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二章学校行事
送迎
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そして授業参観が近づいていくある日木ノ葉組では
「そー言えばさー、あんたって桃の授業参観とか行かねーの?」
未だに屋敷に滞在している菊一は誰かにメールを打ちながら奏斗に聞いてきた
「そんなの行くに決まってるだろ桃の勇姿を見過ごすわけにはいかんからな」
「あー・・・うん、分かったそう言うことね」
「なにがだ?」
「いや、こっちの話」
そういってまたメールに集中し始める、ちなみにメール相手は桃だ、授業参観に来てほしくはないが言わないのも気が引けると言っているので言わない理由を確かめてから返事しているのだ
『奏斗、勇姿を見るんだーみたいなこと言ってるから授業参観の事言うのはやめた方がいいよ』
『言うだけ言って来ないでもらうっていう選択肢はありそうですか?』
『なし。』
「なしって、もし直接話してたら即答なんだろうなぁ」
苦笑しつつも菊一にお礼を言いベットに倒れこんだ
「あーあ。授業参観今年も一人か、もういいや」
そういって布団に入り眠りについた。
翌日
「はぁ、源田さんもういいですって」
学校への行き道も勿論送迎がついている、行きは帰りと違って車内から外を警戒しなくてはいけない、しかし窓が普通より小さく黒いので視野が狭くなり外も見えにくくなっている、それゆえにいつ見つかるか分からないのだ
「うぅー、今日はなんだか人通り多いなぁ」
「そういや近くでちっさい祭あるらしいからな、頭は行くだろうな」
「奏斗さんがお祭り?なんか想像出来ないなぁ」
「そうか?近くの祭にはよく参加してるぞ?と言っても楽しむんじゃなくて見廻りだけどな」
「見廻り?」
「あぁ、祭だと羽目を外すやつらが多くてなぁ、ボランティア的な感じで巡回してる」
「・・・なんかお巡りさんみたい」
「ハッ、ポリ公なんかと一緒にされちゃ困るな、俺達はポリ公よりもバカだから端から話し合いなんてするつもりはねぇし」
自虐しつつも警察を馬鹿にした言い回しだ、確かに警察とヤクザは犬猿の仲だと誰もが思うだろう、しかし私は警察と普通に話している菊一さんを目撃したためかそこまで仲が悪いとは思わない、むしろ仲がよくも見えた、人によって接し方は違ったりするのだろうが殴り合いや喧嘩をしている雰囲気ではないためあくまでも仲の悪さは表面上のモノだと今の私は思っている。
「あ、人いない!いってきます!」
「いってら」
そういって車から飛び降り正門まで走っていった、学校に入るのを見届け、車を走らせる
「はぁ、いつまで恥ずかしがってんだか。頭の愛娘のようなやつがヤクザが嫌、世間体がって言い訳つけて。結局自分を守りたいだけのエゴイストじゃねぇか、そんなやつを好きになれっかよ、源だって・・・」
苛ついた口調で桃を蔑んだ、いくら頭が大切にしてても桃自身がヤクザというものに抵抗があるかぎり好きになる気はないようだ、言いかけた言葉を飲み込み車を走らせる源田は悔しいそうだった
「そー言えばさー、あんたって桃の授業参観とか行かねーの?」
未だに屋敷に滞在している菊一は誰かにメールを打ちながら奏斗に聞いてきた
「そんなの行くに決まってるだろ桃の勇姿を見過ごすわけにはいかんからな」
「あー・・・うん、分かったそう言うことね」
「なにがだ?」
「いや、こっちの話」
そういってまたメールに集中し始める、ちなみにメール相手は桃だ、授業参観に来てほしくはないが言わないのも気が引けると言っているので言わない理由を確かめてから返事しているのだ
『奏斗、勇姿を見るんだーみたいなこと言ってるから授業参観の事言うのはやめた方がいいよ』
『言うだけ言って来ないでもらうっていう選択肢はありそうですか?』
『なし。』
「なしって、もし直接話してたら即答なんだろうなぁ」
苦笑しつつも菊一にお礼を言いベットに倒れこんだ
「あーあ。授業参観今年も一人か、もういいや」
そういって布団に入り眠りについた。
翌日
「はぁ、源田さんもういいですって」
学校への行き道も勿論送迎がついている、行きは帰りと違って車内から外を警戒しなくてはいけない、しかし窓が普通より小さく黒いので視野が狭くなり外も見えにくくなっている、それゆえにいつ見つかるか分からないのだ
「うぅー、今日はなんだか人通り多いなぁ」
「そういや近くでちっさい祭あるらしいからな、頭は行くだろうな」
「奏斗さんがお祭り?なんか想像出来ないなぁ」
「そうか?近くの祭にはよく参加してるぞ?と言っても楽しむんじゃなくて見廻りだけどな」
「見廻り?」
「あぁ、祭だと羽目を外すやつらが多くてなぁ、ボランティア的な感じで巡回してる」
「・・・なんかお巡りさんみたい」
「ハッ、ポリ公なんかと一緒にされちゃ困るな、俺達はポリ公よりもバカだから端から話し合いなんてするつもりはねぇし」
自虐しつつも警察を馬鹿にした言い回しだ、確かに警察とヤクザは犬猿の仲だと誰もが思うだろう、しかし私は警察と普通に話している菊一さんを目撃したためかそこまで仲が悪いとは思わない、むしろ仲がよくも見えた、人によって接し方は違ったりするのだろうが殴り合いや喧嘩をしている雰囲気ではないためあくまでも仲の悪さは表面上のモノだと今の私は思っている。
「あ、人いない!いってきます!」
「いってら」
そういって車から飛び降り正門まで走っていった、学校に入るのを見届け、車を走らせる
「はぁ、いつまで恥ずかしがってんだか。頭の愛娘のようなやつがヤクザが嫌、世間体がって言い訳つけて。結局自分を守りたいだけのエゴイストじゃねぇか、そんなやつを好きになれっかよ、源だって・・・」
苛ついた口調で桃を蔑んだ、いくら頭が大切にしてても桃自身がヤクザというものに抵抗があるかぎり好きになる気はないようだ、言いかけた言葉を飲み込み車を走らせる源田は悔しいそうだった
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