料理人は騎士団長に食べさせたい

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本編

55 ちょい*

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更新予約の日付をミスしてました。
遅くなってしまい申し訳ありません。

皆様大変お待たせ致しました。
ちょいエロ回です。

地雷の方はご注意ください。

♦♦♦♦♦


アレンがまた俺を抱きしめてくれる。
彼の胸元に顔を埋めると彼の鼓動も凄く鳴っていることがわかった。

「はぁ…。トオル、好きだ。離したくない……。」
アレンは、そう呟いてさらに俺を強く抱きしめた。

「アレン…。俺も…す…好きだよ。
俺も……もう少しだけ……こうしてたい……。」

アレンの心音を聞いて、彼の体温に包まれながら段々と微睡んできてしまい、思ったことをそのまま口に出してしまう。

「………くっ……トオル、離したくないが離れないと暴走してしまいそうだ……。」

え?意味がわからなくて彼の顔を首を傾げながら見つめた。

「アレン?」

「トオル、そんな可愛い顔で誘惑しないでくれ……。
ヴェインに今日は、ちゃんと部屋まで送り届けるって約束したんだ……。」

あ、それって……つまり……。

「ア…アレンそれって、そういう意味だよね……。」

俺の事を熱っぽい目で見てくる彼に聞く。

「あぁ、やっとトオルが俺を受け入れて『愛してる』って言ってくれたんだ。
そりゃ、トオルに触れたくて仕方ないに決まってるだろ?」

そ、そうだよね……。
男だもん、好きな人と両想いになれたらそりゃしたいに決まってる……。

え?待てよ?
男同士だよ?
どうやってするの?

女の子とは経験が少なからずあるが男同士の経験なんて当然ある訳もなくてわからなかった。

微睡んでいた意識が急速に覚醒していく。

「あ、あの…アレンさん………。
その……俺…男同士で付き合うの初めてなんですが……その……いったい…どういうことをするんでしょうか………?」


「なんでいきなり敬語なんだ?」

「いや、なんとなく?」
しどろもどろになりながらアレンに聞いたら敬語になってしまい凄く苦笑いをされてしまった。

「そうだよな。
俺が初めてだもんな。」
アレンが嬉しそうに呟く。

彼の言葉に頷きだけで返した。
やばい、これ、凄く恥ずかしい……。

「知りたいか?」
嬉しそうに、少しだけ興奮気味に聞いてくる。

「まぁ、そ、そりゃ、俺だって男だから。
好きな人には触りたいに決まってる……。」

「そうか、じゃあ、教えてやる。」
そう言って彼は俺をベッドの真ん中に押し倒す。


オレンジゴールドの瞳に見下ろされながら俺はまた心臓をドキドキとさせていた。


「トオル……。好きだ。」

彼はそう呟きながら俺の顔に啄むようなキスを何回も落とした。
そのまま彼の大きな手が俺の上半身をゆっくりと撫でていく。

「あ、待って……。俺…お風呂入ってない……。汚いから……。」

ふいに昨日も一昨日もお湯とタオルで身体をふいただけだったことを思い出してしまいアレンを制止した。

だが、彼はそれを無視して俺のシャツの中に手を入れてきた。

「お願いだから、せめてシャワー浴びさせてよ………!」
最早、懇願に近いほどにアレンに向かって叫んだ。

「チッ…仕方ないな。……なら一緒に入るか?」

アレンと一緒にお風呂?
無理だ。そんなことしたら恥ずかし過ぎて倒れる気がする。


「や、やだ。ダメ!1人で入る!」

「だが、トオルは魔力が扱えないんだから1人じゃシャワーも浴びられないだろ?」
アレンは、嬉しそうに俺にそう言った……。

ず、ずるい。
確かにそうなんだけど……。

「じゃ、じゃあ、お風呂は?
溜まってるお湯なら関係ないだろ?」

「今から風呂が溜まるまで俺に待てと言うのか?
……わかった。待つがその代わり我慢出来ないから最後までするぞ?いいんだな?」
今度は少しだけ苛立ちながらそう言った。

最後!?最後ってなに?

「あ、あの……さ、最後…とは?」

何故かとても嫌な予感が凄くしたが恐る恐る聞いてみた。

俺がそう聞くとアレンは、嬉しそうに答えた。

「もちろん、トオルをドロドロになるまでに決まってるだろ?」


だ、抱く!?

「え!?む、無理だよ。お、俺、女の子じゃないもん。挿れるとこないもん!」

叫ぶように伝えた。

アレンは、嬉しそうなまま、俺の股の間に入り両足を抱え込んで自分の両肩に乗せた。

彼とは身長差がありすぎて必然的に俺の腰まで浮いてしまう。

「いいか?トオル。」
アレンは、俺のお尻を撫でて切れ目の真ん中を指で触りながら言う。

「トオルのここに俺のを挿れて出し入れするんだ。な?男同士でも最後まで出来るだろ?」
服の上からと言えども、今まで誰にも触られたことのない場所を指で押すように刺激されながら卑猥な言葉を浴びせられる。

「……!?挿れるって、な、なにを…ま、まさか………そ、そんなとこ触らないでよぉ……。」

恥ずかしい体制で恥ずかしい場所を触られながら恥ずかしい言葉を囁かれる。

もう、身体中真っ赤でいたたまれなかった。

「なにを?決まってるだろ?」
アレンは、自分の腰を俺のお尻に近づけてピッタリとくっつける。

お尻に大きくて硬く熱い物が押し付けられるのがわかった。

「アレン……の……?おっきい……。」
それだけ言葉を出すのが精一杯だった。

「あぁ。トオルが愛しくてこうなってるんだぞ?
こんな状態なのに風呂で放置されるんだ。
ご褒美くらいもらってもいいと思わないか?」

アレンが意地悪な顔をして聞いてくる。

お尻にあたる硬いもの感触と熱を感じアレンが俺に興奮してくれていることを実感する。

俺も男だ。
辛いのはわからなくも無い……。

俺のお尻にいきり立ったそれを押し付けているアレンは少しだけ気持ちよさそうな顔をしていた。

その目からは普段の優しさは無くなっていて、目の前の獲物を喰らおうとしている獣のようなワイルドさを感じた。

その目に見つめられると身体が無意識にゾクゾクと震えた。

欲しい…。
というより、アレンにご褒美をあげたい。

そんなふうにまで思えてしまうのが不思議だった。

………いやいやいやいや。
待て待て、冷静になれ。

「そんなデカいのそんな所に入るわけないでしょ!?」

雰囲気に流されそうになりながらも、何とか思考が仕事をしたらしくその答えに行き着いた。

そもそも、そこは挿れるとこじゃないから!

「チッ…もうちっとで流されてくれたのに…。」
アレンは、凄く悪い顔をしながら呟く。

「やだよ!俺、アレンのこと、好きだもん!
初めては流されるとかじゃなくてちゃんとしたいもん!」


「くっ………わかった……。
可愛すぎて無理矢理流してやるなんて出来ん……。」

なんとか納得してくれたみたいだ。


「一応、確認するけど……アレンは俺の事……。」

「抱きたいに決まってる。
俺のをトオルに挿れてぐちゃぐちゃのドロドロにしたい!」 

だよな……。
わかってたよ……。
わかってたからお尻に押し付けてるのを動かすな!

……俺が女の子役なんだな。

「俺だって男なのに……。」

俺が呟く。
アレンは、ニヤニヤしながらからかうように聞いてきた。

「じゃあ、トオルが俺を抱くのか?」
俺が……アレンを……?


俺がアレンのお尻に俺のいきり立ったのを挿れ……。
想像してみたが無理だった…。
もちろん、アレンのことが嫌いとかそう言うのでは無くアレンを俺が組み敷いてるなんて想像もできなかった。

「無理かも……。」

そう伝えると満足そうに「だろうな」って笑っていた。

俺だって、いつかアレンのことを組み敷けるくらい強くなるかもしれないだろ!?


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