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三章ヤクザさん
返してもらおうか参
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「俺は桃が好きだ、もちろん家族としてな、そして家族も好きだ、お前や水無、もちろん姉さんだって俺の家族だ」
「はい」
「だから家族を貶すやつは皆俺がシメてやるし家族は俺が守る、これは組でもなく俺個人の感情でもなく人として当たり前のことだと思うんだ」
「はぁ・・・」
「さっき俺がお前をぶったのは桃を嫌いと言ったから」
「はぁ・・・」
「そして、俺はお前をぶった張本人だ、だから」
奏斗は自分の拳を固く握りゴッと音が出るほど強く自分の顔をなぐった殴った
「頭?!なにしてっ・・・!」
「お前を殴ったから俺はそれ以上に傷付くべきなんだ、俺の大切なヤツを殴ったなら殴ったやつを倍以上の力で殴り返す、お前も知ってるはずだ。俺が組に来てから決めた事、姉さんが居なくなってから決めた事」
「だ、だからってこんな時にわざわざ自分を殴らなくても・・・」
「こんな時、だからこそ殴るんだ、そうでもしないと桃を連れ去った奴らをいざって時に殴れねぇ」
「頭・・・」
普段の横暴さがなければとても感動的なのに・・・。俺も普段から言動や行動を気にするか・・・
その頃の桃達は
「もう、夕暮れだね」
「うん、学校は明日ないけどこのままここにいたら行方不明で誰か探しに来るよね」
「そうだね、ていうか多分奏斗さんと水無さんが探しに来てると思うと」
「ほんと?でもおにぃちゃん弱いし・・・」
「え?そうなの?」
「うん、昔はね。いじめが原因で登校拒否してたんだよ」
「え!あの水無さんが?!」
「うん、部屋の前を通る度に泣いてたのを覚えてる」
「意外だなぁ・・・」
ヤクザが元いじめられっ子だったなんて桃には考えられなかった、今の水無は強く芯があり忠誠心は他の人に比べても高い方だと思う、いじめられっ子とは正反対な性格をしている
「桃は今のおにぃちゃんを知ってるんだよね?どんな感じ?」
「あっ、と。そんなに知らないよ、少し話したことがあるぐらい」
「あっ、そっか!奏斗さんの職場にいるだけでそこまで親しくはないんだね」
「まぁ、そうだね」
「残念だなぁ、おにぃちゃんが今何をしてるのかだけ知りたかった、そうだ!親戚の人はお仕事何をしているの?」
「えぇっと」
正直1番答えにくい質問をされた、親戚がヤクザなんて、いや神無からしたらお兄さんか、とにかく家族がそんな人だと知ったら神無はどんな反応をするんだろうか・・・
「桃?」
私は意を決して神無に話すことにした
「あのね・・・私の親戚の仕事は」
「はい」
「だから家族を貶すやつは皆俺がシメてやるし家族は俺が守る、これは組でもなく俺個人の感情でもなく人として当たり前のことだと思うんだ」
「はぁ・・・」
「さっき俺がお前をぶったのは桃を嫌いと言ったから」
「はぁ・・・」
「そして、俺はお前をぶった張本人だ、だから」
奏斗は自分の拳を固く握りゴッと音が出るほど強く自分の顔をなぐった殴った
「頭?!なにしてっ・・・!」
「お前を殴ったから俺はそれ以上に傷付くべきなんだ、俺の大切なヤツを殴ったなら殴ったやつを倍以上の力で殴り返す、お前も知ってるはずだ。俺が組に来てから決めた事、姉さんが居なくなってから決めた事」
「だ、だからってこんな時にわざわざ自分を殴らなくても・・・」
「こんな時、だからこそ殴るんだ、そうでもしないと桃を連れ去った奴らをいざって時に殴れねぇ」
「頭・・・」
普段の横暴さがなければとても感動的なのに・・・。俺も普段から言動や行動を気にするか・・・
その頃の桃達は
「もう、夕暮れだね」
「うん、学校は明日ないけどこのままここにいたら行方不明で誰か探しに来るよね」
「そうだね、ていうか多分奏斗さんと水無さんが探しに来てると思うと」
「ほんと?でもおにぃちゃん弱いし・・・」
「え?そうなの?」
「うん、昔はね。いじめが原因で登校拒否してたんだよ」
「え!あの水無さんが?!」
「うん、部屋の前を通る度に泣いてたのを覚えてる」
「意外だなぁ・・・」
ヤクザが元いじめられっ子だったなんて桃には考えられなかった、今の水無は強く芯があり忠誠心は他の人に比べても高い方だと思う、いじめられっ子とは正反対な性格をしている
「桃は今のおにぃちゃんを知ってるんだよね?どんな感じ?」
「あっ、と。そんなに知らないよ、少し話したことがあるぐらい」
「あっ、そっか!奏斗さんの職場にいるだけでそこまで親しくはないんだね」
「まぁ、そうだね」
「残念だなぁ、おにぃちゃんが今何をしてるのかだけ知りたかった、そうだ!親戚の人はお仕事何をしているの?」
「えぇっと」
正直1番答えにくい質問をされた、親戚がヤクザなんて、いや神無からしたらお兄さんか、とにかく家族がそんな人だと知ったら神無はどんな反応をするんだろうか・・・
「桃?」
私は意を決して神無に話すことにした
「あのね・・・私の親戚の仕事は」
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