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二章学校行事
授業参観① 桃目線~
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「高校生なんてちょっと目立てばずっと陰口の餌食にされるんですよ!もし来るならいつも道理でお願いします!」
「大丈夫!桃を悪く言うやつらは俺がとっちめるから!」
「そうじゃない!それに相手は高校生ですよ!」
「なら親だな、いじめなんて悪質なことしてる親には話をつけてやるから」
「だぁー!もー!」
人生の中でここまで地団駄踏むのは初めてだ、それもこれもすべて奏斗が原因なのに、奏斗はそれを理解していない、半分諦めているものの本当にどうにかしないとヤバイと思っているので頭が痛い。
「いいですか!奏斗さん、私は奏斗さんを優しい親戚とは思っていますが親だとは思えません」
「そ、それは」
怯んだこの隙を逃さない
「それに私からすれば奏斗さんと住む世界が違いすぎて時々怖いんですよ、だから学校に来られるのに抵抗があるんです、分かってくれませんか?」
「うぅ、で、でも・・・」
親ではないと言われたのがそんなにショックだったのか口がパクパクと動くだけで言葉は出てこない
「とにかく来ないでくださいね、もし来ても一人二人、豪華な送迎も要りません」
「・・・」
トドメの一撃を刺すと奏斗は漫画にするとガーン、という効果音がつきそうなぐらい落ち込んだ顔をした
「(うーん、やり過ぎた?でもこのぐらい言わないと余計なことしでかしそうで怖いんだよなぁ、一応終わったら謝ろう)」
なんだかんだ言いつつも実際は結構信用している、ただあの他人の話を聞かない横暴さだけがなくなれば本当に「親だ」って胸をはって言えるのに
そして迎えた翌日、車はいつも道理。良かった話が通じてた、と。思った矢先。
「・・・奏斗さん、何でいるんですか?」
「そりゃ授業参観のためだろ!」
「・・・」
その時確実にめまいが起こっていた、車内で奏斗さんに声をかけてから記憶が途切れた、そう言えば誰か隣にいたような気がする、しばらくして声が聞こえてきた
「・・・い、もも。おーい、桃ー!おーい!おきろー、聞こえてるか!?起・き・ろ!」
「ん、うるさい・・・奏斗さん?なんで?」
「何でって桃が車に乗ったとたんに倒れたから寝かしてたんだが学校についたから起こそうと」
「あー、分かりましたすいません。登校します」
扉を開け勢いよく閉めた、窓が開いて奏斗が顔を覗かせた
「おう!いってらっしゃい、また後でなー」
そういって車はグラウンドに入っていく、それを見送っていると後ろから声をかけられた、というか抱きつかれた
「おっはよー!ももちー!今日も送り迎え?いいなー」
「瀬良?って学校か!」
そのときにようやく目が覚め何が起こったのかを理解した
「ももちーどした?」
「あー、なんでもない。いこ!」
「うん!そうだ、今日の英語の宿題見せて!」
「授業参観にそれは流石にどうかと思うよ、瀬良」
「違うの!やったの!やったけど間違ってたら嫌だから確認したいだけ!もう、ももちー!人を疑うのは良くないよ!」
「普段からやってれば疑わないよ」
「まぁ、それが正論だけどさ」
ぶつぶつと瀬良の文句を聞いてはいるが頭は奏斗で一杯だ。
「大丈夫!桃を悪く言うやつらは俺がとっちめるから!」
「そうじゃない!それに相手は高校生ですよ!」
「なら親だな、いじめなんて悪質なことしてる親には話をつけてやるから」
「だぁー!もー!」
人生の中でここまで地団駄踏むのは初めてだ、それもこれもすべて奏斗が原因なのに、奏斗はそれを理解していない、半分諦めているものの本当にどうにかしないとヤバイと思っているので頭が痛い。
「いいですか!奏斗さん、私は奏斗さんを優しい親戚とは思っていますが親だとは思えません」
「そ、それは」
怯んだこの隙を逃さない
「それに私からすれば奏斗さんと住む世界が違いすぎて時々怖いんですよ、だから学校に来られるのに抵抗があるんです、分かってくれませんか?」
「うぅ、で、でも・・・」
親ではないと言われたのがそんなにショックだったのか口がパクパクと動くだけで言葉は出てこない
「とにかく来ないでくださいね、もし来ても一人二人、豪華な送迎も要りません」
「・・・」
トドメの一撃を刺すと奏斗は漫画にするとガーン、という効果音がつきそうなぐらい落ち込んだ顔をした
「(うーん、やり過ぎた?でもこのぐらい言わないと余計なことしでかしそうで怖いんだよなぁ、一応終わったら謝ろう)」
なんだかんだ言いつつも実際は結構信用している、ただあの他人の話を聞かない横暴さだけがなくなれば本当に「親だ」って胸をはって言えるのに
そして迎えた翌日、車はいつも道理。良かった話が通じてた、と。思った矢先。
「・・・奏斗さん、何でいるんですか?」
「そりゃ授業参観のためだろ!」
「・・・」
その時確実にめまいが起こっていた、車内で奏斗さんに声をかけてから記憶が途切れた、そう言えば誰か隣にいたような気がする、しばらくして声が聞こえてきた
「・・・い、もも。おーい、桃ー!おーい!おきろー、聞こえてるか!?起・き・ろ!」
「ん、うるさい・・・奏斗さん?なんで?」
「何でって桃が車に乗ったとたんに倒れたから寝かしてたんだが学校についたから起こそうと」
「あー、分かりましたすいません。登校します」
扉を開け勢いよく閉めた、窓が開いて奏斗が顔を覗かせた
「おう!いってらっしゃい、また後でなー」
そういって車はグラウンドに入っていく、それを見送っていると後ろから声をかけられた、というか抱きつかれた
「おっはよー!ももちー!今日も送り迎え?いいなー」
「瀬良?って学校か!」
そのときにようやく目が覚め何が起こったのかを理解した
「ももちーどした?」
「あー、なんでもない。いこ!」
「うん!そうだ、今日の英語の宿題見せて!」
「授業参観にそれは流石にどうかと思うよ、瀬良」
「違うの!やったの!やったけど間違ってたら嫌だから確認したいだけ!もう、ももちー!人を疑うのは良くないよ!」
「普段からやってれば疑わないよ」
「まぁ、それが正論だけどさ」
ぶつぶつと瀬良の文句を聞いてはいるが頭は奏斗で一杯だ。
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