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二章学校行事
授業参観④
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「とりあえず話をまとめると二十さんと木葉さんは仕事仲間でたまたま二人の親代わりだと」
なんとか誤魔化せた、水無さんには感謝の念しかない。事情を知らないのは神無だけだけど奏斗さんが余計なことを言わないように制してくれて・・・、とにかくその場は収まったので教室に戻ることになった、この調子なら水無さんがいる限り奏斗さんを見てくれそうだ
「ではお二人ともまた後で」
「うん!ねぇ、お兄ちゃん学校終わったら一緒にどこか行かない?」
「悪いけど仕事がね」
「いいじゃねぇか、久しぶりの再会なんだろ?今日は特別だぞ二十」
「!あ、じゃあ行くか、どこか」
「やった!楽しみにしてるね」
「その前に授業がんばれよ」
「はーい!桃!もう行こ!」
「うん、奏斗さんまた後で」
ハイテンションの神無に腕を捕まれ引っ張られる、奏斗に向かって手を振ると振り返すだけで追いかけてきたりはしない、まぁ、学校だし水無さんもいるから平気かな、そう思い教室に戻った、すると一人にされた瀬良は
「おっそーい、なんの話してたの?」
一人だった分を補おうと聞いてきた、私がどもっていると神無は
「保護者のハ・ナ・シ!ふふ」
「なんで神無こんなハイテンションなの・・・?」
「んーとねぇ」
「良いじゃん良いじゃん!おにーサマにあえて嬉しいなんて可愛いー」
「からかわないでよ!でもお兄ちゃんに会えたのは本当に嬉しいよ!いつぶりだろ?昔は凄く仲良しだったのに」
「へー、仲良しなのになんで今まで会えなかったのさ」
「ん?えっとね、私は幼かったからあんまり覚えてないんだけどお兄ちゃんが反抗期の時に家から出てって、親はすぐに帰ってくるって言ってたけど毎日私が泣いてもお兄ちゃんは帰ってこなかったんだ、それでようやく連絡がとれたと思ったら『新しい家族が出来たから絶縁する』なんて、言って。それ以来お兄ちゃんとは疎遠で、親も見捨てたように放置してるけど私は元々お兄ちゃんっ子だったから悲しくて、外に出てもお兄ちゃん見当たらないからきっと遠くにいるんだなって諦めてたの、なのに、高校になってからこんな時期にわざわざ来てくれたんだもん、お兄ちゃんも私の事覚えてるんだなって。なんかごめんねくらい話しちゃって」
そう言う神無の顔は本当に悲しさと喜びで溢れていた。
なんとか誤魔化せた、水無さんには感謝の念しかない。事情を知らないのは神無だけだけど奏斗さんが余計なことを言わないように制してくれて・・・、とにかくその場は収まったので教室に戻ることになった、この調子なら水無さんがいる限り奏斗さんを見てくれそうだ
「ではお二人ともまた後で」
「うん!ねぇ、お兄ちゃん学校終わったら一緒にどこか行かない?」
「悪いけど仕事がね」
「いいじゃねぇか、久しぶりの再会なんだろ?今日は特別だぞ二十」
「!あ、じゃあ行くか、どこか」
「やった!楽しみにしてるね」
「その前に授業がんばれよ」
「はーい!桃!もう行こ!」
「うん、奏斗さんまた後で」
ハイテンションの神無に腕を捕まれ引っ張られる、奏斗に向かって手を振ると振り返すだけで追いかけてきたりはしない、まぁ、学校だし水無さんもいるから平気かな、そう思い教室に戻った、すると一人にされた瀬良は
「おっそーい、なんの話してたの?」
一人だった分を補おうと聞いてきた、私がどもっていると神無は
「保護者のハ・ナ・シ!ふふ」
「なんで神無こんなハイテンションなの・・・?」
「んーとねぇ」
「良いじゃん良いじゃん!おにーサマにあえて嬉しいなんて可愛いー」
「からかわないでよ!でもお兄ちゃんに会えたのは本当に嬉しいよ!いつぶりだろ?昔は凄く仲良しだったのに」
「へー、仲良しなのになんで今まで会えなかったのさ」
「ん?えっとね、私は幼かったからあんまり覚えてないんだけどお兄ちゃんが反抗期の時に家から出てって、親はすぐに帰ってくるって言ってたけど毎日私が泣いてもお兄ちゃんは帰ってこなかったんだ、それでようやく連絡がとれたと思ったら『新しい家族が出来たから絶縁する』なんて、言って。それ以来お兄ちゃんとは疎遠で、親も見捨てたように放置してるけど私は元々お兄ちゃんっ子だったから悲しくて、外に出てもお兄ちゃん見当たらないからきっと遠くにいるんだなって諦めてたの、なのに、高校になってからこんな時期にわざわざ来てくれたんだもん、お兄ちゃんも私の事覚えてるんだなって。なんかごめんねくらい話しちゃって」
そう言う神無の顔は本当に悲しさと喜びで溢れていた。
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