ヤクザとJK?!

あさみ

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二章学校行事

信用

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帰ってしばらくすると
「桃!桃はいるか?!」
「はぁ・・・いますよー」
何を言われるか分かっているのでめんどくさい、この家に来てからというもの今まで知らなかった呆れや鬱陶しさを覚えた、良いことなのか悪いことなのか
「桃!源田から聞いたぞ!授業参観があるらしいじゃないか!しかも今週末。なぜもっと早く言わない!」
「だって言ったら奏斗さん大人数で押し掛けるでしょ?この前菊一さんには相談したけどその時に言ってましたよね、それに・・・」
「しかしなぁ、一応親の代わりでもあるんだから言ってくれたって・・・」
これが瀬良の言っていた鬱陶しい親というものか、いや。一応親戚だし引き取ってくれたんだから鬱陶しいなんて思っちゃ・・・なにこれ凄くモヤモヤする
「親の代わりって言っても。奏斗さんは親戚のヤクザなんですから気に病むことはありませんよ、それに私の親は蒼井の名前を持つ二人だけです」
ふっと顔に影をおとす
「ッ!た、確かに俺は世間から恐がられるヤクザだし桃の親でもない、でも桃を娘のように大切にしたい気持ちはあるんだ!だから・・・だからせめて。俺を、親でなくてもいい、親戚のままでいいから信用してくれ」
初めて会った時、源に言われた言葉を鵜呑みにし信じ込んでいる、そのせいで自分はヤクザだから嫌われているとをしている、懇願するように桃に頭を下げている、桃は驚かない、ここに来てから奏斗の平謝りを何度もみてきたから、多少本気でも気に止めようとはしない。しかし桃はよくてもヤクザからすれば大事だ。木ノ葉組の頭がJKに頭を下げているなんて周囲に知れたらとんでもない波乱が起きる事は確実だ、それを承知の上で奏斗はしているのだが、桃は深く考えることは出来ない、ヤクザという世界に無知であるから、勿論そうさせたのは奏斗本人だがなにも知らず頭を下げる奏斗に桃の態度も酷いものだった
「信用・・・でもヤクザって命がけのお仕事なんでしょ?それなのに、居なくならないなんてそんなの。交通事故で居なくなったお母さん達よりも大きいショックを私に与えない?」
奏斗は答えられない。立場上いつ死んでもおかしくないからだ、確かに数年前の事を忘れるなんて、まして思春期真っ只中の子供が親の死を目前として一生忘れられる訳がない、そんな思いを二度三度と繰り返したくないのは分かる、そのせいで信用されない、いやのだろう。奏斗は下げた頭を戻し一息吸うと声を張り上げ
木ノ葉組このはぐみおきてその一!家族を大切に!」
「?!か、奏斗さん?」
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