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本編
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「ラーニャさん、大丈夫ですか?」
後ろから息を切らし、後を追いかけてくるラーニャさんを心配して声をかけた。
「はぁ…はぁ…だ、大丈夫です…。
すみません…自分から着いていくと言ったのに足を引っ張ってしまって…。」
肩で息をしながら彼女は申し訳なさそうに謝ってくる。
「いえ、そんなことないです。
実際問題、俺じゃアンリちゃんの部屋が分からないですし…。」
「アンリは、カイルに懐いて居るんです。
少しやんちゃな所があって怒られる度にカイルに泣きついていましたから…。」
ラーニャさんを気遣い、少し速度を緩めながら彼女の話を聞く。
カイルくんも孤児院にいた頃は、お兄さんだったんだな。
ラインハルトやリオルくんからは、もっと小さい頃の話しか聞いてないし、少し新鮮だった。
「多分、カイルに見せたいものって刺繍だと思います。
『カイルお兄ちゃんが帰ってきたら刺繍入のハンカチを渡すんだ。』って一生懸命練習してたんです。」
アンリちゃんは、きっとカイルくんにとっても、大切な妹なんだろう。
「そうなんですね…。
なら、絶対に無事に見つけてカイルくんに会わせてあげないと…。」
階段を登りきり、ラーニャさんの案内でアンリちゃんの部屋に向かう。
「こっちです!」
「はい!急ぎましょう。」
さっき階段を降りていた時に外から聴こえていた地響きのような音はもう止んでいた。
静かになっているのだからもう外での戦いは終わったのかもしれない…。
それなのに胸騒ぎが止まらなかった。
なんなんだろう、この胸騒ぎは…。
頭が悪い方にばかり考えを巡らせてしまう。
いや、ダメだ。
そんなこと考えちゃダメだ…。
頭を振って、悪い考えを無理矢理追い出す。
カイルくんもリオルくんも、アンリちゃんだって絶対に無事だ……。
「ここです!」
先を歩くラーニャさんがある部屋の前で止まった。
そこは、4人部屋らしく、中に入ると2つの2段ベッドが置かれていた。
「アンリちゃんは!?」
部屋の中を見渡すが彼女らしき姿はない。
「アンリ!何処にいるの!?」
ラーニャさんが部屋から出て辺りに向けて叫ぶ。
そんな…部屋に居ないなんて……。
「もしかして、カイルくんに会うために外に出ようとしたんじゃないですか?」
ハルトくんの話から察するに彼女は、あの公爵家の令嬢が来た時にはもう部屋に戻って来て居て、襲撃にあったことを知らなかったはずだ。
まさか……。
「い、入口に行ってみましょう。」
ラーニャさんが震える声で言う。
彼女もきっと、アンリちゃんが外に居るかもしれない…。という考えがよぎったはずだ。
でも、信じたくなくてとりあえず入口に向かおうと言ったんだと思う。
嫌な考えは捨てて、2人で急いで入口に向かう。
ここに来るまでに入口は通らず最短経路で来たから、可能性は十分にあった。
頼む…孤児院の中に居てくれ…。
走った入口のホールまで向かうと1人蹲り泣いている小さな女の子が居た。
歳は10歳にならないくらいだろうか?
後ろから少し遅れて、息を切らしながら追いかけてくるラーニャさんより先に、彼女の元までたどり着いた。
怖がらさないように出来るだけ笑顔で話しかける。
「こんにちは!君がアンリちゃん?」
俺の言葉に少し驚いたように彼女は、顔をあげた。
目からは大粒の涙を零している。
「お兄ちゃん誰?」
彼女の元にしゃがみこみながら会話をする。
「俺はトオルって言うんだ。
カイルくんの友達で一緒に孤児院に連れてきて貰ったんだよ!」
カイルくんの名前が出て安心したのか、彼女は、少し警戒を解いた。
「カイルお兄ちゃんの友達?」
「うん!カイルくんと同じ騎士団に所属してるんだよ!
と言っても、俺は料理人だけど…。」
「あ、さっき、リオルさんとカイルお兄ちゃんと一緒に来た人!?」
どうやら孤児院に入って来た時に俺の顔を見ていたらしく、完全に警戒を解いてくれたようだ。
「アンリ!心配したのよ!」
追いついたラーニャさんがアンリちゃんの顔を見るや否や、抱きしめる。
「ラーニャ先生……。
ごめんなさい……。」
怒られると思ったのかアンリちゃんは、身をすくめた。
「いいのよ…。
無事で本当によかった……。」
ラーニャさんは、アンリちゃんを大事そうに抱きしめて涙を流す。
その様子を見て、アンリちゃんもまた泣き出した。
「あのね、カイルお兄ちゃんにこれをあげたかったの……。
これを取りに部屋に戻って、帰って来たら扉が開かなくて…。
誰も居なくて…外から大きい音が沢山して……。」
アンリちゃんの手には、綺麗な花の刺繍がされたハンカチが握られていた。
そのハンカチは、恐怖で何回も握ぎったらしく、皺だらけになっていた。
ラーニャさんは、それを見てさらに涙を流す。
「ごめんなさい、アンリ……。
怖い思いをさせてしまって本当にごめんなさい……。
さぁ、皆が待ってるわ…。
地下の倉庫は分かるでしょ?」
「うん…。
でも、マーサ様は怒ってない?」
「ええ、もちろんよ。
マーサ様も心配していたわ……。
さぁ、早く行って安心させてあげましょう?
歩ける?」
「うん!早く行ってマーサ様を安心させてあげないと!」
アンリちゃんは、笑顔で立ち上がりラーニャさんと手を繋いで地下への階段へ向かう。
なんだか、楽しそうな2人の中に入るのが申し訳なくて後ろからそっとついて行った。
地下への階段まであと少しと言うところで異変は起きた。
さっきまで静かだった外で何か大きな音がした。
それはまるで嵐の時の風のような音だった。
嫌な予感がする。
「ラーニャさん、何かおかしい!
早く地下室へ!」
ラーニャさんも異変を感じ取ったのかアンリちゃんを引っ張りながら足を早めた。
その直後、大きな音と共に遥後ろの入口が吹っ飛んだ。
入口を突き破った何かは、止まることなく猛烈な風を周囲に巻き上げながらこちらに迫って来る。
「「きゃー!!!」」
全てがスローモーションに見えた。
耳には、アンリちゃんとラーニャさんの怯えた悲鳴と風の音が届く。
頭の中で瞬時に理解した。
これに直撃されたら3人とも命は無い。
咄嗟に2人を庇うように前に飛び出す。
俺には、2人を護るだけの力なんてない。
でも、俺が2人を護らないと!
不意にさっき市場で買い物をしていた風景が頭に過ぎる。
これが走馬灯って奴なのかな?
ならせめて、アレンの顔を最後に思い浮かべたかったよ……。
でも、今日は楽しかった。
こんなことになってしまったけどカイルくんやリオルくん、ラインハルトと買い物が出来て最高に楽しい1日だった。
家具をみたり、八百屋さんで野菜を選んだり、魚屋さんで何故か盾を見せてもらったり……。
驚くことばかりだったな。
だって海老の殻で作る盾だよ?
あれがあったら2人も護ってあげられたかな?
そんなことを考えていた時だった。
おそらく、現実の時間では数秒も経って無かっただろう。
盾が欲しい。
2人を護ってあげられる盾が……。
無意識に両手を前に差し出していた。
頭の中にあの時見た盾を思い浮かべていた。
散々ヴェインさんに無意識に出来るくらい練習しろ!と言われて練習し続けていた魔力を練る。
そして気がついた時には目の前に大きな盾が現れていた。
その直後、迫っていた見えない何かがその大きな盾にぶつかる。
「ぐっ…お…も………い………。」
盾に触れていないのに身体に物凄い重さと衝撃が加わる。
状況に頭が追いついて居ないが1つだけ確かに分かることがあった。
今、俺が押し負けたら皆死ぬ。
重心を前に全体重を押し出して対抗した。
頼む、大量の生地を捏ねて鍛えた足腰耐えてくれ!
馬鹿みたいな考えだったが、俺には誇れるものなんてそれくらいしか無かった。
「ぐっ……ぐっ……。」
声にならない声を出しながら衝撃が過ぎるのを今か今かと待っていた。
後ろから息を切らし、後を追いかけてくるラーニャさんを心配して声をかけた。
「はぁ…はぁ…だ、大丈夫です…。
すみません…自分から着いていくと言ったのに足を引っ張ってしまって…。」
肩で息をしながら彼女は申し訳なさそうに謝ってくる。
「いえ、そんなことないです。
実際問題、俺じゃアンリちゃんの部屋が分からないですし…。」
「アンリは、カイルに懐いて居るんです。
少しやんちゃな所があって怒られる度にカイルに泣きついていましたから…。」
ラーニャさんを気遣い、少し速度を緩めながら彼女の話を聞く。
カイルくんも孤児院にいた頃は、お兄さんだったんだな。
ラインハルトやリオルくんからは、もっと小さい頃の話しか聞いてないし、少し新鮮だった。
「多分、カイルに見せたいものって刺繍だと思います。
『カイルお兄ちゃんが帰ってきたら刺繍入のハンカチを渡すんだ。』って一生懸命練習してたんです。」
アンリちゃんは、きっとカイルくんにとっても、大切な妹なんだろう。
「そうなんですね…。
なら、絶対に無事に見つけてカイルくんに会わせてあげないと…。」
階段を登りきり、ラーニャさんの案内でアンリちゃんの部屋に向かう。
「こっちです!」
「はい!急ぎましょう。」
さっき階段を降りていた時に外から聴こえていた地響きのような音はもう止んでいた。
静かになっているのだからもう外での戦いは終わったのかもしれない…。
それなのに胸騒ぎが止まらなかった。
なんなんだろう、この胸騒ぎは…。
頭が悪い方にばかり考えを巡らせてしまう。
いや、ダメだ。
そんなこと考えちゃダメだ…。
頭を振って、悪い考えを無理矢理追い出す。
カイルくんもリオルくんも、アンリちゃんだって絶対に無事だ……。
「ここです!」
先を歩くラーニャさんがある部屋の前で止まった。
そこは、4人部屋らしく、中に入ると2つの2段ベッドが置かれていた。
「アンリちゃんは!?」
部屋の中を見渡すが彼女らしき姿はない。
「アンリ!何処にいるの!?」
ラーニャさんが部屋から出て辺りに向けて叫ぶ。
そんな…部屋に居ないなんて……。
「もしかして、カイルくんに会うために外に出ようとしたんじゃないですか?」
ハルトくんの話から察するに彼女は、あの公爵家の令嬢が来た時にはもう部屋に戻って来て居て、襲撃にあったことを知らなかったはずだ。
まさか……。
「い、入口に行ってみましょう。」
ラーニャさんが震える声で言う。
彼女もきっと、アンリちゃんが外に居るかもしれない…。という考えがよぎったはずだ。
でも、信じたくなくてとりあえず入口に向かおうと言ったんだと思う。
嫌な考えは捨てて、2人で急いで入口に向かう。
ここに来るまでに入口は通らず最短経路で来たから、可能性は十分にあった。
頼む…孤児院の中に居てくれ…。
走った入口のホールまで向かうと1人蹲り泣いている小さな女の子が居た。
歳は10歳にならないくらいだろうか?
後ろから少し遅れて、息を切らしながら追いかけてくるラーニャさんより先に、彼女の元までたどり着いた。
怖がらさないように出来るだけ笑顔で話しかける。
「こんにちは!君がアンリちゃん?」
俺の言葉に少し驚いたように彼女は、顔をあげた。
目からは大粒の涙を零している。
「お兄ちゃん誰?」
彼女の元にしゃがみこみながら会話をする。
「俺はトオルって言うんだ。
カイルくんの友達で一緒に孤児院に連れてきて貰ったんだよ!」
カイルくんの名前が出て安心したのか、彼女は、少し警戒を解いた。
「カイルお兄ちゃんの友達?」
「うん!カイルくんと同じ騎士団に所属してるんだよ!
と言っても、俺は料理人だけど…。」
「あ、さっき、リオルさんとカイルお兄ちゃんと一緒に来た人!?」
どうやら孤児院に入って来た時に俺の顔を見ていたらしく、完全に警戒を解いてくれたようだ。
「アンリ!心配したのよ!」
追いついたラーニャさんがアンリちゃんの顔を見るや否や、抱きしめる。
「ラーニャ先生……。
ごめんなさい……。」
怒られると思ったのかアンリちゃんは、身をすくめた。
「いいのよ…。
無事で本当によかった……。」
ラーニャさんは、アンリちゃんを大事そうに抱きしめて涙を流す。
その様子を見て、アンリちゃんもまた泣き出した。
「あのね、カイルお兄ちゃんにこれをあげたかったの……。
これを取りに部屋に戻って、帰って来たら扉が開かなくて…。
誰も居なくて…外から大きい音が沢山して……。」
アンリちゃんの手には、綺麗な花の刺繍がされたハンカチが握られていた。
そのハンカチは、恐怖で何回も握ぎったらしく、皺だらけになっていた。
ラーニャさんは、それを見てさらに涙を流す。
「ごめんなさい、アンリ……。
怖い思いをさせてしまって本当にごめんなさい……。
さぁ、皆が待ってるわ…。
地下の倉庫は分かるでしょ?」
「うん…。
でも、マーサ様は怒ってない?」
「ええ、もちろんよ。
マーサ様も心配していたわ……。
さぁ、早く行って安心させてあげましょう?
歩ける?」
「うん!早く行ってマーサ様を安心させてあげないと!」
アンリちゃんは、笑顔で立ち上がりラーニャさんと手を繋いで地下への階段へ向かう。
なんだか、楽しそうな2人の中に入るのが申し訳なくて後ろからそっとついて行った。
地下への階段まであと少しと言うところで異変は起きた。
さっきまで静かだった外で何か大きな音がした。
それはまるで嵐の時の風のような音だった。
嫌な予感がする。
「ラーニャさん、何かおかしい!
早く地下室へ!」
ラーニャさんも異変を感じ取ったのかアンリちゃんを引っ張りながら足を早めた。
その直後、大きな音と共に遥後ろの入口が吹っ飛んだ。
入口を突き破った何かは、止まることなく猛烈な風を周囲に巻き上げながらこちらに迫って来る。
「「きゃー!!!」」
全てがスローモーションに見えた。
耳には、アンリちゃんとラーニャさんの怯えた悲鳴と風の音が届く。
頭の中で瞬時に理解した。
これに直撃されたら3人とも命は無い。
咄嗟に2人を庇うように前に飛び出す。
俺には、2人を護るだけの力なんてない。
でも、俺が2人を護らないと!
不意にさっき市場で買い物をしていた風景が頭に過ぎる。
これが走馬灯って奴なのかな?
ならせめて、アレンの顔を最後に思い浮かべたかったよ……。
でも、今日は楽しかった。
こんなことになってしまったけどカイルくんやリオルくん、ラインハルトと買い物が出来て最高に楽しい1日だった。
家具をみたり、八百屋さんで野菜を選んだり、魚屋さんで何故か盾を見せてもらったり……。
驚くことばかりだったな。
だって海老の殻で作る盾だよ?
あれがあったら2人も護ってあげられたかな?
そんなことを考えていた時だった。
おそらく、現実の時間では数秒も経って無かっただろう。
盾が欲しい。
2人を護ってあげられる盾が……。
無意識に両手を前に差し出していた。
頭の中にあの時見た盾を思い浮かべていた。
散々ヴェインさんに無意識に出来るくらい練習しろ!と言われて練習し続けていた魔力を練る。
そして気がついた時には目の前に大きな盾が現れていた。
その直後、迫っていた見えない何かがその大きな盾にぶつかる。
「ぐっ…お…も………い………。」
盾に触れていないのに身体に物凄い重さと衝撃が加わる。
状況に頭が追いついて居ないが1つだけ確かに分かることがあった。
今、俺が押し負けたら皆死ぬ。
重心を前に全体重を押し出して対抗した。
頼む、大量の生地を捏ねて鍛えた足腰耐えてくれ!
馬鹿みたいな考えだったが、俺には誇れるものなんてそれくらいしか無かった。
「ぐっ……ぐっ……。」
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