ヤクザとJK?!

あさみ

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三章ヤクザさん

危険の始まり?

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「はは、こんな簡単にいくとはなぁ」
「ほんとほんと、も衰えたな」
「ま、その方が俺らの仕事はやりやすいしナ」
蒼井桃、絶賛誘拐されてます・・・しかも友達の神無まで巻き込んで




数分前inコンビニ
「あ、さっきのカフェに財布忘れた」
奏斗がポッケを確認するとポツっと言葉を零した
「自分取ってきましょうか?」
「え・・・」
水無が行くと言うと神無は悲しそうに声を上げた、しょぼんとするその姿に水無は奏斗に頼んだ
「やっぱり妹見てても良いですか?」
「うむ、仕方ないな、俺が取りに行くか」
と言うとあからさまにこちらを見てくる
「・・・私は神無といたいです」
「なら、一緒に待ってますか?」
「桃ー」
犬のような顔、なぜか私が奏斗さんの話に乗らないといつもこうなる、最初のうちは良心の呵責に耐えかね了承していたが今となっては自分の都合で断るし付き合うこともある、今はいい
「私は神無と待ってます」
「うぐぅー」
「や、です」
「桃良いの?」
口を挟んできたのは神無だ
「ん?どうして?」
「だって親戚とはいえ今はお父さんみたいなものなんでしょう?」
「いや、でも。私は神無といたい、奏斗さん源田さんがいるじゃないですか」
運転手兼ヤクザ、おっと逆だ、ヤクザ兼運転手の源田さんが居るのに常に近いところに車ごと放置していて少し源田さんが不憫だ
「うぅ、なら水無も借りてく・・・」
「えぇ?」
「奏斗さんわがままばっかりですよ!大人なんですから1人で取りに行けるでしょう」
「強面だから警戒される」
「ぐぅ、確かに・・・」
そこで認めるかとしょぼんと黙っている奏斗と悩んでいる桃の間に入ったのは水無だった
「もう大人子供で別れたらいいんじゃないですか?」
「「えっ」」
神無は寂しそうな声を、桃は驚きの声をそれぞれ発した
「私はどっちでも良いですが神無は自分といたくて、桃ちゃんは神無といたくて、奏斗さんは桃ちゃんといたくて、なら私と奏斗さんが一緒に取りに行けばいいじゃないですか」
「えぇ?!桃の願望は叶って私の願望は叶ってないよそれ!」
「いいな、水無、給料上げてやる」
「あざまーす」
「えぇ・・・」
「神無、諦めよ。こうなったこの人らね、止められないの」
「しってる、昔からだもん。おにぃちゃーん」
どうやら幼い頃からずっと兄のことを分かっているようだ
「ごめんね、すぐ戻るから」
神無の頭を撫でる水無は申し訳なさそうな顔をしていた、一方の奏斗は1秒でも早く戻れるようにと源田に電話していた
「水無、速攻で戻るぞ、源田!コンビニ前からカフェに車回してくれ、あ?抗戦じゃねぇよ、チャカいらねーよ、とりあえず早く。桃?ここらは木ノ葉のシマだ、流石に危険はねーと思う、とりあえず早く」
最後の方に独特な単語が聞こえたが神無に聞こえていないだろうか
「ちゃ・・・?」
「神無、忘れなさい」
「神無、覚える必要が無いものもあるのよ」
「え?わ、分かった」
聞こえてた。歩き出した水無さんですら脊髄反射で踵を返し戻って小さい子を諭すように言った。
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