが抱えられてやってきた。
「今すぐ立てるようにしろ、さもなければ──」
「脅してる場合ですか?」
ギックリ腰ばかりを繰り返すヤクザの組長と、治療の相性が良かったために気に入られ、ヤクザ御用達の鍼灸院と化してしまった院に軟禁されてしまった女の話。
※なろう、カクヨムでも投稿
あやかし狐の京都裏町案内人
狭間夕
キャラ文芸
「今日からわたくし玉藻薫は、人間をやめて、キツネに戻らせていただくことになりました!」京都でOLとして働いていた玉藻薫は、恋人との別れをきっかけに人間世界に別れを告げ、アヤカシ世界に舞い戻ることに。実家に戻ったものの、仕事をせずにゴロゴロ出来るわけでもなく……。薫は『アヤカシらしい仕事』を探しに、祖母が住む裏京都を訪ねることに。早速、裏町への入り口「土御門屋」を訪れた薫だが、案内人である安倍晴彦から「祖母の家は封鎖されている」と告げられて――?

『 ゆりかご 』 ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。
設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。
最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで
くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。
古い作品ですが、有難いことです。😇
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
💛イラストはAI生成画像自作
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる