ヤクザとJK?!

あさみ

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二章学校行事

お兄ちゃん

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結局それで話は終わり教室に帰る、戻ると瀬良が茶化すように聞いてくる
「ねーねー!ももちー、何の話だった?」
「んー?いつも通りだよ、あと瀬良。数学で何忘れたの」
「あっ、そー言えばなんか言われてたなーでもいいやー」
「先生が呼んでたから流石に単位に関わるよ」
「うわぁー!単位関係はヤバいね!ちょっと行ってくる!」
「いってらー」
そういって走って教室を出ていった
「桃・・・瀬良はまた?」
「また」
「そっかぁー、どうやったら懲りると思う?」
「絶対懲りない、それも瀬良の才能じゃない?」
「そんなアホみたいな才能あってたまるか」
「まぁいいんじゃない?進級さえ出来れば」
「まぁ、そっかー」
いつものように瀬良をどうにかしたい神無、普段は無口なのに瀬良が忘れただの呼び出されただのがあるといつもあーだこーだと小言を言っている、でも宿題を忘れたら見せてるしテスト前は残って勉強を教えている、実際のところ心配でならないのだろう、心配性で友達から『お母さん』と呼ばれているのが良くわかる。
「ところで何だったの?呼び出されたの」
「あー、いつも通り」
「何?どこかで何かやるの?」
「えーとねぇ・・・」
瀬良は騙せた、と言うか興味自体はそんなに無いので誤魔化せたが神無は良く聞いてくるしよく来てくれる、嘘をつこうにも下手なことを言って見にこられても困る、さてどうしたものか。
「ちょっと親戚が迷惑かけたみたいで相談したんだ、それだけ」
「親戚?珍しいね、桃の親戚って大体優しくて親切なのに」
本気なのか冗談なのか。この顔は本気だ、本気で私の親戚がいい人だと思ってる。あんなヤクザ達もいるというのに
「アハハ、全員が全員いい人って訳でもないよ」
「ふーん、あ!そうだ授業参観ねお父さんがおにいちゃんが来れるって言ってたんだ!」
「そうなの?!やったじゃん!お兄ちゃんと最近会えなかったんでしょ?」
「うん!でもね、久しぶりに会うからお兄ちゃん私の顔忘れてるかも、私もお兄ちゃんの事あんまり知らないし」
お兄ちゃんに会える。そう思った神無は嬉しい気持ちと不安な気持ちでいっぱいいっぱいのようだ
「そんなことないよ!きっと覚えてるよ、大丈夫。お兄ちゃんに会えたら私に教えて欲しいな!」
「もちろん!私の自慢のお兄ちゃんだもん!」
「ふふふ、授業参観楽しみだね」
「うん!お父さんたちは来ないけどお兄ちゃんに会えるのが楽しみで楽しみで・・・」
「いいなぁー、久しぶりにお兄ちゃんに会えるの」
「あ、ごめんなさい!桃、家族いないのに楽しそうにして」
「あー、いいのいいの!それより今は友達の喜びを共感出来るのが嬉しいんだから!」
「そっか、そうだよね!ありがとう!ほんとに楽しみになってきた!」
本当に嬉しそうな神無をみていると自分も幸せになってくる、友達パワーと言うやつか。
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