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二章学校行事
トントン拍子
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場所はうってかわって夕暮れ前の教室、生徒がちらほらと帰っている、そんな日々の中で今日も言い訳。
「ももちー!一緒にかえ・・・」
「よ、用事がー」
「桃、帰ろ」
「ご、こめんねー、今日はちょっと」
「ももちー、駅前のカフェ一緒にいかない?」
「お金がなくてぇ」
「・・・ねぇ、神無。最近ももちー付き合い悪くない?」
「そんなこと言わないの、桃だって用事があったり大変なんでしょ」
「でもなぁ、」
「・・・ならさ。あとつける?」
「お、良いねぇ。そうと決まれば明日の放課後教室からももちーが出てったらすぐ追いかけるよ!いや、今から行けば間に合うかも!」
そういって瀬良は教室から勢いよく飛び出した
「・・・冗談なのに」
そういった神無は仕方なく瀬良のあとを追いかけた、瀬良が門前でキョロキョロして走っていく桃を見つけるとすかさず校門から出るがそこに桃の姿はない、車道には少なからず車が走っている
「ももちーもしかして車でお迎え?」
「せら、ハァ。早いよ」
やっと追い付いたと膝に手をおき息を切らしている神無に瀬良は
「神無!明日はもっと早くももちーを追いかけるよ!」
「えぇー、まだやるの?」
「もち!」
「はぁ、分かったよ」
そして翌日も桃の追いかけは行われた
「ももちー今日は?」
「ごめんね、最近忙しいんだー」
「そっか、ばいばーい」
「バイバイ!」
そして桃が教室を出た瞬間猛ダッシュで気づかれないように追いかけた、瀬良は頭は悪いが運動神経だけは良いのだ、持ち前の脚力で校門に先回りしじっと待っている、昨日の予想通りなのか車が近くに一台止まっている、ほんの少し待つと桃が出てきた、驚かそうと近寄り声をだす
「わっ!」
「きゃあ!せ、瀬良!」
「ももちー車?いいねー」
「え、ち、違っ」
と桃が弁解しようとすると車から奥田が出てきた。幸いスーツを着ているため青繍は見えない、しかし雰囲気から普通の人ではないと分かる
「よ、桃の友達か?」
「は、初めまして。同じクラスの瀬良です」
「そうか、いやぁいつも桃が世話になってるね」
「いえ!ももちーといると楽しいので平気です!」
「疲れるの私だしね、ってそうじゃなくて!瀬良!なんでここにいるのよ!」
「だってぇーももちーがー最近すぐ帰るからぁ私ぃ寂しくてぇ」
「伸ばすな!うっとうしい!」
「アハハ!ところでこの人誰?ももちーって親いないでしょ?」
今更ながら瀬良は知らない人に話しているのに気づいた
「し、親戚だよ、家近いから迎えに・・・」
「家一緒だぞ?」
源田はサラリと桃が隠したいことを暴露する
「ッ!げ、源田さん・・・!」
「そーなの?!ももちー良かったじゃん!親戚と一緒に住んでるんでしょ?なら授業参観も親戚の人来るの?」
「ちょっ、その話は・・・!」
「ほぉ?授業参観か、いいな!お邪魔させていただくよ!いつだ?」
「今週の土曜日です」
「・・・」
桃。放心状態、隠し事を積み重ねるとバレたときに芋づる式で次々と現れる、言い訳する余地すら無くなった。
「ももちー!一緒にかえ・・・」
「よ、用事がー」
「桃、帰ろ」
「ご、こめんねー、今日はちょっと」
「ももちー、駅前のカフェ一緒にいかない?」
「お金がなくてぇ」
「・・・ねぇ、神無。最近ももちー付き合い悪くない?」
「そんなこと言わないの、桃だって用事があったり大変なんでしょ」
「でもなぁ、」
「・・・ならさ。あとつける?」
「お、良いねぇ。そうと決まれば明日の放課後教室からももちーが出てったらすぐ追いかけるよ!いや、今から行けば間に合うかも!」
そういって瀬良は教室から勢いよく飛び出した
「・・・冗談なのに」
そういった神無は仕方なく瀬良のあとを追いかけた、瀬良が門前でキョロキョロして走っていく桃を見つけるとすかさず校門から出るがそこに桃の姿はない、車道には少なからず車が走っている
「ももちーもしかして車でお迎え?」
「せら、ハァ。早いよ」
やっと追い付いたと膝に手をおき息を切らしている神無に瀬良は
「神無!明日はもっと早くももちーを追いかけるよ!」
「えぇー、まだやるの?」
「もち!」
「はぁ、分かったよ」
そして翌日も桃の追いかけは行われた
「ももちー今日は?」
「ごめんね、最近忙しいんだー」
「そっか、ばいばーい」
「バイバイ!」
そして桃が教室を出た瞬間猛ダッシュで気づかれないように追いかけた、瀬良は頭は悪いが運動神経だけは良いのだ、持ち前の脚力で校門に先回りしじっと待っている、昨日の予想通りなのか車が近くに一台止まっている、ほんの少し待つと桃が出てきた、驚かそうと近寄り声をだす
「わっ!」
「きゃあ!せ、瀬良!」
「ももちー車?いいねー」
「え、ち、違っ」
と桃が弁解しようとすると車から奥田が出てきた。幸いスーツを着ているため青繍は見えない、しかし雰囲気から普通の人ではないと分かる
「よ、桃の友達か?」
「は、初めまして。同じクラスの瀬良です」
「そうか、いやぁいつも桃が世話になってるね」
「いえ!ももちーといると楽しいので平気です!」
「疲れるの私だしね、ってそうじゃなくて!瀬良!なんでここにいるのよ!」
「だってぇーももちーがー最近すぐ帰るからぁ私ぃ寂しくてぇ」
「伸ばすな!うっとうしい!」
「アハハ!ところでこの人誰?ももちーって親いないでしょ?」
今更ながら瀬良は知らない人に話しているのに気づいた
「し、親戚だよ、家近いから迎えに・・・」
「家一緒だぞ?」
源田はサラリと桃が隠したいことを暴露する
「ッ!げ、源田さん・・・!」
「そーなの?!ももちー良かったじゃん!親戚と一緒に住んでるんでしょ?なら授業参観も親戚の人来るの?」
「ちょっ、その話は・・・!」
「ほぉ?授業参観か、いいな!お邪魔させていただくよ!いつだ?」
「今週の土曜日です」
「・・・」
桃。放心状態、隠し事を積み重ねるとバレたときに芋づる式で次々と現れる、言い訳する余地すら無くなった。
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