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本編
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更新遅くなってしまい申し訳ありません……。
仕事の関係でしばらくまちまちの更新になりそうです。
今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m
♦♦♦♦♦
明日アレンは朝早いからそういうことはしない。
でも、やっぱりくっついて居たくてお互いを抱きしめながら眠りに落ちた。
次の日、アレンが動いたのに気づいて俺も目を覚ました。
「ん…。アレン、おはよう?」
外を見るとまだ日が昇る前だ。
部屋は少し肌寒く感じた。
息もこころなしか白い気がする。
「トオル、おはよう。」
彼は、俺にキスをするとベッドから起き上がる。
俺も起きようとするが、「寒いからまだ寝てていい。」と止められてしまった。
「俺もアレンの見送りするに決まってるじゃん?」
俺の言葉に嬉しそうに彼が微笑んだ。
「ありがとう…。
だが、昨日、遅くまで料理させてしまったからな…。
今日も仕事なんだからゆっくり休んだほうがいいんじゃないか?」
「これくらい平気だよ?
カベロくん達が昨日のうちに朝食の準備をしてくれたから、今日は、ゆっくりいけるし、見送ったらまた寝ようかな?」
「そうか?ならそうしろよ?
俺が居ない間、この部屋も好きに使っていい。」
「ありがとう。まぁ、自分の部屋があるから使う理由もないけどね…。」
苦笑いしながら伝えると彼も苦笑いしていた。
ベッドから出ると室内の寒さに震えてしまう。
「なんか、昨日よりも格段に寒くない?
今って秋じゃなかったっけ?」
最近、肌寒くはあったがここまでは寒くなかった。
1日でこんなに温度が変わるなんて……。
「そうだな。冬が来たんだな。」
「え?冬?1日でこんなに変わるもの?」
「あぁ、神は気まぐれらしいからな。
冬の神が目覚めたのが今年は早かったみたいだ。」
頭に?マークを浮かべているとアレンが説明してくれた。
この世界では、春夏秋冬のそれぞれを司る神が居るらしく、それが季節ごとに目覚めたり眠りについたりすることで、季節が変わると信じられているらしい。
毎年、4つの季節の神は気まぐれで目覚めるまでの期間も変わるんだって。
まぁ、神殿が広めた神話であって、実際の話かは誰も知らないらしいけど。
「トオル、上着ないよな?
その格好で外に来るのは流石に風邪ひくぞ?」
説明をしながら着替えていたアレンが思い出したようにクローゼットを漁り、上着をかけてくれる。
上着をかけてもらった途端、身体がポカポカしてきた。
もちろんアレンの服だからぶかぶかではあるが…。
「え?何これ!?暖かい!」
薄い上着なのに凄く暖かいし、上等な物らしく肌触りも最高でついつい頬を擦り寄せてしまう。
「火の魔法がこもった上着だ。
これを着てれば暖かいからやる。
ラインハルトかヴェインに頼んで早めに上着を用意した方がいいな。
しばらくはこれで我慢してくれ…。
それにしても……。」
突然、アレンの言葉が止まる。
「ん?」
それに気づいてアレンを見る。
「やっぱり昨日、あのまま押し倒して置けばよかった……。」
肩を落としながらそんなことを呟いていた。
「え?なんで?今の流れのどこにそんな要素あった?」
「好きな人が俺の服に頬を擦り寄せてるんだぞ?
襲いたい気持ちでいっぱいだ!
しかも、1ヶ月近く逢えないんだぞ?」
あ、あれか?
彼シャツ的なやつか?
それに1ヶ月近くも禁欲するのは確かにしんどいかもな……。
昨日は、お互い疲れてたからそういうことはしなかったけどやっぱりしとけばよかった?
時間が無いから今からは流石に無理だしな…。
昨日、すぐ寝てしまったことに少しだけ後悔をした。
「あの…アレン……その……。」
彼に抱きつきながら消えそうな声で呟く。
「トオル?」
「その…帰ってきたら…いっぱい…しようね……?」
恥ずかしすぎて、多分、今顔が真っ赤だと思う……。
でも、俺だってアレンに1ヶ月近くも触れられないのは淋しい…。
「くっ………。
俺の恋人が可愛すぎる……。
あぁ、いっぱいするぞ。
さっさと仕事を終わらせて1週間くらい休暇をもぎ取ってやる!」
アレンは、俺の言葉に俄然やる気を出したみたいだった。
やる気的には1週間とかで帰ってきそうなくらいだ。
いや、物理的に無理だけど……。
てか、1週間もアレンの体力に付き合ったら俺、死んじゃうから……。
「と、とりあえず見送るよ。」
「あぁ…名残惜しいが行かないとな…。」
アレンが俺を抱き上げながら呟く。
「いや、自分で歩くからね?」
俺の言葉を無視してアレンが部屋から出る。
「しばらく逢えないんだ。
今日くらいいいだろ?」
まるで捨てられた犬みたいにうるうるとした目で見つめられてしまい何も言えなくなってしまった。
し、仕方ないよな。
それにこの時間ならまだ皆起きてないだろうし……?
観念してアレンの首に自分から手を回す。
そんな俺にアレンは満足したようにキスを落とした。
下から見上げたアレンはやっぱり格好良くて彼の唇を受け入れながら見とれていたのだった。
仕事の関係でしばらくまちまちの更新になりそうです。
今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m
♦♦♦♦♦
明日アレンは朝早いからそういうことはしない。
でも、やっぱりくっついて居たくてお互いを抱きしめながら眠りに落ちた。
次の日、アレンが動いたのに気づいて俺も目を覚ました。
「ん…。アレン、おはよう?」
外を見るとまだ日が昇る前だ。
部屋は少し肌寒く感じた。
息もこころなしか白い気がする。
「トオル、おはよう。」
彼は、俺にキスをするとベッドから起き上がる。
俺も起きようとするが、「寒いからまだ寝てていい。」と止められてしまった。
「俺もアレンの見送りするに決まってるじゃん?」
俺の言葉に嬉しそうに彼が微笑んだ。
「ありがとう…。
だが、昨日、遅くまで料理させてしまったからな…。
今日も仕事なんだからゆっくり休んだほうがいいんじゃないか?」
「これくらい平気だよ?
カベロくん達が昨日のうちに朝食の準備をしてくれたから、今日は、ゆっくりいけるし、見送ったらまた寝ようかな?」
「そうか?ならそうしろよ?
俺が居ない間、この部屋も好きに使っていい。」
「ありがとう。まぁ、自分の部屋があるから使う理由もないけどね…。」
苦笑いしながら伝えると彼も苦笑いしていた。
ベッドから出ると室内の寒さに震えてしまう。
「なんか、昨日よりも格段に寒くない?
今って秋じゃなかったっけ?」
最近、肌寒くはあったがここまでは寒くなかった。
1日でこんなに温度が変わるなんて……。
「そうだな。冬が来たんだな。」
「え?冬?1日でこんなに変わるもの?」
「あぁ、神は気まぐれらしいからな。
冬の神が目覚めたのが今年は早かったみたいだ。」
頭に?マークを浮かべているとアレンが説明してくれた。
この世界では、春夏秋冬のそれぞれを司る神が居るらしく、それが季節ごとに目覚めたり眠りについたりすることで、季節が変わると信じられているらしい。
毎年、4つの季節の神は気まぐれで目覚めるまでの期間も変わるんだって。
まぁ、神殿が広めた神話であって、実際の話かは誰も知らないらしいけど。
「トオル、上着ないよな?
その格好で外に来るのは流石に風邪ひくぞ?」
説明をしながら着替えていたアレンが思い出したようにクローゼットを漁り、上着をかけてくれる。
上着をかけてもらった途端、身体がポカポカしてきた。
もちろんアレンの服だからぶかぶかではあるが…。
「え?何これ!?暖かい!」
薄い上着なのに凄く暖かいし、上等な物らしく肌触りも最高でついつい頬を擦り寄せてしまう。
「火の魔法がこもった上着だ。
これを着てれば暖かいからやる。
ラインハルトかヴェインに頼んで早めに上着を用意した方がいいな。
しばらくはこれで我慢してくれ…。
それにしても……。」
突然、アレンの言葉が止まる。
「ん?」
それに気づいてアレンを見る。
「やっぱり昨日、あのまま押し倒して置けばよかった……。」
肩を落としながらそんなことを呟いていた。
「え?なんで?今の流れのどこにそんな要素あった?」
「好きな人が俺の服に頬を擦り寄せてるんだぞ?
襲いたい気持ちでいっぱいだ!
しかも、1ヶ月近く逢えないんだぞ?」
あ、あれか?
彼シャツ的なやつか?
それに1ヶ月近くも禁欲するのは確かにしんどいかもな……。
昨日は、お互い疲れてたからそういうことはしなかったけどやっぱりしとけばよかった?
時間が無いから今からは流石に無理だしな…。
昨日、すぐ寝てしまったことに少しだけ後悔をした。
「あの…アレン……その……。」
彼に抱きつきながら消えそうな声で呟く。
「トオル?」
「その…帰ってきたら…いっぱい…しようね……?」
恥ずかしすぎて、多分、今顔が真っ赤だと思う……。
でも、俺だってアレンに1ヶ月近くも触れられないのは淋しい…。
「くっ………。
俺の恋人が可愛すぎる……。
あぁ、いっぱいするぞ。
さっさと仕事を終わらせて1週間くらい休暇をもぎ取ってやる!」
アレンは、俺の言葉に俄然やる気を出したみたいだった。
やる気的には1週間とかで帰ってきそうなくらいだ。
いや、物理的に無理だけど……。
てか、1週間もアレンの体力に付き合ったら俺、死んじゃうから……。
「と、とりあえず見送るよ。」
「あぁ…名残惜しいが行かないとな…。」
アレンが俺を抱き上げながら呟く。
「いや、自分で歩くからね?」
俺の言葉を無視してアレンが部屋から出る。
「しばらく逢えないんだ。
今日くらいいいだろ?」
まるで捨てられた犬みたいにうるうるとした目で見つめられてしまい何も言えなくなってしまった。
し、仕方ないよな。
それにこの時間ならまだ皆起きてないだろうし……?
観念してアレンの首に自分から手を回す。
そんな俺にアレンは満足したようにキスを落とした。
下から見上げたアレンはやっぱり格好良くて彼の唇を受け入れながら見とれていたのだった。
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