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番外編 公爵子息は副団長を愛したい (本編86話後推奨)
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皆様大変お待たせ致しました!
4500突破記念番外編です。
アレンの話よりも長くなってしまった為数日に分けての更新となります。
時系列では、アレンの番外編より少し前からのスタートです。
それでは、お楽しみくださいm(_ _)m
♦♦♦♦♦
馬車に揺られながら昔の夢を見ていた。
またこの夢か……。
俺は夢の中だと分かっているのに悪態づく。
今から8年前、俺は自分の気持ちを抑えられずに、初恋の彼に想いを告げた。
「ヴェイン、愛してる。
俺と一緒に人生を歩んでくれないか?」
突然の告白に彼は困惑しながら辛そうな表情で俺に答えた。
「ラインハルト…すまない……。
俺は、弟や父さんの敵を……。
あのドラゴンを倒すまで何も自分の人生のことを考えられないんだ…。
だから、お前は、お前の人生を生きろ。」
その答えに俺は絶望する。
でも、諦め切れなくて…。
まるで自分の人生は存在しない様に言うヴェインが許せなくて……。
「俺が望んでるのはヴェインと生きることだ!
お前がそのドラゴンを倒すまで何も考えられないって言うならいつ迄でも待つ。
もっともっと強くなって俺も一緒に戦う。
だから、それを理由に俺を、俺の気持ちを拒絶しないでくれ……。
1人の男として俺が嫌いじゃないのなら俺と向き合ってくれ……。」
俺の言葉に、ヴェインは今度は困った顔をしながら、言葉を選びながら、まるで子供にいい聞かせるように優しく言う。
「ラインハルト……。俺は平民だ。
お前とは身分も何もかもが違いすぎる。
お前の隣には俺よりももっと相応しい人間が居るはずだ。だから……。」
辞めろ!!
その先は聞きたくない。
「俺のことは忘れろ……。」
ヴェインのいつも俺を優しく見てくれていた蒼い瞳が、冷たく俺を見下ろす。
そしてそのまま彼は去っていくのだ。
俺は彼を追いかけようとするが足が石のように固まって動けなかった。
だんだんと遠ざかって行く彼の背中をただ見つめることしか出来なかった。
嫌だ…ヴェイン…待ってくれ!!
「ラインハルト様?ラインハルト様!
大丈夫ですか?ラインハルト様!!」
ふいに侍女の声が響き、目を覚ました。
俺を心配そうに覗き込む。
「ラインハルト様、大丈夫ですか?
うなされている様子でしたが……。」
「あぁ、少し夢見が悪かったんだ。
エリン、心配させてすまなかった…。」
相変わらず嫌な夢だ。
前半は実際の記憶だが、最後は違う。
現実ではヴェインは困った顔をして俺の頭を撫でて、「ごめんな」とだけ言い残してその場から去ってしまった。
俺は泣きながら、その背中を見つめることしか出来なかった。
それからは2人で会う度にヴェインは困ったような笑みを浮かべるようになった。
彼にそんな顔をさせたくなくて…。
でも、どうしたらいいかわからなくて、だんだんと2人で会うことを避けるようになった。
だが、少しでも彼に会いたくてアレンを交えた3人の時はヴェインも困った顔をしないから3人で会うようになっていったのだった。
俺の言葉にエリンは安心したように答えた。
「ご主人様の苦痛を和らげるのも我々の仕事のうちですから。
なにか飲み物をご用意しましょうか?」
「ありがとう。じゃあ、果実水を貰えるか?」
「はい!すぐにご用意します。」
エリンは俺に軽く礼をするとマジックバックの中から果実水を取り出しグラスに注いでくれた。
エリンは、俺の家の使用人でもうすぐ18歳になる。
元々、没落した下級貴族の出身で両親は魔物に襲われて亡くなっており天涯孤独の身だった。
彼女の母親と俺の父上が旧知の仲だったこともあり、行く宛てのない彼女を俺の家で住み込みの侍女として雇うことになった。
俺の仕事は、肩書きは一応、王宮の文官と言うことになっているが、実際は他国や地方に親書等を届けることや、父上の仕事の手伝いが主であり、彼女は、俺の専属侍女として俺に付き従っていろいろと面倒を見てくれている。
まぁ、それもこの旅で最後になってしまうが……。
彼女は、近々婚姻が決まって違う国に嫁ぐ。
たまたま、隣国に親書を持って出向いた際に彼女を見て一目惚れしたとある貴族が求婚をしたのだ。
最初は、迷惑そうにしていたエリンもしだいに彼の熱意に惹かれていき婚姻に至った。
父上は驚いてはいたものの、エリンが望むならとあっさりと結婚を許したのだ。
結婚かぁ……。
差し出された果実水を飲み干し彼女に尋ねる。
「なぁ、エリン、結婚するのってどんな気持ちだ?」
「ラインハルト様?いきなりどうなさったのですか?」
突然の質問に彼女は目を白黒させながら聞き返してくる。
「知り合いが全く居ない他国に嫁ぐんだぞ?
不安はないのか?」
彼女は少し考えた後に答える。
「……無いと言えば嘘になりますね。
ソランジール家の皆様にはとても良くして頂きましたし…。
しかし、その不安も過去の悲しみも全て共に背負うとガーラント様が仰ってくださったのです。
だから、私は彼を、彼の愛を信じて見ようと思いました!」
そう答えた彼女はとても凛々しく幸せそうに見えた。
「そうか……。
幸せになるんだぞ?
辛かったらいつでも知らせろ。
お前はソランジールの家族でもあるんだからな。」
俺の言葉に少しだけ目に涙を溜めながら彼女は頷く。
「私としては、ラインハルト様の幸せの方が心配ではありますけどね……。
しばらくは休暇で王都に留まるのですよね?
でしたら、逢いにいかれては如何ですか?」
「逢ってくれるだろうか?」
ヴェインとは、ドラゴン襲撃の時以来会っていない。
あの時は、必死だったからまともに話すら出来なかったし、それ以降は俺が会いに行く度に、彼は忙しそうでまともに会話すら出来なかった。
告白すらさせて貰えない……。
避けられている訳ではない……と思いたい。
実際に、ほぼ壊滅状態の騎士団を立て直すことでアレンもヴェインも手一杯なのだ。
もう2年も経つがそれほどまでにドラゴン襲撃の被害は大きかった。
それに俺もドラゴン襲撃以降は、王都から離れることが多くなってしまい、益々ヴェインと疎遠になってしまっていた。
「はぁ……。」
ついつい、ため息が零れる。
「ラインハルト様、アイリーン様に相談してみては?」
俺のため息を聞いてエリンが提案してくる。
「アイリーンにか?
エリンは、実の妹に恋愛相談をしろって言うのか!?」
彼女のいきなりの提案についつい声を荒げてしまう。
アイリーンは7歳離れた妹だ。
妹に恋愛相談なんて恥ずかしくて出来るわけない……。
「気持ちは分かりますが、アイリーン様の魔法ならラインハルト様の悩みが解決するかも知れませんよ?」
エリンとアイリーンは歳が近くて仲が良くてアイリーンの持つ固有魔法のこともよく知ってる様だ。
まぁ、アイリーンの魔法は俺ほど危険性が高くないから父上も俺ほど秘匿にはしていないのだが……。
彼女の固有魔法は、いわゆる〖占い〗だ。
対象となる人の魔力で作り出したカードを使って相手が占いたい事柄を占う。
「それなら昔もう遊び相手で散々付き合った……。」
彼女の固有魔法が発現した頃に散々付き合わされたから良く内容は覚えてる。
覚えてはいるのだが…その内容が問題だった。
「そうだったのですか?
結果はどうだったのですか?」
「……黒い髪の天使が絡まった運命の糸を解いて結んでくれるらしい。」
俺の言葉にエリンはキョトンとした顔をした。
「黒い髪の天使がですか………?
いつ頃にでしょうか?」
「しらん……。」
「なんだか、すみません……。」
エリンが生暖かい目で見てくる。
「悲しくなるから謝らないでくれ……。」
黒い髪の天使!
本当に居るなら早く出てきて運命の糸とやらを結んで見ろ!
心の中で黒い髪の天使に向かって悪態づく。
馬車の中を気まずい沈黙が包む。
「ラインハルト様、まもなく王都に着きます。」
沈黙を切り裂いて馬車の行者の声が響いた。
「はぁ、やっと家に帰れる……。」
久々のしばらくの休暇をゆっくりと過ごそうと心に誓った。
4500突破記念番外編です。
アレンの話よりも長くなってしまった為数日に分けての更新となります。
時系列では、アレンの番外編より少し前からのスタートです。
それでは、お楽しみくださいm(_ _)m
♦♦♦♦♦
馬車に揺られながら昔の夢を見ていた。
またこの夢か……。
俺は夢の中だと分かっているのに悪態づく。
今から8年前、俺は自分の気持ちを抑えられずに、初恋の彼に想いを告げた。
「ヴェイン、愛してる。
俺と一緒に人生を歩んでくれないか?」
突然の告白に彼は困惑しながら辛そうな表情で俺に答えた。
「ラインハルト…すまない……。
俺は、弟や父さんの敵を……。
あのドラゴンを倒すまで何も自分の人生のことを考えられないんだ…。
だから、お前は、お前の人生を生きろ。」
その答えに俺は絶望する。
でも、諦め切れなくて…。
まるで自分の人生は存在しない様に言うヴェインが許せなくて……。
「俺が望んでるのはヴェインと生きることだ!
お前がそのドラゴンを倒すまで何も考えられないって言うならいつ迄でも待つ。
もっともっと強くなって俺も一緒に戦う。
だから、それを理由に俺を、俺の気持ちを拒絶しないでくれ……。
1人の男として俺が嫌いじゃないのなら俺と向き合ってくれ……。」
俺の言葉に、ヴェインは今度は困った顔をしながら、言葉を選びながら、まるで子供にいい聞かせるように優しく言う。
「ラインハルト……。俺は平民だ。
お前とは身分も何もかもが違いすぎる。
お前の隣には俺よりももっと相応しい人間が居るはずだ。だから……。」
辞めろ!!
その先は聞きたくない。
「俺のことは忘れろ……。」
ヴェインのいつも俺を優しく見てくれていた蒼い瞳が、冷たく俺を見下ろす。
そしてそのまま彼は去っていくのだ。
俺は彼を追いかけようとするが足が石のように固まって動けなかった。
だんだんと遠ざかって行く彼の背中をただ見つめることしか出来なかった。
嫌だ…ヴェイン…待ってくれ!!
「ラインハルト様?ラインハルト様!
大丈夫ですか?ラインハルト様!!」
ふいに侍女の声が響き、目を覚ました。
俺を心配そうに覗き込む。
「ラインハルト様、大丈夫ですか?
うなされている様子でしたが……。」
「あぁ、少し夢見が悪かったんだ。
エリン、心配させてすまなかった…。」
相変わらず嫌な夢だ。
前半は実際の記憶だが、最後は違う。
現実ではヴェインは困った顔をして俺の頭を撫でて、「ごめんな」とだけ言い残してその場から去ってしまった。
俺は泣きながら、その背中を見つめることしか出来なかった。
それからは2人で会う度にヴェインは困ったような笑みを浮かべるようになった。
彼にそんな顔をさせたくなくて…。
でも、どうしたらいいかわからなくて、だんだんと2人で会うことを避けるようになった。
だが、少しでも彼に会いたくてアレンを交えた3人の時はヴェインも困った顔をしないから3人で会うようになっていったのだった。
俺の言葉にエリンは安心したように答えた。
「ご主人様の苦痛を和らげるのも我々の仕事のうちですから。
なにか飲み物をご用意しましょうか?」
「ありがとう。じゃあ、果実水を貰えるか?」
「はい!すぐにご用意します。」
エリンは俺に軽く礼をするとマジックバックの中から果実水を取り出しグラスに注いでくれた。
エリンは、俺の家の使用人でもうすぐ18歳になる。
元々、没落した下級貴族の出身で両親は魔物に襲われて亡くなっており天涯孤独の身だった。
彼女の母親と俺の父上が旧知の仲だったこともあり、行く宛てのない彼女を俺の家で住み込みの侍女として雇うことになった。
俺の仕事は、肩書きは一応、王宮の文官と言うことになっているが、実際は他国や地方に親書等を届けることや、父上の仕事の手伝いが主であり、彼女は、俺の専属侍女として俺に付き従っていろいろと面倒を見てくれている。
まぁ、それもこの旅で最後になってしまうが……。
彼女は、近々婚姻が決まって違う国に嫁ぐ。
たまたま、隣国に親書を持って出向いた際に彼女を見て一目惚れしたとある貴族が求婚をしたのだ。
最初は、迷惑そうにしていたエリンもしだいに彼の熱意に惹かれていき婚姻に至った。
父上は驚いてはいたものの、エリンが望むならとあっさりと結婚を許したのだ。
結婚かぁ……。
差し出された果実水を飲み干し彼女に尋ねる。
「なぁ、エリン、結婚するのってどんな気持ちだ?」
「ラインハルト様?いきなりどうなさったのですか?」
突然の質問に彼女は目を白黒させながら聞き返してくる。
「知り合いが全く居ない他国に嫁ぐんだぞ?
不安はないのか?」
彼女は少し考えた後に答える。
「……無いと言えば嘘になりますね。
ソランジール家の皆様にはとても良くして頂きましたし…。
しかし、その不安も過去の悲しみも全て共に背負うとガーラント様が仰ってくださったのです。
だから、私は彼を、彼の愛を信じて見ようと思いました!」
そう答えた彼女はとても凛々しく幸せそうに見えた。
「そうか……。
幸せになるんだぞ?
辛かったらいつでも知らせろ。
お前はソランジールの家族でもあるんだからな。」
俺の言葉に少しだけ目に涙を溜めながら彼女は頷く。
「私としては、ラインハルト様の幸せの方が心配ではありますけどね……。
しばらくは休暇で王都に留まるのですよね?
でしたら、逢いにいかれては如何ですか?」
「逢ってくれるだろうか?」
ヴェインとは、ドラゴン襲撃の時以来会っていない。
あの時は、必死だったからまともに話すら出来なかったし、それ以降は俺が会いに行く度に、彼は忙しそうでまともに会話すら出来なかった。
告白すらさせて貰えない……。
避けられている訳ではない……と思いたい。
実際に、ほぼ壊滅状態の騎士団を立て直すことでアレンもヴェインも手一杯なのだ。
もう2年も経つがそれほどまでにドラゴン襲撃の被害は大きかった。
それに俺もドラゴン襲撃以降は、王都から離れることが多くなってしまい、益々ヴェインと疎遠になってしまっていた。
「はぁ……。」
ついつい、ため息が零れる。
「ラインハルト様、アイリーン様に相談してみては?」
俺のため息を聞いてエリンが提案してくる。
「アイリーンにか?
エリンは、実の妹に恋愛相談をしろって言うのか!?」
彼女のいきなりの提案についつい声を荒げてしまう。
アイリーンは7歳離れた妹だ。
妹に恋愛相談なんて恥ずかしくて出来るわけない……。
「気持ちは分かりますが、アイリーン様の魔法ならラインハルト様の悩みが解決するかも知れませんよ?」
エリンとアイリーンは歳が近くて仲が良くてアイリーンの持つ固有魔法のこともよく知ってる様だ。
まぁ、アイリーンの魔法は俺ほど危険性が高くないから父上も俺ほど秘匿にはしていないのだが……。
彼女の固有魔法は、いわゆる〖占い〗だ。
対象となる人の魔力で作り出したカードを使って相手が占いたい事柄を占う。
「それなら昔もう遊び相手で散々付き合った……。」
彼女の固有魔法が発現した頃に散々付き合わされたから良く内容は覚えてる。
覚えてはいるのだが…その内容が問題だった。
「そうだったのですか?
結果はどうだったのですか?」
「……黒い髪の天使が絡まった運命の糸を解いて結んでくれるらしい。」
俺の言葉にエリンはキョトンとした顔をした。
「黒い髪の天使がですか………?
いつ頃にでしょうか?」
「しらん……。」
「なんだか、すみません……。」
エリンが生暖かい目で見てくる。
「悲しくなるから謝らないでくれ……。」
黒い髪の天使!
本当に居るなら早く出てきて運命の糸とやらを結んで見ろ!
心の中で黒い髪の天使に向かって悪態づく。
馬車の中を気まずい沈黙が包む。
「ラインハルト様、まもなく王都に着きます。」
沈黙を切り裂いて馬車の行者の声が響いた。
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