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本編
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レオンくんとの話が終わる頃には日が傾き始めていた。
ずっとアレンとくっついていたお陰か起きた時にあった身体の怠さは無くなっている。
そういえば、起きてから何も食べて無かった……。
小さくお腹がなってしまい、近くに居たアレンには聞こえたらしい。
「トオル、起きてから何も食べて無かったのか?」
「うん、そういえば食べるの忘れてた…。」
そんなことよりも、皆の様子が心配だったから…。
厨房に行くつもりだったからそこで何か食べればいいかと思っていたし。
あ、カベロくんとコルムくん、リリアンさんはどうしただろう?
スープ作るの手伝ってもらったのにお礼を言えて無かった…。
「とりあえず、厨房に行って何か食べてこようかな。」
アレンに伝えるが離して貰えなかった。
「今から作るにしても時間かかるだろ?
何か少し腹に入れてから行った方がいい。」
アレンは、サザンカンフォードに行く前に俺が用意した食べ物の余りを出してくれる。
レオンくんのおかげで予定より早く帰って来れたからか予想より料理が余っていた。
ラップロールとアレンが作ってくれたお湯でスープの素を溶かす。
「アレンとレオンくんも一緒に食べない?」
1人で食べてるところを見られるのが気まずくて2人も誘ってみる。
1人で食べるより皆で食べた方が美味しいし。
レオンくんは嬉しそうに頷いた。
アレンもスープの匂いを嗅いだらお腹が空いたみたいで頷く。
やっとアレンが膝から降ろしてくれたので隣に座った。
さっそく3人で唐揚げの入ったラップロールを食べる。
「こっちに来るまでの休憩でアレンさんに貰ったハンバーガーもそうなんですけど、この世界に来てまた向こうの世界の料理が食べれるなんて……。
生きてて良かった……。」
ラップロールを食べながらレオンくんが涙を流してる。
そんなレオンくんを見てアレンがちょっと引いてた。
「レオンくんその気持ちは分かるよ…。
日本人だもんね。
本当はご飯と味噌汁を出してあげられればよかったんだけど…。」
「この世界にお米あるんですか?」
俺の言葉にレオンくんが反応した。
やっぱり日本人たるもの米が食べたいよね…。
「ヒューガさんの故郷は、渡り人が作った国らしいんだけど、お米があるって言ってた。
もしかしたら、日本食もある程度あるかもしれないよ?」
ヒューガさんの名前を出すと少し怯えていたが日本食と言う言葉に目を輝かせている。
レオンくん、ヴェインさんの薬を無理矢理ヒューガさんに飲まさせられたからか、トラウマになってるみたいだ……。
「俺、向こうの世界で料理とかしたこと無くって母親に全部やって貰ってたので……。
転生してから前世以上に母親の有り難さを知りました。
早死しちゃったせいで親孝行も出来なかったし……。」
「レオンくん……。」
そうだよな…。
レオンくん前世だとまだ大学生だったんだもんな…。
亡くなった時は俺より若かったはずだ。
「すみません、暗い話しちゃって…。
前世で親孝行出来なかった分、今、父さんを助けたいんです。
トオルさんよろしくお願いします…。」
「力の限り、頑張らせて貰うよ…。」
俺に出来るか不安で、絶対に助けるって断言出来ないのがもどかしい。
ラインハルトに食べさせたスープを王様に食べさせれば元気になるだろうか…?
「よろしくお願いします。」
レオンくんは姿勢を正して頭を下げた。
自分の両親のことを思い出す。
肉親が亡くなるのは凄く辛い事だ。
レオンくんがそんな思いをするにはまだ若すぎる。
俺に出来ることがあるならなんだってしようと誓った。
空気が暗くなってしまったのを気にしたのか、レオンくんが話題をかえる。
「トオルさんは、なんの料理でも作れるんですか?」
「え?多分?材料があれば一通りは…。
何か食べたい物ある?」
レオンくんに聞くと目を輝かせて考え始める。
「やっぱり、カレーが食べたいです!
あとは、ラーメンにチャーハンにギョーザですね!」
前世が大学生だったからか見事に若者が好きなメニューだ。
そういえば、ディアミド陛下がスパイスをくれたんだっけ?
まだ中身確認出来てなかったから厨房に行きがてら確認してみようかな。
「ラーメンは、何派?」
ちなみに俺は、塩派だ。
いや、豚骨も捨て難いけど…。
「えー……全部好きですけど、お店で食べるなら味噌ですね!
カップラーメンなら、シーフード一択です!」
「分かる!シーフード美味しいよね!」
久しぶりの元の世界の食事話についついテンションが上がる。
不意にアレンが俺を引き寄せる。
あれ?機嫌悪い?
「アレン、ごめん……。」
アレンにはついて来れない話をしてしまっていた事に反省した……。
ずっとアレンとくっついていたお陰か起きた時にあった身体の怠さは無くなっている。
そういえば、起きてから何も食べて無かった……。
小さくお腹がなってしまい、近くに居たアレンには聞こえたらしい。
「トオル、起きてから何も食べて無かったのか?」
「うん、そういえば食べるの忘れてた…。」
そんなことよりも、皆の様子が心配だったから…。
厨房に行くつもりだったからそこで何か食べればいいかと思っていたし。
あ、カベロくんとコルムくん、リリアンさんはどうしただろう?
スープ作るの手伝ってもらったのにお礼を言えて無かった…。
「とりあえず、厨房に行って何か食べてこようかな。」
アレンに伝えるが離して貰えなかった。
「今から作るにしても時間かかるだろ?
何か少し腹に入れてから行った方がいい。」
アレンは、サザンカンフォードに行く前に俺が用意した食べ物の余りを出してくれる。
レオンくんのおかげで予定より早く帰って来れたからか予想より料理が余っていた。
ラップロールとアレンが作ってくれたお湯でスープの素を溶かす。
「アレンとレオンくんも一緒に食べない?」
1人で食べてるところを見られるのが気まずくて2人も誘ってみる。
1人で食べるより皆で食べた方が美味しいし。
レオンくんは嬉しそうに頷いた。
アレンもスープの匂いを嗅いだらお腹が空いたみたいで頷く。
やっとアレンが膝から降ろしてくれたので隣に座った。
さっそく3人で唐揚げの入ったラップロールを食べる。
「こっちに来るまでの休憩でアレンさんに貰ったハンバーガーもそうなんですけど、この世界に来てまた向こうの世界の料理が食べれるなんて……。
生きてて良かった……。」
ラップロールを食べながらレオンくんが涙を流してる。
そんなレオンくんを見てアレンがちょっと引いてた。
「レオンくんその気持ちは分かるよ…。
日本人だもんね。
本当はご飯と味噌汁を出してあげられればよかったんだけど…。」
「この世界にお米あるんですか?」
俺の言葉にレオンくんが反応した。
やっぱり日本人たるもの米が食べたいよね…。
「ヒューガさんの故郷は、渡り人が作った国らしいんだけど、お米があるって言ってた。
もしかしたら、日本食もある程度あるかもしれないよ?」
ヒューガさんの名前を出すと少し怯えていたが日本食と言う言葉に目を輝かせている。
レオンくん、ヴェインさんの薬を無理矢理ヒューガさんに飲まさせられたからか、トラウマになってるみたいだ……。
「俺、向こうの世界で料理とかしたこと無くって母親に全部やって貰ってたので……。
転生してから前世以上に母親の有り難さを知りました。
早死しちゃったせいで親孝行も出来なかったし……。」
「レオンくん……。」
そうだよな…。
レオンくん前世だとまだ大学生だったんだもんな…。
亡くなった時は俺より若かったはずだ。
「すみません、暗い話しちゃって…。
前世で親孝行出来なかった分、今、父さんを助けたいんです。
トオルさんよろしくお願いします…。」
「力の限り、頑張らせて貰うよ…。」
俺に出来るか不安で、絶対に助けるって断言出来ないのがもどかしい。
ラインハルトに食べさせたスープを王様に食べさせれば元気になるだろうか…?
「よろしくお願いします。」
レオンくんは姿勢を正して頭を下げた。
自分の両親のことを思い出す。
肉親が亡くなるのは凄く辛い事だ。
レオンくんがそんな思いをするにはまだ若すぎる。
俺に出来ることがあるならなんだってしようと誓った。
空気が暗くなってしまったのを気にしたのか、レオンくんが話題をかえる。
「トオルさんは、なんの料理でも作れるんですか?」
「え?多分?材料があれば一通りは…。
何か食べたい物ある?」
レオンくんに聞くと目を輝かせて考え始める。
「やっぱり、カレーが食べたいです!
あとは、ラーメンにチャーハンにギョーザですね!」
前世が大学生だったからか見事に若者が好きなメニューだ。
そういえば、ディアミド陛下がスパイスをくれたんだっけ?
まだ中身確認出来てなかったから厨房に行きがてら確認してみようかな。
「ラーメンは、何派?」
ちなみに俺は、塩派だ。
いや、豚骨も捨て難いけど…。
「えー……全部好きですけど、お店で食べるなら味噌ですね!
カップラーメンなら、シーフード一択です!」
「分かる!シーフード美味しいよね!」
久しぶりの元の世界の食事話についついテンションが上がる。
不意にアレンが俺を引き寄せる。
あれ?機嫌悪い?
「アレン、ごめん……。」
アレンにはついて来れない話をしてしまっていた事に反省した……。
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