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三章ヤクザさん
返してもらおうか肆
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「あのね・・・私の親戚の仕事は」
その時だった、扉がドォンと大きな音を立てて壊れたのは
「ヒッ、Χさん・・・」
扉を蹴って壊したのか高く上げた足をゆっくり下ろし歩いて近ずいてきた
「あっ、お。お疲れ様っ・・・!」
「黙れゴミが。・・・ふーん、イチ様に様子見て来いって言われたけど、こういうことか」
カイと言われた男は変なお面で顔を覆っており表情は読み取れない、背丈は小さい。女の人だろうか・・・?ひとしきり私達を眺めた後先程壊され地面に転がった扉を蹴り帰っていく、部屋から出る時曾儷という男に何かを渡して去っていった、曾儷は渡された手紙?の中身を読んで血の気が引いたような顔になった
「なにかあったんですか?」
怪訝な顔をして神無は聞く、曾儷はこちらを一目見たかと思うと走って出ていった
「桃・・・どうしたらいいんだろ」
「どうだろ、足は縛られてないから逃げようと思えば逃げれるけどどこに何者が居るか分かったもんじゃない、大人しくしてるのが得策かな」
「わかった、しばらくは大人しくしてようか」
「うん・・・」
「おにぃちゃん・・・」
神無は何とか体裁を保っているが怖いのには変わりないようだ、お兄さんの名前を出し落ち着こうとしている
「神無、大丈夫。きっと助けに来てくれるよ」
「うん・・・」
私達は体を近ずけ互いに存在を認識し冷静を保つことにした。
その頃、水無は
「はぁ、はぁっ。クソがっ!」
「ハハッ、いいよいいよー、その表情すっごいそそる・・・」
「ヂっ!とっととくたばれ!」
夕暮れが藍色に染まっていく空、人がもう寄り付かないような寂れた公園で二人の男は戦っていた
「ほらほら?どうしたの?こっちこっち」
いや、一方的に傷つけられていた、短刀を手にした敵は軽やかに水無の攻撃を避けている
「待てっ!ぐっ、はぁはぁ・・・」
一方の水無は相手の短刀で斬られた肩やら太腿が痛む、痛さに座り込んだ水無に近すぎ煽る、蔑むように、見下すように
「んー?どうしたの?もしかしてもうバテちゃった?弱いなぁ弱い弱い」
「ッ・・・!」
「えぇー?ホントにバテちゃったのぉ?今の木ノ葉組ってホンットに弱いんだねぇ、ヤッパリ噂は本当らしいや」
「さっきから噂噂ってうるせぇな」
「そっかぁ、噂は当事者には伝わらないもんね、いいよ、君とアソブのはもう飽きたから冥土のみあげに教えてあげるね!」
まるで子供が内緒話をするかのようにトテトテとと水無から離れ口に人差し指を抑えてゆっくりと話し始めた
「君達が今の今までこのご時世に生きてこられたのはあの方のお陰で今の君達にはなんの力も残ってないって事さ!」
「あの方・・・?」
「それはあの方に口止めされてるから言えないなぁ、それに、君が知ってももう意味無いしね!」
敵が一気に迫り刀を振り上げた、足に力が入らない水無には抵抗のすべがない
「(いや、最後まで諦めては駄目だ、横に転がったとしても殺される、どうにかっ!)」
下唇を噛み相手を睨みながら試行錯誤していた、すると。
「まて」
声と共に自分の後から刀が現れ敵の攻撃を受け止めた、敵は驚き後ろに跳ね除けた、そして顔を強ばらせひざまづいた、恐る恐る後ろを向くと。
その時だった、扉がドォンと大きな音を立てて壊れたのは
「ヒッ、Χさん・・・」
扉を蹴って壊したのか高く上げた足をゆっくり下ろし歩いて近ずいてきた
「あっ、お。お疲れ様っ・・・!」
「黙れゴミが。・・・ふーん、イチ様に様子見て来いって言われたけど、こういうことか」
カイと言われた男は変なお面で顔を覆っており表情は読み取れない、背丈は小さい。女の人だろうか・・・?ひとしきり私達を眺めた後先程壊され地面に転がった扉を蹴り帰っていく、部屋から出る時曾儷という男に何かを渡して去っていった、曾儷は渡された手紙?の中身を読んで血の気が引いたような顔になった
「なにかあったんですか?」
怪訝な顔をして神無は聞く、曾儷はこちらを一目見たかと思うと走って出ていった
「桃・・・どうしたらいいんだろ」
「どうだろ、足は縛られてないから逃げようと思えば逃げれるけどどこに何者が居るか分かったもんじゃない、大人しくしてるのが得策かな」
「わかった、しばらくは大人しくしてようか」
「うん・・・」
「おにぃちゃん・・・」
神無は何とか体裁を保っているが怖いのには変わりないようだ、お兄さんの名前を出し落ち着こうとしている
「神無、大丈夫。きっと助けに来てくれるよ」
「うん・・・」
私達は体を近ずけ互いに存在を認識し冷静を保つことにした。
その頃、水無は
「はぁ、はぁっ。クソがっ!」
「ハハッ、いいよいいよー、その表情すっごいそそる・・・」
「ヂっ!とっととくたばれ!」
夕暮れが藍色に染まっていく空、人がもう寄り付かないような寂れた公園で二人の男は戦っていた
「ほらほら?どうしたの?こっちこっち」
いや、一方的に傷つけられていた、短刀を手にした敵は軽やかに水無の攻撃を避けている
「待てっ!ぐっ、はぁはぁ・・・」
一方の水無は相手の短刀で斬られた肩やら太腿が痛む、痛さに座り込んだ水無に近すぎ煽る、蔑むように、見下すように
「んー?どうしたの?もしかしてもうバテちゃった?弱いなぁ弱い弱い」
「ッ・・・!」
「えぇー?ホントにバテちゃったのぉ?今の木ノ葉組ってホンットに弱いんだねぇ、ヤッパリ噂は本当らしいや」
「さっきから噂噂ってうるせぇな」
「そっかぁ、噂は当事者には伝わらないもんね、いいよ、君とアソブのはもう飽きたから冥土のみあげに教えてあげるね!」
まるで子供が内緒話をするかのようにトテトテとと水無から離れ口に人差し指を抑えてゆっくりと話し始めた
「君達が今の今までこのご時世に生きてこられたのはあの方のお陰で今の君達にはなんの力も残ってないって事さ!」
「あの方・・・?」
「それはあの方に口止めされてるから言えないなぁ、それに、君が知ってももう意味無いしね!」
敵が一気に迫り刀を振り上げた、足に力が入らない水無には抵抗のすべがない
「(いや、最後まで諦めては駄目だ、横に転がったとしても殺される、どうにかっ!)」
下唇を噛み相手を睨みながら試行錯誤していた、すると。
「まて」
声と共に自分の後から刀が現れ敵の攻撃を受け止めた、敵は驚き後ろに跳ね除けた、そして顔を強ばらせひざまづいた、恐る恐る後ろを向くと。
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