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三章ヤクザさん
気付き
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「ねぇ、桃・・・」
「あ、神無、ごめんね!大丈夫?」
私は神無がいた事をすっかり忘れていた、神無の前であんなに怒ってしまって大丈夫だっただろうか
「大丈夫だよ、でも、桃ってなんか怖いね」
急にそんなことを言われて固まってしまった
「・・・そ、そうかな?ごめんね!親戚が怒ると怖いからさ、ハハ」
怖い、それは私が奏斗さんに初めて思った感情。見た目が怖くて役職も怖くて、でも奏斗さんは私を好きでいてくれている、大切な愛娘だと思ってくれている、だけど・・・
「・・・桃?」
「あっ、何?」
「大丈夫?なんか悩み事?」
「あ、ううん大丈夫!大丈夫!」
「まぁこんなん事になってるんだから無理もないよね、さっきあの女の人に噛み付いてたのは私を守ろうとしてくれたの?」
「へ?」
「えっ、だってあんなに怖い桃初めて見たもん、それに桃が怒る時っていつも誰かのためだし」
「そうだっけ?」
「そうだよー」
「・・・そっか」
その後少し辺りが静かになった
「桃がいてくれて良かった・・・」
「へ?」
「だって誰かと一緒なら怖いのも半分だし桃があんなに強気だなんて思わなかった」
「そ、それは」
言いかけた時
「おい、喋るな」
曾攦と呼ばれた男が威圧的に言った、驚き黙る。
「ふんっ、なんで俺がこんなヤツらの監視なんか・・・」
「随分と怒ってますね」
「ちょ、神無」
「大丈夫、大丈夫」
「はぁ?別に怒ってねーよ俺が子供の相手すんのが嫌なだけだよ」
「(すっごい下っ端が言いそうな言葉だな・・・)」
「なんですか?貴方下っ端ですか?」
「は?ふざけてんのか?」
「別に?ただ私が思った事を言ったまでです」
「そうか、黙れ」
「なんですか?図星でもつかれましたか?」
「ちっ、このクソガキがっ」
「やめなよ!」
その言葉に今にも殴りかかりそうな勢いは止まった
「私達に危害を加えたって貴方の親玉に言ったら貴方はどうなるんだろうね?それに私達が話してれば機密情報の一つや二つコロッと言うかもよ?」
「ちっ、クソガキが」
そう言って元の位置に戻っていった
「神無、無茶しないで」
「う、うんありがとう。ごめんね・・・」
「大丈夫だから今は大人しくしていよう」
「うん」
神無と寄り添い奏斗さんが来るのを待とう・・・怖い、人の為に怒る、神無を守ろうと叶いもしない相手に噛み付いた。奏斗さんが私の為にやってくれている事を私はしている・・・奏斗さんがどういう気持ちで私を守るのか少し分かった気がする、なのに私は・・・。いつか、いや助けてくれたら、無事に帰れたら改めて言おう。
「あ、神無、ごめんね!大丈夫?」
私は神無がいた事をすっかり忘れていた、神無の前であんなに怒ってしまって大丈夫だっただろうか
「大丈夫だよ、でも、桃ってなんか怖いね」
急にそんなことを言われて固まってしまった
「・・・そ、そうかな?ごめんね!親戚が怒ると怖いからさ、ハハ」
怖い、それは私が奏斗さんに初めて思った感情。見た目が怖くて役職も怖くて、でも奏斗さんは私を好きでいてくれている、大切な愛娘だと思ってくれている、だけど・・・
「・・・桃?」
「あっ、何?」
「大丈夫?なんか悩み事?」
「あ、ううん大丈夫!大丈夫!」
「まぁこんなん事になってるんだから無理もないよね、さっきあの女の人に噛み付いてたのは私を守ろうとしてくれたの?」
「へ?」
「えっ、だってあんなに怖い桃初めて見たもん、それに桃が怒る時っていつも誰かのためだし」
「そうだっけ?」
「そうだよー」
「・・・そっか」
その後少し辺りが静かになった
「桃がいてくれて良かった・・・」
「へ?」
「だって誰かと一緒なら怖いのも半分だし桃があんなに強気だなんて思わなかった」
「そ、それは」
言いかけた時
「おい、喋るな」
曾攦と呼ばれた男が威圧的に言った、驚き黙る。
「ふんっ、なんで俺がこんなヤツらの監視なんか・・・」
「随分と怒ってますね」
「ちょ、神無」
「大丈夫、大丈夫」
「はぁ?別に怒ってねーよ俺が子供の相手すんのが嫌なだけだよ」
「(すっごい下っ端が言いそうな言葉だな・・・)」
「なんですか?貴方下っ端ですか?」
「は?ふざけてんのか?」
「別に?ただ私が思った事を言ったまでです」
「そうか、黙れ」
「なんですか?図星でもつかれましたか?」
「ちっ、このクソガキがっ」
「やめなよ!」
その言葉に今にも殴りかかりそうな勢いは止まった
「私達に危害を加えたって貴方の親玉に言ったら貴方はどうなるんだろうね?それに私達が話してれば機密情報の一つや二つコロッと言うかもよ?」
「ちっ、クソガキが」
そう言って元の位置に戻っていった
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「う、うんありがとう。ごめんね・・・」
「大丈夫だから今は大人しくしていよう」
「うん」
神無と寄り添い奏斗さんが来るのを待とう・・・怖い、人の為に怒る、神無を守ろうと叶いもしない相手に噛み付いた。奏斗さんが私の為にやってくれている事を私はしている・・・奏斗さんがどういう気持ちで私を守るのか少し分かった気がする、なのに私は・・・。いつか、いや助けてくれたら、無事に帰れたら改めて言おう。
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