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本編
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お待たせいたしました!
♦♦♦♦♦
ライリーくんは、執事さん(本当は侍従って言うらしい)に勧められて1度乱れた服などを着替える為に退室した。
「トオル、ライリーのことすまなかったな…。」
ディアミド様が突然謝りだす。
「いえ…それよりあんなまとまり方でよかったのでしょうか?」
「あぁ、本当は諦めさせるべきだとは思うのじゃが…。
ライリーのあのような様子を見たのは、本当に久しぶりだったのじゃ。
ライリーは戦闘面では、あの歳にしては、ずば抜けとる。
だが、精神的にはまだ幼い……。
トオルへの恋心とアレンへの対抗心でそれが少しでも成長へ繋がるならばと思ってな。」
やっぱり、ライリーくんへの親心だったんだな。
「私は大丈夫です。
アレンもいいかな?」
アレンに聞いてみる。
「あぁ、万に一つも負けることなんて無いからな。」
アレンが悪そうに笑う。
「まぁ、そうじゃろうな……。」
ディアミド様とアルバさんがアレンの言葉に苦笑いをした。
「アレン、そういう時は謙遜するもんだぞ?」
ラインハルトが突っ込むが、アレンはその言葉が聞こえないフリをしていた。
「そういえば、ラインハルトや。
騎士団の仕事は順調か?」
ディアミド様が聞く。
「はい。お陰様で毎日楽しく仕事をさせていただいてます。
ご飯は美味しいし、同僚達は頼もしいし、親友も出来たし、最高の職場ですよ!」
ラインハルトが嬉しそうにディアミド様に答えた。
それを聞いてアルバさんも、ディアミド様も嬉しそうに目を細める。
「ついでに恋人もだろ?」
アレンが意地悪そう笑いながら付け足した。
「ラインハルト!それは本当か!?」
アルバさんがアレンの言葉に驚きの声をあげた。
「父上……。はい……。」
ラインハルトが恥ずかしそうに頷く。
「そうか!でかしたぞ!
結婚は何時にするんだ?
近いうちに挨拶にくるんだろ?」
お祝いは何をしよう?と嬉しそうに張り切っている。
「ち、父上…。気が早すぎますよ!?
もうしばらくの間、そっとしておいてください…。」
ラインハルトは、恥ずかしそうだが、父親からの言葉に心無しか嬉しそうにしている。
「そうか?……片想いが長かったもんな。
私たちはいつでも歓迎すると伝えておいてくれ。
彼ほど優秀な嫁なら文句はない!」
嫁かぁ……。
アルバさんのその言葉に一瞬ラインハルトが固まったのを俺とアレンは見逃さなかった。
……ラインハルトがんばれよ。
「アルバ、ラインハルトも今の仕事を気に入っているようじゃ。
そろそろ、正式にラインハルトの所属を王国騎士団に移しても良いのではないか?」
ディアミド様がアルバさんに提案する。
え?いいの?
それなら俺も嬉しい。
ラインハルトが正式に王国騎士団の所属になれば、魔法の勉強とかもいつでも見てもらえるし。
「そうですね。
住まいも騎士団の宿舎に移したようですし、所属を正式に変えてもいいでしょうね。
そもそも、騎士の中でも上の方の実力もありますから。
ラインハルト、それでもいいか?」
アルバさんの言葉にラインハルトは嬉しそうに頷いた。
「はい!父上、陛下ありがとうございます。」
「アレンもそれで良いか?」
ディアミド様がアレンに確認をする。
「もちろんです。
ラインハルトは、魔法、剣術どちらも上級騎士並ですし、書類仕事も完璧にこなしてくれて助かってます。
それに、トオルもラインハルトにあつい信頼をよせていますし……。
むしろ、こちらからお願いしたかったくらいです。」
アレンがラインハルトをべた褒めしてる所を初めて見た気がする。
ラインハルトも、アレンからそんなことを直接言われるとは思って無かったみたいで照れているようだった。
アレンの言葉を聞いてディアミド様はたたずまいを直してから宣言した。
「そうか!
ならばラインハルトを正式に王国騎士団に配属とする。
更に上級騎士の位を授けよう。
正式な書類は追って渡すから暫し待て。」
ラインハルトもたたずまいを直してから王命を拝命した。
「御意。私ラインハルト、王国の剣として民を護る為に騎士としてこの身を捧げさせて頂きます。」
騎士の礼をするラインハルトはいつもの陽気さは無くどう見てもかっこいい騎士様だった。
こうしてラインハルトが正式に王国騎士団に加わったのだった。
「ラインハルト、騎士団に入るのは良いがたまには家に帰ったくるのだぞ?
アイリーンが寂しがる……。」
アルバさんが少し寂しそうに言った。
アイリーンって誰だろう?
「父上もちろんです。
しかし、兄上や私を見てアイリーンが自分も騎士になりたいと言い出さないか心配ですが……。」
「アイリーンが騎士だと!?
そんなの絶対に許さん!
あの可愛い子に剣など似合わん!」
アルバさんの変わりようにますますアイリーンって人が気になってしまう。
「ねぇ、ラインハルト?
アイリーンって?」
「あぁ、トオルにも今度紹介したいな。
アイリーンは、俺の妹だ。
今年で17になるんだ。優しくて、可愛い自慢の妹だよ。」
ラインハルトの言葉にアルバさんとジークムントさんが頷いている。
ディアミド様とアレンはその様子に苦笑いをしていた。
でも、ラインハルトの妹ならきっと可愛いんだろうなぁ。
「今度紹介してね!」
「あぁ、もちろんだ。
むしろ、トオルもアレンと一緒にうちの実家に遊びに来いよ。
よろしいですよね?父上。」
「もちろんだ!
トオル殿是非遊びにいらしてください!」
アルバさんは歓迎しますと言ってくる。
「機会があれば是非お邪魔させてください。」
公爵様の家か……。
広そうだから迷子にならないようにしないとなぁ。
早くラインハルトに声の魔法教えてもらおうと改めて決意した。
♦♦♦♦♦
ライリーくんは、執事さん(本当は侍従って言うらしい)に勧められて1度乱れた服などを着替える為に退室した。
「トオル、ライリーのことすまなかったな…。」
ディアミド様が突然謝りだす。
「いえ…それよりあんなまとまり方でよかったのでしょうか?」
「あぁ、本当は諦めさせるべきだとは思うのじゃが…。
ライリーのあのような様子を見たのは、本当に久しぶりだったのじゃ。
ライリーは戦闘面では、あの歳にしては、ずば抜けとる。
だが、精神的にはまだ幼い……。
トオルへの恋心とアレンへの対抗心でそれが少しでも成長へ繋がるならばと思ってな。」
やっぱり、ライリーくんへの親心だったんだな。
「私は大丈夫です。
アレンもいいかな?」
アレンに聞いてみる。
「あぁ、万に一つも負けることなんて無いからな。」
アレンが悪そうに笑う。
「まぁ、そうじゃろうな……。」
ディアミド様とアルバさんがアレンの言葉に苦笑いをした。
「アレン、そういう時は謙遜するもんだぞ?」
ラインハルトが突っ込むが、アレンはその言葉が聞こえないフリをしていた。
「そういえば、ラインハルトや。
騎士団の仕事は順調か?」
ディアミド様が聞く。
「はい。お陰様で毎日楽しく仕事をさせていただいてます。
ご飯は美味しいし、同僚達は頼もしいし、親友も出来たし、最高の職場ですよ!」
ラインハルトが嬉しそうにディアミド様に答えた。
それを聞いてアルバさんも、ディアミド様も嬉しそうに目を細める。
「ついでに恋人もだろ?」
アレンが意地悪そう笑いながら付け足した。
「ラインハルト!それは本当か!?」
アルバさんがアレンの言葉に驚きの声をあげた。
「父上……。はい……。」
ラインハルトが恥ずかしそうに頷く。
「そうか!でかしたぞ!
結婚は何時にするんだ?
近いうちに挨拶にくるんだろ?」
お祝いは何をしよう?と嬉しそうに張り切っている。
「ち、父上…。気が早すぎますよ!?
もうしばらくの間、そっとしておいてください…。」
ラインハルトは、恥ずかしそうだが、父親からの言葉に心無しか嬉しそうにしている。
「そうか?……片想いが長かったもんな。
私たちはいつでも歓迎すると伝えておいてくれ。
彼ほど優秀な嫁なら文句はない!」
嫁かぁ……。
アルバさんのその言葉に一瞬ラインハルトが固まったのを俺とアレンは見逃さなかった。
……ラインハルトがんばれよ。
「アルバ、ラインハルトも今の仕事を気に入っているようじゃ。
そろそろ、正式にラインハルトの所属を王国騎士団に移しても良いのではないか?」
ディアミド様がアルバさんに提案する。
え?いいの?
それなら俺も嬉しい。
ラインハルトが正式に王国騎士団の所属になれば、魔法の勉強とかもいつでも見てもらえるし。
「そうですね。
住まいも騎士団の宿舎に移したようですし、所属を正式に変えてもいいでしょうね。
そもそも、騎士の中でも上の方の実力もありますから。
ラインハルト、それでもいいか?」
アルバさんの言葉にラインハルトは嬉しそうに頷いた。
「はい!父上、陛下ありがとうございます。」
「アレンもそれで良いか?」
ディアミド様がアレンに確認をする。
「もちろんです。
ラインハルトは、魔法、剣術どちらも上級騎士並ですし、書類仕事も完璧にこなしてくれて助かってます。
それに、トオルもラインハルトにあつい信頼をよせていますし……。
むしろ、こちらからお願いしたかったくらいです。」
アレンがラインハルトをべた褒めしてる所を初めて見た気がする。
ラインハルトも、アレンからそんなことを直接言われるとは思って無かったみたいで照れているようだった。
アレンの言葉を聞いてディアミド様はたたずまいを直してから宣言した。
「そうか!
ならばラインハルトを正式に王国騎士団に配属とする。
更に上級騎士の位を授けよう。
正式な書類は追って渡すから暫し待て。」
ラインハルトもたたずまいを直してから王命を拝命した。
「御意。私ラインハルト、王国の剣として民を護る為に騎士としてこの身を捧げさせて頂きます。」
騎士の礼をするラインハルトはいつもの陽気さは無くどう見てもかっこいい騎士様だった。
こうしてラインハルトが正式に王国騎士団に加わったのだった。
「ラインハルト、騎士団に入るのは良いがたまには家に帰ったくるのだぞ?
アイリーンが寂しがる……。」
アルバさんが少し寂しそうに言った。
アイリーンって誰だろう?
「父上もちろんです。
しかし、兄上や私を見てアイリーンが自分も騎士になりたいと言い出さないか心配ですが……。」
「アイリーンが騎士だと!?
そんなの絶対に許さん!
あの可愛い子に剣など似合わん!」
アルバさんの変わりようにますますアイリーンって人が気になってしまう。
「ねぇ、ラインハルト?
アイリーンって?」
「あぁ、トオルにも今度紹介したいな。
アイリーンは、俺の妹だ。
今年で17になるんだ。優しくて、可愛い自慢の妹だよ。」
ラインハルトの言葉にアルバさんとジークムントさんが頷いている。
ディアミド様とアレンはその様子に苦笑いをしていた。
でも、ラインハルトの妹ならきっと可愛いんだろうなぁ。
「今度紹介してね!」
「あぁ、もちろんだ。
むしろ、トオルもアレンと一緒にうちの実家に遊びに来いよ。
よろしいですよね?父上。」
「もちろんだ!
トオル殿是非遊びにいらしてください!」
アルバさんは歓迎しますと言ってくる。
「機会があれば是非お邪魔させてください。」
公爵様の家か……。
広そうだから迷子にならないようにしないとなぁ。
早くラインハルトに声の魔法教えてもらおうと改めて決意した。
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