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本編
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本日は、12時、18時、0時の3話更新です!
よろしくお願いいたしますm(_ _)m
♦♦♦♦♦
談話室に戻ると、アレンとラインハルトがカイルくんを慰めていてだいぶ落ち着いたようだった。
カイルくんは、ヴェインさんを見るとこちらに来た。
「ヴェイン様、すみませんでした……。
トオルさんも、心配かけてすみません……。
僕も自分では魔法を使えるようにならないといけないのはわかってるんです。
でも……。」
そこまで口にしてカイルくんは黙り込んでしまった。
「カイル、俺の方こそ言い方がきつかったよな。
すまなかった。トオルがご飯作ってくれたんだ。
一緒に食べよう?」
「いや、ヴェイン様は悪くないから謝らないで下さい……。
僕が悪いんです……。」
また、涙を流しながら俯いて謝っているカイルを見てられなくてカイルくんの頭を撫でた。
「カイルくん、今はとりあえずご飯たべよ?
俺の師匠がよく言ってたんだ。
『腹が減ってる時は悪いことしか考えられないからとりあえず飯を食ってから考えろ』って。
今日のご飯は、ラインハルトとアレンが作ったんだよ!
味は俺が保証するから冷めないうちに食べちゃお?」
昔の師匠によく怒られた後に言われたことを思い出し言ってみた。
入社してすぐの頃、ランチでミスをして怒られた後に賄いが喉を通らないことがあった。
そういう時は師匠が自ら賄いを作ってくれていつもこういってくれたのだ。
きっと、師匠なりのフォローだったんだろう。
不器用な人だったなぁ……。
「ラインハルト様とアレン様がですか?」
2人が作ったって聞いて、ちょっと驚いたみたいで2人の方を振り返った。
「あぁ、ヴェインからの罰で2人で作ったんだ。
トオルに教えて貰いながら。なぁ、アレン?」
「あぁ、2人で頑張ったんだ。
だから、カイルも一緒に食べよう。」
ラインハルトとアレンがそう答えた。
「はい……。ありがとうございます。」
良かった。
食べる気になってくれたみたい。
みんなで席に着いて「いただきます」をした。
俺たちのご飯は、ラインハルトが火の魔法で保温してくれていたらしく冷めてなかった。
ラインハルト、本当に万能。
一家に一人ラインハルトが欲しいレベルだ。
ただ、パスタは伸びちゃったかな?
アレンが頑張って作ってくれたのに少しだけ残念だ。
そんなことを思いながらパスタを口に入れた。
あれ!?伸びてない。
むしろ、出来立てだ。
え!?なんで?
疑問に思いラインハルトをチラッとみる。
目があい、口を開こうとした途端、彼は口元に人差し指を当てて「内緒な」と口パクだけで言った。
触れちゃいけないのかな?
彼がそう言うなら、仕方ないか…。
今度2人の時に聞いてみよう。
「これ、なんて料理だ?
美味いな!本当にアレンとラインハルトだけで作ったのか?」
ヴェインさんがパスタを一口食べて唸る。
「そうだよ?俺は作り方を教えただけ。この麺がパスタのフィットチーネでソースはボロネーゼだよ。
あとは、ポテトサラダにスープがポトフ。
カイルくん、美味しい?」
マヨネーズとか、ちょっと手伝ったのは内緒だ。
カイルくんは、ポトフを一口食べて頬を緩めていた。
「はい!凄く暖かくて優しい味です。
トオルさん、ありがとうございます!」
良かった。
カイルくんに笑顔が戻った。
他の3人も少しホッとしたようで安心した顔をしていた。
「カイル!パスタも食べろよ!凄い美味しいから!」
「そうだ!初めて俺がちゃんと作った料理だからな!」
ラインハルトとアレンがカイルくんにそう言っていた。
自分が一から作った料理の感想を待ち望んでいるみたいでちょっと微笑ましい。
なんか、3人、本当の兄弟みたいだな。
マイペースでいざと言う時には頼りになる長男。
なんでもこなしてしまう出来のいい次男。
そして、可愛くて甘やかされてるけど、ちゃんとしっかり者の三男。
この場合は、ヴェインさんがお母さんかな?
そんなことを思いちょっと笑ってしまった。
なんだか、理想的な幸せな家族の食卓を見ている様で心がほっこりしてしまう。
「トオル?どうした?食事が進んでないじゃないか?」
ヴェインさんが、ボーっとしていた俺に声をかけてくれる。
ほら、やっぱりお母さんだ笑
「いや、なんでもないよ?」
「大丈夫か?やっぱり俺たちの料理美味しくなかったか?」
なんて、アレンが心配してくれた。
「アレン、味付けはトオルがしてくれたんだから美味しくないわけないだろ?」
とラインハルトは言ってるけどやっぱり少し不安みたいで俺を気にしている。
「大丈夫だよ?凄く美味しい。
なんか、4人とも家族みたいだなぁって思っただけ。」
3人にそう言うと
「何言ってるんだよ?
トオルだってもう、ちゃんと騎士団の仲間なんだから俺たちの家族だろ?」
とヴェインさんに言われる。
「そうだぞ?
トオルは、もう俺たちの大事な家族だ!」
アレンまでそんなこと言ってくれた。
「アレンは、家族じゃなくて嫁にしたいんだろ?
ちゃんと、トオルは家族だよ。
むしろ、俺のが部外者だな。」
アレンを揶揄いながらラインハルトが言った。
じゃあ、ラインハルトがヴェインさんをお嫁さんにしたら完璧だね!って言いたかったけどラインハルトがちょっと怖い顔をして、後が怖そうだから辞めた…。
ラインハルト、実は心読めるんじゃないの…?
カイルくんは、「みなさんと家族なんて恐れ多いですよ…」ってひたすら顔を赤くして俯いてた。
可愛い…!やっぱりカイルくんには涙は似合わないよ!
よろしくお願いいたしますm(_ _)m
♦♦♦♦♦
談話室に戻ると、アレンとラインハルトがカイルくんを慰めていてだいぶ落ち着いたようだった。
カイルくんは、ヴェインさんを見るとこちらに来た。
「ヴェイン様、すみませんでした……。
トオルさんも、心配かけてすみません……。
僕も自分では魔法を使えるようにならないといけないのはわかってるんです。
でも……。」
そこまで口にしてカイルくんは黙り込んでしまった。
「カイル、俺の方こそ言い方がきつかったよな。
すまなかった。トオルがご飯作ってくれたんだ。
一緒に食べよう?」
「いや、ヴェイン様は悪くないから謝らないで下さい……。
僕が悪いんです……。」
また、涙を流しながら俯いて謝っているカイルを見てられなくてカイルくんの頭を撫でた。
「カイルくん、今はとりあえずご飯たべよ?
俺の師匠がよく言ってたんだ。
『腹が減ってる時は悪いことしか考えられないからとりあえず飯を食ってから考えろ』って。
今日のご飯は、ラインハルトとアレンが作ったんだよ!
味は俺が保証するから冷めないうちに食べちゃお?」
昔の師匠によく怒られた後に言われたことを思い出し言ってみた。
入社してすぐの頃、ランチでミスをして怒られた後に賄いが喉を通らないことがあった。
そういう時は師匠が自ら賄いを作ってくれていつもこういってくれたのだ。
きっと、師匠なりのフォローだったんだろう。
不器用な人だったなぁ……。
「ラインハルト様とアレン様がですか?」
2人が作ったって聞いて、ちょっと驚いたみたいで2人の方を振り返った。
「あぁ、ヴェインからの罰で2人で作ったんだ。
トオルに教えて貰いながら。なぁ、アレン?」
「あぁ、2人で頑張ったんだ。
だから、カイルも一緒に食べよう。」
ラインハルトとアレンがそう答えた。
「はい……。ありがとうございます。」
良かった。
食べる気になってくれたみたい。
みんなで席に着いて「いただきます」をした。
俺たちのご飯は、ラインハルトが火の魔法で保温してくれていたらしく冷めてなかった。
ラインハルト、本当に万能。
一家に一人ラインハルトが欲しいレベルだ。
ただ、パスタは伸びちゃったかな?
アレンが頑張って作ってくれたのに少しだけ残念だ。
そんなことを思いながらパスタを口に入れた。
あれ!?伸びてない。
むしろ、出来立てだ。
え!?なんで?
疑問に思いラインハルトをチラッとみる。
目があい、口を開こうとした途端、彼は口元に人差し指を当てて「内緒な」と口パクだけで言った。
触れちゃいけないのかな?
彼がそう言うなら、仕方ないか…。
今度2人の時に聞いてみよう。
「これ、なんて料理だ?
美味いな!本当にアレンとラインハルトだけで作ったのか?」
ヴェインさんがパスタを一口食べて唸る。
「そうだよ?俺は作り方を教えただけ。この麺がパスタのフィットチーネでソースはボロネーゼだよ。
あとは、ポテトサラダにスープがポトフ。
カイルくん、美味しい?」
マヨネーズとか、ちょっと手伝ったのは内緒だ。
カイルくんは、ポトフを一口食べて頬を緩めていた。
「はい!凄く暖かくて優しい味です。
トオルさん、ありがとうございます!」
良かった。
カイルくんに笑顔が戻った。
他の3人も少しホッとしたようで安心した顔をしていた。
「カイル!パスタも食べろよ!凄い美味しいから!」
「そうだ!初めて俺がちゃんと作った料理だからな!」
ラインハルトとアレンがカイルくんにそう言っていた。
自分が一から作った料理の感想を待ち望んでいるみたいでちょっと微笑ましい。
なんか、3人、本当の兄弟みたいだな。
マイペースでいざと言う時には頼りになる長男。
なんでもこなしてしまう出来のいい次男。
そして、可愛くて甘やかされてるけど、ちゃんとしっかり者の三男。
この場合は、ヴェインさんがお母さんかな?
そんなことを思いちょっと笑ってしまった。
なんだか、理想的な幸せな家族の食卓を見ている様で心がほっこりしてしまう。
「トオル?どうした?食事が進んでないじゃないか?」
ヴェインさんが、ボーっとしていた俺に声をかけてくれる。
ほら、やっぱりお母さんだ笑
「いや、なんでもないよ?」
「大丈夫か?やっぱり俺たちの料理美味しくなかったか?」
なんて、アレンが心配してくれた。
「アレン、味付けはトオルがしてくれたんだから美味しくないわけないだろ?」
とラインハルトは言ってるけどやっぱり少し不安みたいで俺を気にしている。
「大丈夫だよ?凄く美味しい。
なんか、4人とも家族みたいだなぁって思っただけ。」
3人にそう言うと
「何言ってるんだよ?
トオルだってもう、ちゃんと騎士団の仲間なんだから俺たちの家族だろ?」
とヴェインさんに言われる。
「そうだぞ?
トオルは、もう俺たちの大事な家族だ!」
アレンまでそんなこと言ってくれた。
「アレンは、家族じゃなくて嫁にしたいんだろ?
ちゃんと、トオルは家族だよ。
むしろ、俺のが部外者だな。」
アレンを揶揄いながらラインハルトが言った。
じゃあ、ラインハルトがヴェインさんをお嫁さんにしたら完璧だね!って言いたかったけどラインハルトがちょっと怖い顔をして、後が怖そうだから辞めた…。
ラインハルト、実は心読めるんじゃないの…?
カイルくんは、「みなさんと家族なんて恐れ多いですよ…」ってひたすら顔を赤くして俯いてた。
可愛い…!やっぱりカイルくんには涙は似合わないよ!
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