17 / 196
番外編 公爵子息は副団長を愛したい (本編86話後推奨)
8
しおりを挟む
知らない部屋のソファーに寝ている。
ズキズキと痛む頭を抑えながら身体を起こすと近くから声がかかった。
「ラインハルト?大丈夫か?」
頭がぼーっとする。
その声の主を俺はよく知っていた。
2人の出会いはもう10数年前だが未だに鮮明に覚えてる。
俺の初恋の人。
初めて彼と出会ったのは父上に連れて行かれた慰問先の孤児院だった。
彼の美しい容姿を見て一目惚れし、その見た目とは裏腹に男前な性格を知って更に好きになった。
ふと頭に通り過ぎていく過去の風景から意識を彼に向けた。
「おい?ラインハルト。
大丈夫か?気分悪くないか?」
彼はいつの間にか俺のすぐ傍に来ていて心配そうに俺の顔を覗き込んでいる。
「ヴェイン……。」
愛おしい初恋相手の名を呼ぶ。
そして、もう18年になる長い長い片想いの相手の名を…。
「どうした?」
ふいに俺に名前を呼ばれた彼は怪訝そうに眉をひそめた。
そんな顔をしていても愛おしく思えてくる。
「あぁ、大丈夫だよ、ヴェイン。
ちょっと頭がガンガンするだけだ。」
「そうか?ならいいが…。
昨日アレンと酒を飲んでて酔いつぶれたんだ。
覚えてるか?」
ヴェインの言葉に昨日の記憶を思い出す。
確か、久しぶりに会ったアレンは、今まで誰にも感情を示さなかった彼とはまるで別人のように、異世界から来た青年を大事そうに慈しんでいた。
アレンは、俺にとって大事な幼なじみであり悪友でもある。
その変化に嬉しくもあり、少しだけ羨ましくもあって、話をしたくてちょうどアレン宛に実家から持って来てた彼の好きな酒を一緒に開けたのだ。
「あぁ、俺、酔いつぶれたのか…。ここは?」
辺りを見渡しながらヴェインに聞く。
「俺の部屋だよ。
流石にあのまま執務室で寝させる訳にもいかないから運んだんだ。」
「ヴ、ヴェインが運んだのか!?」
彼に抱き抱えられながら運ばれたのを想像して、みるみる顔が熱を持っていくのがわかった。
「ラインハルトでかくなったよな。
昔は、俺とアレンの後を着いて回るばかりだったのにもう立派な大人になったんだな……。
身体強化の魔法を使わないと俺じゃ持ち上げるので精一杯だったよ。」
ヴェインは苦笑いしてそんなことを言いながら、俺の頭を撫でた。
そうやってヴェインは、まだ俺のことを子供扱いするんだな…。
まるで昨日の昨日の執務室での出来事はなかったように…。
先ほどまでの羞恥心はいつの間にか無くなり、今度は俺の気持ちを知ってるはずなのに子供扱いしてくる彼に少しだけイライラした。
俺の機嫌の悪さを空気で感じ取ったのか撫でていた手がふいに止まる。
「ラインハルト?」
俺の頭に手を乗せたままヴェインが俺の名前を呼んだ。
上を見上げると、彼の蒼い瞳と目があった。
目が合った瞬間、ヴェインが俺を慈しむような優しい顔で微笑む。
その顔は大きくなっても昔と変わらない俺が一目惚れした笑顔だった。
彼の笑顔を見た途端、俺の中で何かがプツンと切れるような音がした。
気づいた時には自分を止めることが出来ず、彼の腕を引きソファーにヴェインを押し倒して馬乗りになっていた。
突然の俺の行動にヴェインは驚き身動き1つ取らなかった。
触れているところ全てから伝わるヴェインの体温に心臓が早鐘のように響く。
俺はもう……我慢の限界だ。
長年の気持ちを吐き出すように言葉が漏れていく。
「ヴェイン……俺はもう…子供じゃない…。
そろそろ、俺をお前を愛してる1人の男して見てくれ。
望みがないなら優しくなんてするなよ……。」
言葉を紡ぐにつれて視界がだんだんと歪んでいくのがわかった。
頬に涙が伝う。
こんなに愛してるのに……。
「頼む。せめてちゃんと俺と向き合ってちゃんと振ってくれ……。
じゃないと俺は……。」
お前を諦めることが出来ない……。
その言葉を出してしまえば自分の気持ちを諦めることになってしまう。
その現実が怖くてそれ以上は言えなかった。
俺は何処まで卑怯者なのだろうか。
感情に任せてヴェインを押し倒したあげく諦めるという選択すら出来ないなんて…。
こんな自分が嫌で嫌で仕方なかった。
この涙はヴェインを想う気持ちなんかじゃない。
ずるい自分が嫌いで流れているのだとわかった。
何も言わずに話を聞いていたヴェインは俺の涙を見て辛そうな顔をする。
そんな顔をさせたかった訳じゃない。
それなのに俺はまた世界一愛しい人にこんな顔をさせてしまった。
「ラインハルト……。
今までお前の気持ちにちゃんと向き合わなくて悪かった。
これからはちゃんと向き合うから。」
「は?」
彼の突然の言葉が理解出来なくて聞き返す。
今なんて言ったんだ?
ズキズキする頭で先程の言葉を反復する。
……ダメだ頭が回ってない。
困惑している俺をよそにヴェインが俺の背中に手を回し俺を引き寄せる。
突然の彼の行動に反応出来ず彼の胸元に顔を埋めてしまう。
お、俺、今、ヴェインに抱きしめられてる?
「もう少しだけ俺に時間をくれ。
次はちゃんと俺から伝えるから。」
見上げた彼の顔はほんのり赤く色づいていて恥ずかしげに俺を見ていた。
ヴェインに抱きしめられてることは素直に嬉しかった。
でも、いきなり何故?
昨日久しぶりに会った時とは真逆の反応だった。
一体、彼の中でどんな変化があったと言うのだろうか?
ふと、黒髪の青年の姿が思い浮かぶ。
アレンが連れてきたトオルと言う不思議な青年。
他の世界から来たという彼はアレンに野菜を食べさせるという偉業を成し遂げた。
なにも知らない人が聞いたら「何言ってんだ?」って言うくらい些細なことかもしれない。
しかし、アレンにとってはそれはとても大きな変化だった。
それにヴェインのこの反応。
昨日、俺がアレンと酒を飲んでいる間、ヴェインはトオルと話をしていた。
何かあったとすればその時だろうか?
いろいろ考えたいのにヴェインが優しく俺の背中を撫でるもんだから、密着している彼の体温も相まって心地よくて睡魔が襲ってくる。
「ヴェイン…好きだ……。」
聞きたいことや、言いたいことが沢山あったのにそれだけ口にしてそのまま深い眠りへと誘われた。
頭の上でヴェインがクスクスと笑いながら
「お前は、本当に可愛いな…。
ずっと待っててくれてありがとうな。」
と呟くのを薄れゆく意識の中で聞いた気がした。
ズキズキと痛む頭を抑えながら身体を起こすと近くから声がかかった。
「ラインハルト?大丈夫か?」
頭がぼーっとする。
その声の主を俺はよく知っていた。
2人の出会いはもう10数年前だが未だに鮮明に覚えてる。
俺の初恋の人。
初めて彼と出会ったのは父上に連れて行かれた慰問先の孤児院だった。
彼の美しい容姿を見て一目惚れし、その見た目とは裏腹に男前な性格を知って更に好きになった。
ふと頭に通り過ぎていく過去の風景から意識を彼に向けた。
「おい?ラインハルト。
大丈夫か?気分悪くないか?」
彼はいつの間にか俺のすぐ傍に来ていて心配そうに俺の顔を覗き込んでいる。
「ヴェイン……。」
愛おしい初恋相手の名を呼ぶ。
そして、もう18年になる長い長い片想いの相手の名を…。
「どうした?」
ふいに俺に名前を呼ばれた彼は怪訝そうに眉をひそめた。
そんな顔をしていても愛おしく思えてくる。
「あぁ、大丈夫だよ、ヴェイン。
ちょっと頭がガンガンするだけだ。」
「そうか?ならいいが…。
昨日アレンと酒を飲んでて酔いつぶれたんだ。
覚えてるか?」
ヴェインの言葉に昨日の記憶を思い出す。
確か、久しぶりに会ったアレンは、今まで誰にも感情を示さなかった彼とはまるで別人のように、異世界から来た青年を大事そうに慈しんでいた。
アレンは、俺にとって大事な幼なじみであり悪友でもある。
その変化に嬉しくもあり、少しだけ羨ましくもあって、話をしたくてちょうどアレン宛に実家から持って来てた彼の好きな酒を一緒に開けたのだ。
「あぁ、俺、酔いつぶれたのか…。ここは?」
辺りを見渡しながらヴェインに聞く。
「俺の部屋だよ。
流石にあのまま執務室で寝させる訳にもいかないから運んだんだ。」
「ヴ、ヴェインが運んだのか!?」
彼に抱き抱えられながら運ばれたのを想像して、みるみる顔が熱を持っていくのがわかった。
「ラインハルトでかくなったよな。
昔は、俺とアレンの後を着いて回るばかりだったのにもう立派な大人になったんだな……。
身体強化の魔法を使わないと俺じゃ持ち上げるので精一杯だったよ。」
ヴェインは苦笑いしてそんなことを言いながら、俺の頭を撫でた。
そうやってヴェインは、まだ俺のことを子供扱いするんだな…。
まるで昨日の昨日の執務室での出来事はなかったように…。
先ほどまでの羞恥心はいつの間にか無くなり、今度は俺の気持ちを知ってるはずなのに子供扱いしてくる彼に少しだけイライラした。
俺の機嫌の悪さを空気で感じ取ったのか撫でていた手がふいに止まる。
「ラインハルト?」
俺の頭に手を乗せたままヴェインが俺の名前を呼んだ。
上を見上げると、彼の蒼い瞳と目があった。
目が合った瞬間、ヴェインが俺を慈しむような優しい顔で微笑む。
その顔は大きくなっても昔と変わらない俺が一目惚れした笑顔だった。
彼の笑顔を見た途端、俺の中で何かがプツンと切れるような音がした。
気づいた時には自分を止めることが出来ず、彼の腕を引きソファーにヴェインを押し倒して馬乗りになっていた。
突然の俺の行動にヴェインは驚き身動き1つ取らなかった。
触れているところ全てから伝わるヴェインの体温に心臓が早鐘のように響く。
俺はもう……我慢の限界だ。
長年の気持ちを吐き出すように言葉が漏れていく。
「ヴェイン……俺はもう…子供じゃない…。
そろそろ、俺をお前を愛してる1人の男して見てくれ。
望みがないなら優しくなんてするなよ……。」
言葉を紡ぐにつれて視界がだんだんと歪んでいくのがわかった。
頬に涙が伝う。
こんなに愛してるのに……。
「頼む。せめてちゃんと俺と向き合ってちゃんと振ってくれ……。
じゃないと俺は……。」
お前を諦めることが出来ない……。
その言葉を出してしまえば自分の気持ちを諦めることになってしまう。
その現実が怖くてそれ以上は言えなかった。
俺は何処まで卑怯者なのだろうか。
感情に任せてヴェインを押し倒したあげく諦めるという選択すら出来ないなんて…。
こんな自分が嫌で嫌で仕方なかった。
この涙はヴェインを想う気持ちなんかじゃない。
ずるい自分が嫌いで流れているのだとわかった。
何も言わずに話を聞いていたヴェインは俺の涙を見て辛そうな顔をする。
そんな顔をさせたかった訳じゃない。
それなのに俺はまた世界一愛しい人にこんな顔をさせてしまった。
「ラインハルト……。
今までお前の気持ちにちゃんと向き合わなくて悪かった。
これからはちゃんと向き合うから。」
「は?」
彼の突然の言葉が理解出来なくて聞き返す。
今なんて言ったんだ?
ズキズキする頭で先程の言葉を反復する。
……ダメだ頭が回ってない。
困惑している俺をよそにヴェインが俺の背中に手を回し俺を引き寄せる。
突然の彼の行動に反応出来ず彼の胸元に顔を埋めてしまう。
お、俺、今、ヴェインに抱きしめられてる?
「もう少しだけ俺に時間をくれ。
次はちゃんと俺から伝えるから。」
見上げた彼の顔はほんのり赤く色づいていて恥ずかしげに俺を見ていた。
ヴェインに抱きしめられてることは素直に嬉しかった。
でも、いきなり何故?
昨日久しぶりに会った時とは真逆の反応だった。
一体、彼の中でどんな変化があったと言うのだろうか?
ふと、黒髪の青年の姿が思い浮かぶ。
アレンが連れてきたトオルと言う不思議な青年。
他の世界から来たという彼はアレンに野菜を食べさせるという偉業を成し遂げた。
なにも知らない人が聞いたら「何言ってんだ?」って言うくらい些細なことかもしれない。
しかし、アレンにとってはそれはとても大きな変化だった。
それにヴェインのこの反応。
昨日、俺がアレンと酒を飲んでいる間、ヴェインはトオルと話をしていた。
何かあったとすればその時だろうか?
いろいろ考えたいのにヴェインが優しく俺の背中を撫でるもんだから、密着している彼の体温も相まって心地よくて睡魔が襲ってくる。
「ヴェイン…好きだ……。」
聞きたいことや、言いたいことが沢山あったのにそれだけ口にしてそのまま深い眠りへと誘われた。
頭の上でヴェインがクスクスと笑いながら
「お前は、本当に可愛いな…。
ずっと待っててくれてありがとうな。」
と呟くのを薄れゆく意識の中で聞いた気がした。
2
Twitterをはじめました!よろしければフォローをお願い致します。https://twitter.com/arrow677995771
お気に入りに追加
5,583
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。
異世界で騎士団寮長になりまして
円山ゆに
BL
⭐︎ 書籍発売‼︎2023年1月16日頃から順次出荷予定⭐︎溺愛系異世界ファンタジーB L⭐︎
天涯孤独の20歳、蒼太(そうた)は大の貧乏で節約の鬼。ある日、転がる500円玉を追いかけて迷い込んだ先は異世界・ライン王国だった。
王立第二騎士団団長レオナードと副団長のリアに助けられた蒼太は、彼らの提案で騎士団寮の寮長として雇われることに。
異世界で一から節約生活をしようと意気込む蒼太だったが、なんと寮長は騎士団団長と婚姻関係を結ぶ決まりがあるという。さらにレオナードとリアは同じ一人を生涯の伴侶とする契りを結んでいた。
「つ、つまり僕は二人と結婚するってこと?」
「「そういうこと」」
グイグイ迫ってくる二人のイケメン騎士に振り回されながらも寮長の仕事をこなす蒼太だったが、次第に二人に惹かれていく。
一方、王国の首都では不穏な空気が流れていた。
やがて明かされる寮長のもう一つの役割と、蒼太が異世界にきた理由とは。
二人の騎士に溺愛される節約男子の異世界ファンタジーB Lです!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

「今夜は、ずっと繋がっていたい」というから頷いた結果。
猫宮乾
BL
異世界転移(転生)したワタルが現地の魔術師ユーグと恋人になって、致しているお話です。9割性描写です。※自サイトからの転載です。サイトにこの二人が付き合うまでが置いてありますが、こちら単独でご覧頂けます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる