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一章 ヤクザとの出会い
賑やか
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結局その出来事があったせいで桃と菊一はよく顔を会わせるようになっていた、そして今日も・・・
「へぇ、今の学生はこんなことやってんのか」
「菊一姉さん、今も昔もやってることは同じなはずだよ」
「そっか、私宿題なんてやったことねーから分からんは」
「サボり魔が、桃に悪い影響与えるなよ!」
「はいはい、全く私を何だと思ってんだあいつらは、なぁー桃?」
「はは、そうですね」
桃は皆の会話を苦笑しながら流し宿題に取り組んでいた、久し振りに学校帰りに寄ると門番の人に今は駄目と言われたがすぐに菊一さんが飛んできて入れてもらった、迷惑じゃないかと聞くと大丈夫だと言ってくれるので安心する、しかし奏斗さんはどうも苦手意識がある様子、前に好きかと二人別々に聞くと菊一さんは好きと即答した。一方の奏斗さんは少し間が空いたもののまぁ、兄弟愛が無いわけではないが、とうやむやに答えてはいたが嫌いではないらしい、そんな二人が羨ましいとも思う。
「菊一さん、この問題なんですが・・・」
「ん?国語?んなもんてきとーで良いでしょ」
「良くねーだろ!教えてやれや!」
「ならお前が教えればいいのにー」
「馬鹿だから分かんねーんだよ!悪いか!」
「そーいやお前いっつもテストで赤点だーって残されてたもんなー中学の時なんか一緒に残って教えてやったなぁ」
「そんで提出したら即バレして怒られてたもんなぁ!」
「はっはっは!大半はお前が悪いことになってたし私自身は成績そこそこだったからなぁ、怒られても痛くも痒くも無かったわ」
「ソーデースネ!」
二人の口喧嘩を聞いていると菊一さんは奏斗さんを煽って楽しんでいるが奏斗さんは必死に菊一さんをバカにするような言い方をしているのではたから見たらただの子供にしか見えない、小さい子がバーカバーカと言い合っているようなそんな微笑ましい風景だ
「(でもこの人達ヤクザなんだよなー、ヤクザの頭なんだよなー)」
すっかり一番上の人を『頭』と呼ぶのに慣れてしまっている、そういうことも踏まえて言えば奏斗さんも私の言葉遣いに悪影響を与えていると思うがあえて言わないでおこう
「二人とも、桃ちゃんが勉強に集中出来ないから静かにするか別の部屋にいったら?はいおやつ」
源が二人を諭し机の上に私の好物を置いた
「あっ、これおばあちゃん家に行くときにあるお菓子屋の・・・!」
「そうなの?菊一姉さんが持ってきたから良かったらって思ったんだけど」
小さい頃から見慣れ食べ慣れている饅頭が置かれた、何度食べても飽きないこの味に釣られついペンを止め手が饅頭に延びてしまう
「大好きです!菊一さん、ありがとうございます!」
「いーよー!それと菊一じゃなくて姉さんって読んでよおねーちゃんでもいいよ!」
「いえ、私の姉じゃないのに失礼ですよ」
「いいのいいの!本人が良いって言ってるんだからそう読んでくれや、それとも桃は私の事他人だって思ってるの?」
「いえ、その。き、近所のお姉さんだと、思ってます」
「なら姉さんでも良いじゃない」
「わ、分かりましたよ、でも慣れるまで待ってください。き、菊一姉さん」
「んー、まぁ、いいや!」
「菊一姉さん、適当過ぎるよ・・・桃ちゃんも無理に合わせなくていいからな?」
「はい、でも大丈夫ですよ」
菊一さんが増えてからまたここに来る楽しみが増えたようで笑みが溢れてしまう、ここに来ると家族が出来たようで心が満たされる、この事は誰にも言えない私だけの秘密。
「へぇ、今の学生はこんなことやってんのか」
「菊一姉さん、今も昔もやってることは同じなはずだよ」
「そっか、私宿題なんてやったことねーから分からんは」
「サボり魔が、桃に悪い影響与えるなよ!」
「はいはい、全く私を何だと思ってんだあいつらは、なぁー桃?」
「はは、そうですね」
桃は皆の会話を苦笑しながら流し宿題に取り組んでいた、久し振りに学校帰りに寄ると門番の人に今は駄目と言われたがすぐに菊一さんが飛んできて入れてもらった、迷惑じゃないかと聞くと大丈夫だと言ってくれるので安心する、しかし奏斗さんはどうも苦手意識がある様子、前に好きかと二人別々に聞くと菊一さんは好きと即答した。一方の奏斗さんは少し間が空いたもののまぁ、兄弟愛が無いわけではないが、とうやむやに答えてはいたが嫌いではないらしい、そんな二人が羨ましいとも思う。
「菊一さん、この問題なんですが・・・」
「ん?国語?んなもんてきとーで良いでしょ」
「良くねーだろ!教えてやれや!」
「ならお前が教えればいいのにー」
「馬鹿だから分かんねーんだよ!悪いか!」
「そーいやお前いっつもテストで赤点だーって残されてたもんなー中学の時なんか一緒に残って教えてやったなぁ」
「そんで提出したら即バレして怒られてたもんなぁ!」
「はっはっは!大半はお前が悪いことになってたし私自身は成績そこそこだったからなぁ、怒られても痛くも痒くも無かったわ」
「ソーデースネ!」
二人の口喧嘩を聞いていると菊一さんは奏斗さんを煽って楽しんでいるが奏斗さんは必死に菊一さんをバカにするような言い方をしているのではたから見たらただの子供にしか見えない、小さい子がバーカバーカと言い合っているようなそんな微笑ましい風景だ
「(でもこの人達ヤクザなんだよなー、ヤクザの頭なんだよなー)」
すっかり一番上の人を『頭』と呼ぶのに慣れてしまっている、そういうことも踏まえて言えば奏斗さんも私の言葉遣いに悪影響を与えていると思うがあえて言わないでおこう
「二人とも、桃ちゃんが勉強に集中出来ないから静かにするか別の部屋にいったら?はいおやつ」
源が二人を諭し机の上に私の好物を置いた
「あっ、これおばあちゃん家に行くときにあるお菓子屋の・・・!」
「そうなの?菊一姉さんが持ってきたから良かったらって思ったんだけど」
小さい頃から見慣れ食べ慣れている饅頭が置かれた、何度食べても飽きないこの味に釣られついペンを止め手が饅頭に延びてしまう
「大好きです!菊一さん、ありがとうございます!」
「いーよー!それと菊一じゃなくて姉さんって読んでよおねーちゃんでもいいよ!」
「いえ、私の姉じゃないのに失礼ですよ」
「いいのいいの!本人が良いって言ってるんだからそう読んでくれや、それとも桃は私の事他人だって思ってるの?」
「いえ、その。き、近所のお姉さんだと、思ってます」
「なら姉さんでも良いじゃない」
「わ、分かりましたよ、でも慣れるまで待ってください。き、菊一姉さん」
「んー、まぁ、いいや!」
「菊一姉さん、適当過ぎるよ・・・桃ちゃんも無理に合わせなくていいからな?」
「はい、でも大丈夫ですよ」
菊一さんが増えてからまたここに来る楽しみが増えたようで笑みが溢れてしまう、ここに来ると家族が出来たようで心が満たされる、この事は誰にも言えない私だけの秘密。
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