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本編
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談話室に行くとカイルくんとヴェインさん、アレンが揃っていて先にお茶を飲んでいた。
「あれ?お前ら着くの早くないか?」
ラインハルトが驚いたように声を上げていた。
「アレンがちょうど俺たちのところに顔出した時にラインハルトから連絡が来たから一足先に待ってたんだ。」
ヴェインさんが答えてくれた。
「そりゃまた、タイミングよかったな?」
「まぁな。俺もカイルには早く騎士になって貰いたいからな。」
アレンは優しくカイルくんの頭を撫でながら言っていた。
カイルくんは少し顔を赤らめながら
「アレン様ありがとうございます!
必ず試験に合格しますね!」
って答えている。
「試験ってなにするの?」
アレンとヴェインさんがみるのだろうか?
「基本的には模擬戦だな。
本来は、俺とヴェインが見るんだが、今回は俺たちの身内のカイルだから王宮から試験官が来る。」
「へぇー?どんな人が来るの?」
怖い人じゃないといいな…。
カイルくんが怪我をしたら嫌だし…。
心配が顔に出ていたらしくヴェインさんが教えてくれる。
「そんな心配そうにするな。
今回来るのは近衛騎士団の信頼出来るやつだ。
剣術ならこの国でアレンの次に凄いやつだぞ?
なぁ、ラインハルト?」
話をふられたラインハルトは、苦笑いをする。
「まぁ、本人はアレンとの間に絶対に越えられない壁があるって嘆いてるけどな…。」
「ラインハルトの知り合い?」
試験官を知っているような言い方に気になり聞いてみた。
「あぁ、知り合いもなにも俺の兄貴だよ。」
あ、ラインハルトって次男だもんね?
ってことは公爵家の次期当主様ってことか?
「そうなんだ!有能なラインハルトのお兄さんならやっぱり凄いんだろうね?」
散々アレンは別次元の強さだと聞かされている。
そのアレンに次いで強いならかなりの強さなんだろう。
カイルくん大丈夫かな?
「兄貴はな…会って見ればわかるがアレンを数倍脳筋にした感じだよ…。
とりあえず腕力で何とかしようとする癖があるからなぁ……。」
アレンの数倍?
まだ、付き合いは短いけど、アレンの力でのゴリ押しは何となくわかってきた。
その数倍と言われると、怖いもの見たさで気になってきた。
「まぁ、そう言ってやるなよ?
ジークムントのおかげでラインハルトがここまで強くなったんだから…。
お前が文官になるって言い出したときは大変だったんだからな?」
ヴェインさんが思い出したように苦笑いしながら言う。
「その話はするなよ……。
とりあえずお菓子食べようぜ?」
ラインハルトも苦笑いしながら話を逸らすように皆にスワンシューを配った。
ポテトチップスは、真ん中にドカンと置く。
「ほぉ!チーニュの形のお菓子か?
トオル、器用なことするよな!」
ヴェインさんが目を輝かせて聞いてきた。
ヴェインさんは、チーニュを見たことあるみたいですぐにわかったらしい。
アレンとカイルくんは「チーニュ?」と同じような顔で首をかしげていて本当に兄弟みたいだった。
「これは俺の故郷にいた白鳥って鳥を模したお菓子なんだよ。
見た目も楽しめるかな?って。
中はミルクで作ったアイスのと卵のクリームの2種類。」
「こっちは?」
アレンがポテトチップスに目をやる。
「そっちは、じゃがいもを薄く切って油で揚げたお菓子だよ。塩だから口直しに食べてね。」
やっぱり、皆、揚げるって言う調理法を知らないみたいで首をかしげてた。
「揚げるって言うのはな、沢山の油を高音に熱してその中に食材を入れる調理法なんだぜ!」
ラインハルトが得意げに皆に説明していた。
ヴェインさんが関心したようにラインハルトを見ている。
全くさっきの調理風景を動画に残しておきたかったよ……。
あ、そういえば、スマホ持って来てたはずだよな?
俺、この世界に持って来た荷物ちゃんと確認してないや。
部屋に戻ったら確認してみようかな?
「なぁ、もう食べていいか?」
アレンがまだか?と言う目でこちら見ていた。
「あ、ごめんごめん。」
アレンに催促されて皆でいただきますをする。
ラインハルトが保温の魔術もとい時間停止を使ってくれてたから出来たてのままだった。
禁忌とか言ってた癖に使用頻度上がってない?
ラインハルトの中でなにか感情の変化でもあったんだろうか?
各々スワンシューの好きな方にかぶりついている。
カイルくんは何故か困った顔でポテトチップスを食べていた。
どうしたんだろう?
「カイルくん、どうした?」
「トオルさん?このお菓子サクサクで凄く美味しいです!」
話を逸らすようにポテトチップスの感想を教えてくれる。
「ありがとう!シュークリームの方食べないの?」
甘いもの大好きなカイルくんならすぐにそっちにいくと思ってたんだけど…。
「トオルさん……。これ食べないとダメですか……?」
また困った顔で見つめてくる。
「え?苦手だった?」
俺たちの天使の顔を曇らせてしまうなんて……。
俺はなんて失態を…。
「いや、そうじゃなくて……。
可愛すぎて食べれないです……。」
カイルくんは申し訳なさそうに小さい声でそう呟く。
「グハッ……。」
ついつい心臓を掴まれたように変な声が出てしまう。
「トオル、どうした!?」
ラインハルトが変な声を出した俺に反応して焦ったように聞いていた。
シューにかぶりついていたアレンとヴェインさんも何事か!?とこちらを見ていた。
「ラインハルト……。どうしよう、カイルくんが可愛すぎる……。」
カイルくんと俺を交互にみてため息をつきながらラインハルトが答えた。
「あぁ、そうだな?カイルは可愛いな。
そんでもって、今のトオルはちょっと気持ち悪いな?」
「………酷い!」
「ラインハルトなに言ってんだ!
トオルはいつもどんな時でも可愛いに決まってるだろ!」
アレンがすかさずラインハルトに言う。
アレン、ありがとう…。
嬉しいんだけどなんか違う……。
「はいはい。イチャイチャは部屋でやれな?
カイル、早く食べないとアイスが溶けてチーニュが可哀想な形になっちゃうぞ?」
「……はい。ラインハルト様…。」
カイルくんはラインハルトの言葉に意を決したようにスワンシューにかぶりついた。
食べる前に小さくスワンシューに向かって「ごめんね?」って言っててさらに可愛かった。
「……!?トオルさん!すごい美味しいです!
甘くて冷たくてまわりはカリカリサクサクで…。」
食べた瞬間に顔がパァ!と明るくなってすぐにアイスシューを食べ終えた。
やっぱりカイルくんは天使だよ…。
何はともあれ気に入ってくれてよかった…。
「あれ?お前ら着くの早くないか?」
ラインハルトが驚いたように声を上げていた。
「アレンがちょうど俺たちのところに顔出した時にラインハルトから連絡が来たから一足先に待ってたんだ。」
ヴェインさんが答えてくれた。
「そりゃまた、タイミングよかったな?」
「まぁな。俺もカイルには早く騎士になって貰いたいからな。」
アレンは優しくカイルくんの頭を撫でながら言っていた。
カイルくんは少し顔を赤らめながら
「アレン様ありがとうございます!
必ず試験に合格しますね!」
って答えている。
「試験ってなにするの?」
アレンとヴェインさんがみるのだろうか?
「基本的には模擬戦だな。
本来は、俺とヴェインが見るんだが、今回は俺たちの身内のカイルだから王宮から試験官が来る。」
「へぇー?どんな人が来るの?」
怖い人じゃないといいな…。
カイルくんが怪我をしたら嫌だし…。
心配が顔に出ていたらしくヴェインさんが教えてくれる。
「そんな心配そうにするな。
今回来るのは近衛騎士団の信頼出来るやつだ。
剣術ならこの国でアレンの次に凄いやつだぞ?
なぁ、ラインハルト?」
話をふられたラインハルトは、苦笑いをする。
「まぁ、本人はアレンとの間に絶対に越えられない壁があるって嘆いてるけどな…。」
「ラインハルトの知り合い?」
試験官を知っているような言い方に気になり聞いてみた。
「あぁ、知り合いもなにも俺の兄貴だよ。」
あ、ラインハルトって次男だもんね?
ってことは公爵家の次期当主様ってことか?
「そうなんだ!有能なラインハルトのお兄さんならやっぱり凄いんだろうね?」
散々アレンは別次元の強さだと聞かされている。
そのアレンに次いで強いならかなりの強さなんだろう。
カイルくん大丈夫かな?
「兄貴はな…会って見ればわかるがアレンを数倍脳筋にした感じだよ…。
とりあえず腕力で何とかしようとする癖があるからなぁ……。」
アレンの数倍?
まだ、付き合いは短いけど、アレンの力でのゴリ押しは何となくわかってきた。
その数倍と言われると、怖いもの見たさで気になってきた。
「まぁ、そう言ってやるなよ?
ジークムントのおかげでラインハルトがここまで強くなったんだから…。
お前が文官になるって言い出したときは大変だったんだからな?」
ヴェインさんが思い出したように苦笑いしながら言う。
「その話はするなよ……。
とりあえずお菓子食べようぜ?」
ラインハルトも苦笑いしながら話を逸らすように皆にスワンシューを配った。
ポテトチップスは、真ん中にドカンと置く。
「ほぉ!チーニュの形のお菓子か?
トオル、器用なことするよな!」
ヴェインさんが目を輝かせて聞いてきた。
ヴェインさんは、チーニュを見たことあるみたいですぐにわかったらしい。
アレンとカイルくんは「チーニュ?」と同じような顔で首をかしげていて本当に兄弟みたいだった。
「これは俺の故郷にいた白鳥って鳥を模したお菓子なんだよ。
見た目も楽しめるかな?って。
中はミルクで作ったアイスのと卵のクリームの2種類。」
「こっちは?」
アレンがポテトチップスに目をやる。
「そっちは、じゃがいもを薄く切って油で揚げたお菓子だよ。塩だから口直しに食べてね。」
やっぱり、皆、揚げるって言う調理法を知らないみたいで首をかしげてた。
「揚げるって言うのはな、沢山の油を高音に熱してその中に食材を入れる調理法なんだぜ!」
ラインハルトが得意げに皆に説明していた。
ヴェインさんが関心したようにラインハルトを見ている。
全くさっきの調理風景を動画に残しておきたかったよ……。
あ、そういえば、スマホ持って来てたはずだよな?
俺、この世界に持って来た荷物ちゃんと確認してないや。
部屋に戻ったら確認してみようかな?
「なぁ、もう食べていいか?」
アレンがまだか?と言う目でこちら見ていた。
「あ、ごめんごめん。」
アレンに催促されて皆でいただきますをする。
ラインハルトが保温の魔術もとい時間停止を使ってくれてたから出来たてのままだった。
禁忌とか言ってた癖に使用頻度上がってない?
ラインハルトの中でなにか感情の変化でもあったんだろうか?
各々スワンシューの好きな方にかぶりついている。
カイルくんは何故か困った顔でポテトチップスを食べていた。
どうしたんだろう?
「カイルくん、どうした?」
「トオルさん?このお菓子サクサクで凄く美味しいです!」
話を逸らすようにポテトチップスの感想を教えてくれる。
「ありがとう!シュークリームの方食べないの?」
甘いもの大好きなカイルくんならすぐにそっちにいくと思ってたんだけど…。
「トオルさん……。これ食べないとダメですか……?」
また困った顔で見つめてくる。
「え?苦手だった?」
俺たちの天使の顔を曇らせてしまうなんて……。
俺はなんて失態を…。
「いや、そうじゃなくて……。
可愛すぎて食べれないです……。」
カイルくんは申し訳なさそうに小さい声でそう呟く。
「グハッ……。」
ついつい心臓を掴まれたように変な声が出てしまう。
「トオル、どうした!?」
ラインハルトが変な声を出した俺に反応して焦ったように聞いていた。
シューにかぶりついていたアレンとヴェインさんも何事か!?とこちらを見ていた。
「ラインハルト……。どうしよう、カイルくんが可愛すぎる……。」
カイルくんと俺を交互にみてため息をつきながらラインハルトが答えた。
「あぁ、そうだな?カイルは可愛いな。
そんでもって、今のトオルはちょっと気持ち悪いな?」
「………酷い!」
「ラインハルトなに言ってんだ!
トオルはいつもどんな時でも可愛いに決まってるだろ!」
アレンがすかさずラインハルトに言う。
アレン、ありがとう…。
嬉しいんだけどなんか違う……。
「はいはい。イチャイチャは部屋でやれな?
カイル、早く食べないとアイスが溶けてチーニュが可哀想な形になっちゃうぞ?」
「……はい。ラインハルト様…。」
カイルくんはラインハルトの言葉に意を決したようにスワンシューにかぶりついた。
食べる前に小さくスワンシューに向かって「ごめんね?」って言っててさらに可愛かった。
「……!?トオルさん!すごい美味しいです!
甘くて冷たくてまわりはカリカリサクサクで…。」
食べた瞬間に顔がパァ!と明るくなってすぐにアイスシューを食べ終えた。
やっぱりカイルくんは天使だよ…。
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