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三章ヤクザさん
返してもらおうか陸
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ブーブーと古いガラケーが鳴る
「もしもし」
『あ、もしもーし場所わかったよ』
「本当か!」
華卍からの電話で桃の居場所が割れた、その事に歓喜した奏斗は催促しようとしたがそれよりも先に華卍が話し出した
『たーだーしー依頼料750億50万となりますがどーしますか?』
「なっ、う、嘘だろ・・・」
『残念、この情報には僕の労力と提供者の金額が含まれてるからその額が妥当だよ』
「提供者だと?誰だそいつは」
『あ、それは五・・・』
奏斗はまた金の話だと思い華卍の話を遮った、苛立ち始めたのか口調を荒くして言い放った
「そんな事に金は使わん、チッ700億なんて・・・」
『750億50万ね』
華卍は奏斗が腹を立てているのを察知した上でまだまだ煽りを入れる、それに気づき余計にイライラする奏斗は深呼吸というかため息をしてからまた話し始めた
「うるさい、んな金流石に・・・」
『じぁ、交渉決裂ね、依頼料だけで50万になりまーす』
「はっ?!前までそんなの無かったろ!」
『んー?やり方を変えるのは当然だろ、情報屋なんて認知されてないと意味の無い仕事だしね、君達もそうだろ?やり方を買えないからお金が無くなるんだよ』
「・・・っ!分かった、金はどうにかする、教えろ」
『えぇ、でもなぁ750億なんて大金を君たちが用意できるなんて微塵も思ってないんだよね、僕。即金か念書でもないと教えないよ』
「念書ならコレが終わったら書く!だから頼む・・・」
『でもねぇ、それじゃあ信用出来ないなぁ、そうだ!代わりにその『桃』って子の情報を頂戴!それでいいよ』
「それは・・・」
華卍まるでそれが目当てだと言わんばかりに悩む素振りすら無く口からその言葉を出してきた
『これでもサービスしてるんだからね?君んとこの先代に感謝しなよー』
「なんで先代に感謝するんだ?」
『まぁ、なんでもいいじゃないか、で?どうすんの?750億50万で情報を知るか、なにも分からずに50万払うか、その『桃』の情報と交換するか、どれがいい?』
「・・・」
奏斗にとって今大切なのは桃を助けることだ、だから情報は必要だがその為に桃の情報を金を使って買えるような所に置いていいものかと迷うのは当然だ、桃を助けるために情報を渡すか、なんの情報も無しに桃を探すか・・・
「分かった、桃の情報をお前にやる」
『オーケー、交渉成立だね、ちなみにこの会話は録音してるから後から逃げようったってそうはいかないからね』
「あぁ、分かった、ただしこちらから条件がある」
『どーぞ』
「桃の情報の値は俺が決める」
『成程ね、まぁ僕が思う相場のマイナス10万以上ならいいよ、いくら?』
「750億」
『ちょ、それはヤバいよ』
「高いって?当然だろ、俺にとってそれほど桃は大切なんだよ」
『いやいや、逆だよ、そんなに安いわけないでしょ』
「なに?」
『君達木ノ葉組の情報の中でも組長である君の弱点だよ?僕がそんなに安く売るわけないじゃん』
「弱点って・・・」
『だって実際そうでしょ?君は今その事ために無意味にそこら辺を探してるんだから』
「・・・ちっ、とりあえず桃の居場所を教えろ、金額や情報はその後だ」
『さっきまでずっとお金とその子を天秤にかけてたくせによくそんなこと言えるな、まぁいいよ。場所は君たちが今いる場所から路地を二つ行って右に曲がった所』
「おう、源田行くぞ」
「はい」
自分達の場所がバレている事が当たり前と言わんばかりに指示通りに進んでいくと・・・
「もしもし」
『あ、もしもーし場所わかったよ』
「本当か!」
華卍からの電話で桃の居場所が割れた、その事に歓喜した奏斗は催促しようとしたがそれよりも先に華卍が話し出した
『たーだーしー依頼料750億50万となりますがどーしますか?』
「なっ、う、嘘だろ・・・」
『残念、この情報には僕の労力と提供者の金額が含まれてるからその額が妥当だよ』
「提供者だと?誰だそいつは」
『あ、それは五・・・』
奏斗はまた金の話だと思い華卍の話を遮った、苛立ち始めたのか口調を荒くして言い放った
「そんな事に金は使わん、チッ700億なんて・・・」
『750億50万ね』
華卍は奏斗が腹を立てているのを察知した上でまだまだ煽りを入れる、それに気づき余計にイライラする奏斗は深呼吸というかため息をしてからまた話し始めた
「うるさい、んな金流石に・・・」
『じぁ、交渉決裂ね、依頼料だけで50万になりまーす』
「はっ?!前までそんなの無かったろ!」
『んー?やり方を変えるのは当然だろ、情報屋なんて認知されてないと意味の無い仕事だしね、君達もそうだろ?やり方を買えないからお金が無くなるんだよ』
「・・・っ!分かった、金はどうにかする、教えろ」
『えぇ、でもなぁ750億なんて大金を君たちが用意できるなんて微塵も思ってないんだよね、僕。即金か念書でもないと教えないよ』
「念書ならコレが終わったら書く!だから頼む・・・」
『でもねぇ、それじゃあ信用出来ないなぁ、そうだ!代わりにその『桃』って子の情報を頂戴!それでいいよ』
「それは・・・」
華卍まるでそれが目当てだと言わんばかりに悩む素振りすら無く口からその言葉を出してきた
『これでもサービスしてるんだからね?君んとこの先代に感謝しなよー』
「なんで先代に感謝するんだ?」
『まぁ、なんでもいいじゃないか、で?どうすんの?750億50万で情報を知るか、なにも分からずに50万払うか、その『桃』の情報と交換するか、どれがいい?』
「・・・」
奏斗にとって今大切なのは桃を助けることだ、だから情報は必要だがその為に桃の情報を金を使って買えるような所に置いていいものかと迷うのは当然だ、桃を助けるために情報を渡すか、なんの情報も無しに桃を探すか・・・
「分かった、桃の情報をお前にやる」
『オーケー、交渉成立だね、ちなみにこの会話は録音してるから後から逃げようったってそうはいかないからね』
「あぁ、分かった、ただしこちらから条件がある」
『どーぞ』
「桃の情報の値は俺が決める」
『成程ね、まぁ僕が思う相場のマイナス10万以上ならいいよ、いくら?』
「750億」
『ちょ、それはヤバいよ』
「高いって?当然だろ、俺にとってそれほど桃は大切なんだよ」
『いやいや、逆だよ、そんなに安いわけないでしょ』
「なに?」
『君達木ノ葉組の情報の中でも組長である君の弱点だよ?僕がそんなに安く売るわけないじゃん』
「弱点って・・・」
『だって実際そうでしょ?君は今その事ために無意味にそこら辺を探してるんだから』
「・・・ちっ、とりあえず桃の居場所を教えろ、金額や情報はその後だ」
『さっきまでずっとお金とその子を天秤にかけてたくせによくそんなこと言えるな、まぁいいよ。場所は君たちが今いる場所から路地を二つ行って右に曲がった所』
「おう、源田行くぞ」
「はい」
自分達の場所がバレている事が当たり前と言わんばかりに指示通りに進んでいくと・・・
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