ヤクザとJK?!

あさみ

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一章 ヤクザとの出会い

散歩

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菊一が始めた宴会はいまだに続いている、そんな中、火中にいたはずの菊一は安易に外に出てきて元々外にいた男と話始めた
大丈夫ですか?」
「平気平気、お前も飲めば良かったのに」
「いや、自分酒が苦手で・・・」
「あっそ、にしてもかわんねぇなぁ、あいつらは」
「はい、今月、貴方が来るまでにヤクの出所調査が十回、縁談が二回、死亡者はおりませんが怪我人が六人出ました、まぁ軽傷なので全員もう大丈夫ですが」
「うん、そう言うことじゃなくて」
「あ、もしかして私見当違いなこと言いましたか?」
「うーん、まぁ後で言ってもらうつもりだったしいいわ、ただあいつらの陽気さや優しさっちゅーもんがまだ残っとんのかーって思って」
「はい、あ!そう言えばここのところこの家に来る学生が、何でもの親族だとか名前は・・・桃、だったと」
「あー、それかあいつらが隠してたのは、隠し事してるのは見え見えだけどそれが何かはわからないからなー。ありがと、助かったよ」
「お役に立てて光栄です」
「おーい!姉さん!勝手に外に行かないでよ!」
「あー、わりぃわりぃ!タバコ吸ってたんだよ!タバコぐらい自由に吸わせてくれや!」
「別に良いけどせめて一言声かけてっていっつも言ってんのに!」
「うるせぇなあ!分かった分かった!戻るからそれで良いだろ?!」
「そう言う問題じゃ無いでしょ!もう、戻るよ!」
「はいはーい、じゃまた明日」
奏斗に聞こえないぐらいの声で話していた男にてを振った、置いていかれたその男は小声で呟いた
「私は、いつまでこんな事をすれば良いんだ」
そう言い宴会の中に戻った







それから夜があけ木ノ葉組はと言うと。
「もう無理・・・」
「おい、とっととトイレ譲れ」
「ははは・・・うっぷ。」
屍が散乱する有り様、
「お前ら弱いなー!ほらほら!起きろ!」
「菊姉さん、まって無理吐く」
「おい!折角の酒を吐き出したりなんかしたら腹パンだぞ!」
「あねさん・・・高音響くから静かにして」
「なんだ!全く根性の無いやつらよの!私はちょっと外回りしてくるからなー!」
「行ってらっしゃい・・・」
「ったく」
そして外に出ると出勤する会社員や小学生達がいるわけでもないのに一人制服を着た女の子が歩いていた
「ふーん、こんな田舎から学校に通うやつなんかいるんだ・・・」
その時、ふと昨日の会話を思い出した、家によく来ている奏斗の親族である学生の女の子、
「家によく来てるって事は近所だよな、それならこんな田舎で見かける学生を観察すれば良いだけじゃないか、まっ、暇だしあの子についていってみよっと」
決してストーカーをするわけではなくただ堂々と後ろを同じ早さで歩いているだけだ。
「にしてもほんとに田舎だなぁ、コンビニは見た感じ近くにないしここらは道がいりくんでて分からん。小さい頃はあっちこっち走り回ってたのになぁ、歳はとりたくないもんだ」
軽く辺りを見回しぶつぶつと独り言を話していると
「あのぉ」
「ん、うわっ!」
つけていた女子学生に話しかけられた
「あっ、ごめんなさい急に話しかけて・・・道が分からないのですか?」
「は?えっと、私が迷ってそうだと?」
「はい、でしゃばった真似かもしれませんがさっきから後ろついてきてたので気になって、見たところ・・・外人ですか?」
その女の子の目先にあるのは頭から首までは黒いのにその先から濃い黄色くなっている菊一の髪だった
「あぁー、いや一応日本人だよ。髪の毛金髪混じってるからだから間違えたんだね。ただここら一帯を散歩したいだけだよ」
「そ、そうでしたかすいません間違えてしまって」
「いーよいーよ、あっそうだ、君についていっても良いかな?」
「えっと、いいですけど私これから学校に行くので駅にしか行きませんよ?」
「なら駅まで一緒に行こうや駅近くなら多少の店はあるだろ」
「まぁ、それなら・・・」
と結果的に一緒に行くことになった、こそこそしながら見ているよりもこっちの方が簡単だ
「ところでってなんて名前なの?」
「あ、蒼井桃って言います、貴方は?」
「桃・・・確かそんな名前だったよな・・・」
名前を聞いて昨日の会話と照らし合わせる
「あの?」
「あっ、あぁごめんね!私の名前だっけ?私は菊一だ、一応名字も言うと木葉このは菊一きくいち、よろしくな!」
「木葉・・・」
「ん?木葉がどうかしたのか?」
「あ、いえ、ええっと。」
あからさまに言葉にどもっているのでここで発破をかけてみることにした
「もしかして木ノ葉組に行き来してるのって君?」
すると女の子はサァーっと血の気が引いているようで顔がこわばったり震えてたりした
「ち、違います」
「ふーん・・・人ってさ、自分に自信が無いんだよね」
「?」
急にヤクザ組の話から人の話に変わったので呆気にとられている桃を無視し菊一は続けた
「だから質問されたときに絶対に違うって言う前になんのこと?とか誰のことだろ?とかって考えるんだよね、それなのに君は違うってはっきり言えるってことは私が質問で聞いた子の知り合いか、それか本人か・・・なんだよね」
「?!なっ・・・も、もし仮に私があなたの言うその人だったらどうするんですか?」
ヤクザ絡みで必要とあらば法を破るようなやつもいると前に奏斗に教えられ暫く近くにはいっていなかったがこんなところで奏斗さんの迷惑になるまいとスクールバッグを握りして警戒心を限界まで高めた、そして菊一の返事を待っていると
「んや?どうもしないよ?ただ奏斗が最近隠し事してるって言うから何かなーって探ってるだけだよ、で?実際のとこどうなの?」
まと呆気にとられそうなけろっとした態度だが警戒心がまだあるため睨んでこう言った
「あ、貴方は何者なんですか・・・!なんで奏斗さんのことをそんなに言うんですか!」
「私かい?私は奏斗の姉だよ、実姉!」
「お、お姉さん?」
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