ヤクザとJK?!

あさみ

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二章学校行事

引っ越した後

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今日も学校が終わり正門を抜けるとそこに見たことはあるが見慣れない黒塗りの車が停めてあった、窓が空き運転席から覗くスキンヘッドのその男は。
「よぉ桃!迎えに来たぞ」
木ノ葉組の幹部兼運転手の源田さん、周りに同級生は居ないが正門前なので通行人の目がある、私は色々と恥ずかしく顔をふせそそくさと車に乗り込んだ、そして発車してから暫く走ると
「桃ー、学校はどうだ」
「い、いつもどうりです。あの迎えに来るのやめて欲しいんですけど」
「なんだ?親に迎えに来てもらうの恥ずかしいのか?それかヤクザだから野蛮に見られたくないのか?」
「野蛮というか、一応どっちもなんですけど・・・!」
いつもこの調子、一向に迎えの車をやめる気は無いらしい。
「まぁ、そうは言っても帰る場所は同じだしお金がかからないから良いじゃないか」
この頃から私はマンションからこっちに引っ越した、理由は菊一さんだ・・・






今から少し前、菊一さんと話しているときに家の事情を聞かれた
「桃の親はこんなところに入り浸ってて心配しないのか?」
「その・・・親は、私が幼い頃に事故で亡くなりました」
「おぉっと?すまん!嫌なこと思い出させたな、なら家は?ここに住んでるのか?」
「いえ、一人暮らししてます、おばあちゃんが親戚のお金で一人暮らしさせてくれてるんです、勿論大人になったら返せと言われてます」
「ふーん・・・もしかしたらその親戚私かもしれないな」
「えっ?本当ですか?!」
「多分だ多分、今度婆さんに確認するよ」
「は、はい!ありがとうございます!」
「何もお礼されるようなことやってないよ、ま!もしお礼したいなら私を姉と慕ってくれ」
「慕ってはいますよ」
「姉は?出来ればそっちを認めて欲しい」
「まぁ、ある程度は」
「はっはっは!ヤクザに対して図太くなったなぁ」
「そ、それは・・・!」
「あぁ、違う違う、悪い訳じゃあない、むしろその方がここにいるべき人間の人格だ」
「い、いるべき人間の人格?」
「あぁ、図太くてワガママでしっかりと筋のの通ったやつってことだ!」
「それは誉めているのでしょうか・・・?」
「おう!まぁ、それは良いとして、もしお前に金を渡してるのが私ならこっちに住んでも構わんだろ?その方が私にとって都合が良い」
「お金の関係ですか・・・分かりましたよそう言われればそうですよね!」
「まぁ、そうだなお金もあるし、その他にもぉ、まあ色々あるしな」
「分かりました、でも迷惑じゃ?」
「へーきへーき!逆に喜ぶやつらの方が多そうだしな」
そう言われ結局家が変わった、距離自体はそんなに遠いモノでは無かったしそもそも要らないものを持たない主義なので荷物はヤクザの皆さんに運んでもらった、不思議なことに反対する人は一人もいなかった、それは嬉しかったが引っ越してからというもの奏斗さん達の世話が絶えない
「桃ー!何食べたい?魚?肉?それか女の子は野菜か?」
「桃ちゃん!ブレスレット良かったらどうぞ」
「桃、朝から送り迎えしてやるよ」
「桃ちゃーん!お姉さんと一緒に寝よ?」
とまぁ、世話好き?が多くて疲労困憊の状態です・・・
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