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本編
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ついつい、勢いでアレンに抱きついてしまった俺は恥ずかしくなってしまい彼から離れた。
照れ隠しに
「エッグベネディクトお代わり作ろうか?」
と切り出してみる。
「あぁ!貰おう。」
満面の笑みでアレンが答えてくれる。
あれ?やっぱりアレンの周りがキラキラみえた。
そこだけ花が咲いたような華やかさがあり、かっこいい…と思ってしまう。
「おーい!トオルー?
戻ってこーい。」
ラインハルトに呼ばれ、またアレンに見蕩れていたと理解した。
だって、騎士服のアレンかっこいいんだもん…。
ふいにアレンが耳元で
「そんな顔して見つめるとキスするぞ。」
なんて言うもんだから顔が赤くなってしまった。
急いでアレンの皿を下げて彼から離れ、エッグベネディクトのお代わりを作る。
「トオル、俺にも貰っていいか?」
「俺も!」
ヴェインさんとラインハルトもお代わりをご所望だ。
「うん!分かった!カイルくんは?」
カイルくんにも聞いてみるが
「僕はもうお腹いっぱいです…。
トオルさん、僕も手伝いますよ!」
と言って席を立ってこちらに来てくれた。
いつの間にか、ヴェインさんとラインハルトのお皿を持って来ている。
カイルくん、気配りもできて、いい子過ぎ…。
「ありがとう!じゃあ、これアレンにお願い。」
既に出来ていた、アレンのお代わりをカイルくんに渡して俺は2人のを作り始めた。
「はい!」
カイルくんは笑顔で受け取ってアレンに持って行ってくれた。
はぁ、本当にいい子。
可愛い……。
「はい、2人の分だよ!」
出来上がったお代わりを2人の元に持って行く。
ラインハルトに手渡した時に、彼が「そう言えばさ」とヴェインさんに話し始めた。
「トオル、さっき料理を作ってる時に魔力が漏れだしてたんだよ。しかも、無自覚だったみたいだ。」
それを聞いたヴェインさんとアレンは
「「は!?」」って同じ反応をしていた。
「本当なのか?」ってアレンが食いついて来た。
ヴェインさんは、「やっぱりかぁ。」
って言いながらアレンとアイコンタクトをとっていた。
「とりあえず、その話は、後にしよう。先にご飯食べちゃおうぜ?」
ってヴェインさんが言うから俺も従って席に戻り残っていた朝食を平らげた。
朝食が終わり、片付けが終わると俺たちはまた談話室に戻ってきた。
残念ながら、カイルくんは鍛錬の時間で行ってしまった。
俺の癒しが………。
でも、一緒に食器を洗い終わった時にカイルくんから撫でる許可をもぎ取った!
また一緒にご飯食べようねって撫で撫でさせて貰えて俺は上機嫌だ。
顔を真っ赤にしながら「はい!トオルさん、ありがとうこざいます。」って言うカイルくんは可愛いのなんの……。
やっぱり、天使って感じだった。
あ、そろそろ話を戻そう。
そうして談話室に戻って来た俺たちはヴェインさんがいれてくれた紅茶を飲みながら話をしていた。
「さっき王様にあって来てトオルのことを伝えてきた。
渡り人であることと更に資格もちであることだ。王様からは、トオルがしたいようにしていいって言われたがどうしたい?」
アレンが俺の顔を見ながら話す。
「したいようにしていいの?
なら、俺はここでアレンにご飯を作りたい!いいかな?」
「おい、トオル、アレンだけにじゃなくて俺達にも作ってくれよな?」
と、ラインハルトがニヤニヤしながら言ってくる。
その言葉で自分が今、アレンにと言ったことに気づく。
「あ、いや、そういう意味じゃ…。
騎士団で料理人をしたいって言う意味だもん!」
恥ずかしくなり口篭りながらそう訂正してみた。
くっそぅ、ラインハルトめ。
揚げ足をとりおって………。
そっちが揶揄って来るならこっちだって。
「それに、ラインハルトは作る側だからね?
ヴェインさんに毎日美味しいパンケーキを作るんでしょ?」って言うと、
ヴェインさんが凄く喜んでラインハルトに肩を組んで
「毎日、あれを食わしてくれるのか!よろしくな!」って言ってた。
当然、ラインハルトは顔を真っ赤にしていた。
ラインハルト、結構ピュアだよね。
可愛い………笑
「トオルがそうしたいなら頼む。
俺は毎日トオルの作った料理を一緒に食べたい。」
アレンが俺を見ながら真剣な顔でそう言うから今度は俺が顔を真っ赤にする番だった…。
「え、えっと、これからもよろしくお願いします。」
それだけ言うのが精一杯だった。
「お前、意味わかってないだろ?」
ラインハルトに小声で言われるが、今はなんも考えられないんだよ…。
だって、真剣な顔のアレンもかっこよすぎて直視出来ないんだもん…。
「まぁ、今はそれでいい。だが、今後は遠慮しないから覚悟しろよ?」
ってアレンがわざわざ耳元で言うから余計顔を真っ赤にしてしまった。
それからアレンは
「とりあえず、今日は出かけるぞ。」って言い出した。
「え?どこに行くの?」
突然のお誘いに驚いていると
「王様からの命令で一度コアのところに連れて行ってこいと言われてな。
コアからの頼みの件もあるし、今日いっしょに行こうと思う。
その後は、街で生活に必要な物を買いに行こう。服とか必要だろ?」
守護竜様?のところか。
それに確かに服はないと困る。
あ………。
「アレン、俺、お金無いんだった……。
お給料、前借りとか出来ないよね?」
俺がそう言うと、アレンは苦笑いをした。
あ、やっぱり前借りは不味いかぁ。
と思っていたがいきなりヴェインさんとラインハルトが吹き出した。
「クスクス………ト、トオル……あんまり笑わさないでくれ………ハッハッハ……お腹痛い……クスクス……。」
ラインハルトがお腹を抱えて笑っている。
「ラインハルト、なんだよぉ…。
そりゃ、ラインハルトは公爵家の人だからお金持ちかもしれないけどさぁ……。」
「クスクス…いや……ちがう…クスクス…そういう…意味じゃなくて……。」
「クスクス………トオル…違うぞ………いや、いまのは……アレンの…クスクス…言い方が悪い……。」
ヴェインさんも笑いながらそんなことを言う。
「アレンの言い方?」
アレンの方を見ながら首を傾げる。
「アレン…クスクス………男らしく…ちゃんと…誘えよ…クスクス……。」
ヴェインさんは、なお笑いながらアレンにそう言った。
アレンは、笑っている2人を見てしかめっ面になった後、意を決したように言った。
「トオル、今のは俺のいい方が悪かった。
……コアのとこに行った後、街で……その……デートをしよう。
トオルに服をプレゼントしたいんだ。」
「デ、デート!?」
でぇと?デートってなんだっけ?
あ、ダメだ。脳が処理落ちした………。
「クスクス………アレン、ダメだろ?…クスクス……。
ちゃんと、俺が選んだ服を来て欲しいんだ!まで言わないと鈍感なトオルには伝わらないぞ?………クスクス…。」
アレンはムッとしたのか、素早く立ち上がりラインハルトに手刀を放っていた。
ラインハルトはラインハルトでヒョイっと避けている。
え?なにそれ?速すぎてよく見えなかったけど?
ラインハルトもなんでそんなん避けられるの?
「ラインハルト、あんまりアレンをからかっちゃダメだろ?
アレンは、誰かをデートに誘うなんて生まれて初めてだから仕方ないじゃないか。」
ヴェインさんがアレンをなだめながらラインハルトを叱っている。
いや、ヴェインさん、フォローになってないから……。
アレンとデートか……。
しかも、アレンが生まれて初めて誘ってくれたデート……。
想像してまた顔を赤くするのだった。
照れ隠しに
「エッグベネディクトお代わり作ろうか?」
と切り出してみる。
「あぁ!貰おう。」
満面の笑みでアレンが答えてくれる。
あれ?やっぱりアレンの周りがキラキラみえた。
そこだけ花が咲いたような華やかさがあり、かっこいい…と思ってしまう。
「おーい!トオルー?
戻ってこーい。」
ラインハルトに呼ばれ、またアレンに見蕩れていたと理解した。
だって、騎士服のアレンかっこいいんだもん…。
ふいにアレンが耳元で
「そんな顔して見つめるとキスするぞ。」
なんて言うもんだから顔が赤くなってしまった。
急いでアレンの皿を下げて彼から離れ、エッグベネディクトのお代わりを作る。
「トオル、俺にも貰っていいか?」
「俺も!」
ヴェインさんとラインハルトもお代わりをご所望だ。
「うん!分かった!カイルくんは?」
カイルくんにも聞いてみるが
「僕はもうお腹いっぱいです…。
トオルさん、僕も手伝いますよ!」
と言って席を立ってこちらに来てくれた。
いつの間にか、ヴェインさんとラインハルトのお皿を持って来ている。
カイルくん、気配りもできて、いい子過ぎ…。
「ありがとう!じゃあ、これアレンにお願い。」
既に出来ていた、アレンのお代わりをカイルくんに渡して俺は2人のを作り始めた。
「はい!」
カイルくんは笑顔で受け取ってアレンに持って行ってくれた。
はぁ、本当にいい子。
可愛い……。
「はい、2人の分だよ!」
出来上がったお代わりを2人の元に持って行く。
ラインハルトに手渡した時に、彼が「そう言えばさ」とヴェインさんに話し始めた。
「トオル、さっき料理を作ってる時に魔力が漏れだしてたんだよ。しかも、無自覚だったみたいだ。」
それを聞いたヴェインさんとアレンは
「「は!?」」って同じ反応をしていた。
「本当なのか?」ってアレンが食いついて来た。
ヴェインさんは、「やっぱりかぁ。」
って言いながらアレンとアイコンタクトをとっていた。
「とりあえず、その話は、後にしよう。先にご飯食べちゃおうぜ?」
ってヴェインさんが言うから俺も従って席に戻り残っていた朝食を平らげた。
朝食が終わり、片付けが終わると俺たちはまた談話室に戻ってきた。
残念ながら、カイルくんは鍛錬の時間で行ってしまった。
俺の癒しが………。
でも、一緒に食器を洗い終わった時にカイルくんから撫でる許可をもぎ取った!
また一緒にご飯食べようねって撫で撫でさせて貰えて俺は上機嫌だ。
顔を真っ赤にしながら「はい!トオルさん、ありがとうこざいます。」って言うカイルくんは可愛いのなんの……。
やっぱり、天使って感じだった。
あ、そろそろ話を戻そう。
そうして談話室に戻って来た俺たちはヴェインさんがいれてくれた紅茶を飲みながら話をしていた。
「さっき王様にあって来てトオルのことを伝えてきた。
渡り人であることと更に資格もちであることだ。王様からは、トオルがしたいようにしていいって言われたがどうしたい?」
アレンが俺の顔を見ながら話す。
「したいようにしていいの?
なら、俺はここでアレンにご飯を作りたい!いいかな?」
「おい、トオル、アレンだけにじゃなくて俺達にも作ってくれよな?」
と、ラインハルトがニヤニヤしながら言ってくる。
その言葉で自分が今、アレンにと言ったことに気づく。
「あ、いや、そういう意味じゃ…。
騎士団で料理人をしたいって言う意味だもん!」
恥ずかしくなり口篭りながらそう訂正してみた。
くっそぅ、ラインハルトめ。
揚げ足をとりおって………。
そっちが揶揄って来るならこっちだって。
「それに、ラインハルトは作る側だからね?
ヴェインさんに毎日美味しいパンケーキを作るんでしょ?」って言うと、
ヴェインさんが凄く喜んでラインハルトに肩を組んで
「毎日、あれを食わしてくれるのか!よろしくな!」って言ってた。
当然、ラインハルトは顔を真っ赤にしていた。
ラインハルト、結構ピュアだよね。
可愛い………笑
「トオルがそうしたいなら頼む。
俺は毎日トオルの作った料理を一緒に食べたい。」
アレンが俺を見ながら真剣な顔でそう言うから今度は俺が顔を真っ赤にする番だった…。
「え、えっと、これからもよろしくお願いします。」
それだけ言うのが精一杯だった。
「お前、意味わかってないだろ?」
ラインハルトに小声で言われるが、今はなんも考えられないんだよ…。
だって、真剣な顔のアレンもかっこよすぎて直視出来ないんだもん…。
「まぁ、今はそれでいい。だが、今後は遠慮しないから覚悟しろよ?」
ってアレンがわざわざ耳元で言うから余計顔を真っ赤にしてしまった。
それからアレンは
「とりあえず、今日は出かけるぞ。」って言い出した。
「え?どこに行くの?」
突然のお誘いに驚いていると
「王様からの命令で一度コアのところに連れて行ってこいと言われてな。
コアからの頼みの件もあるし、今日いっしょに行こうと思う。
その後は、街で生活に必要な物を買いに行こう。服とか必要だろ?」
守護竜様?のところか。
それに確かに服はないと困る。
あ………。
「アレン、俺、お金無いんだった……。
お給料、前借りとか出来ないよね?」
俺がそう言うと、アレンは苦笑いをした。
あ、やっぱり前借りは不味いかぁ。
と思っていたがいきなりヴェインさんとラインハルトが吹き出した。
「クスクス………ト、トオル……あんまり笑わさないでくれ………ハッハッハ……お腹痛い……クスクス……。」
ラインハルトがお腹を抱えて笑っている。
「ラインハルト、なんだよぉ…。
そりゃ、ラインハルトは公爵家の人だからお金持ちかもしれないけどさぁ……。」
「クスクス…いや……ちがう…クスクス…そういう…意味じゃなくて……。」
「クスクス………トオル…違うぞ………いや、いまのは……アレンの…クスクス…言い方が悪い……。」
ヴェインさんも笑いながらそんなことを言う。
「アレンの言い方?」
アレンの方を見ながら首を傾げる。
「アレン…クスクス………男らしく…ちゃんと…誘えよ…クスクス……。」
ヴェインさんは、なお笑いながらアレンにそう言った。
アレンは、笑っている2人を見てしかめっ面になった後、意を決したように言った。
「トオル、今のは俺のいい方が悪かった。
……コアのとこに行った後、街で……その……デートをしよう。
トオルに服をプレゼントしたいんだ。」
「デ、デート!?」
でぇと?デートってなんだっけ?
あ、ダメだ。脳が処理落ちした………。
「クスクス………アレン、ダメだろ?…クスクス……。
ちゃんと、俺が選んだ服を来て欲しいんだ!まで言わないと鈍感なトオルには伝わらないぞ?………クスクス…。」
アレンはムッとしたのか、素早く立ち上がりラインハルトに手刀を放っていた。
ラインハルトはラインハルトでヒョイっと避けている。
え?なにそれ?速すぎてよく見えなかったけど?
ラインハルトもなんでそんなん避けられるの?
「ラインハルト、あんまりアレンをからかっちゃダメだろ?
アレンは、誰かをデートに誘うなんて生まれて初めてだから仕方ないじゃないか。」
ヴェインさんがアレンをなだめながらラインハルトを叱っている。
いや、ヴェインさん、フォローになってないから……。
アレンとデートか……。
しかも、アレンが生まれて初めて誘ってくれたデート……。
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