1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ

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第二章

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「ずいぶんと忙しいみたいだな?他に転移者は何人いるんだ?」

『それは答えられない』

「何故答えられない?」

『それも答えられない』

「はっ!やっぱり答える気ないじゃないかよ」

『答えられることには答えよう』

「それも一緒だな」

 俺はそこで一旦気持ちを落ち着けた。そして、あることに気付いた。

「おい、そういえば俺は、さっきまでローガンと対峙していた。なのに、なんでこんなに悠長にお前と語らっていられるんだ?」

『それは時が止まっているからだ。だから問題はない』

「何だと!?お前は、時間を止められるのか!?」

『可能だ』

「お前はやはり、神なのか?」

『違う』

 俺は、すぐさまの否定に驚いた。

「違うのか!?じゃあ一体、お前はなんなんだ?」

『答えられない』

「お前は、時間も空間も操れるってことだよな?実際俺を別の惑星から一瞬で転移させているわけだし」

『その通りだ』

「ほとんど万能の神じゃないか。それなのに神ではないのか?」

『違う。お前たちから見れば、神のように見えるだろうが、そうではない』

「てことは、神はいるんだな?」

『いる。悪魔もいる。すでに会っているようだな?』

「ああ。エニグマはお前を探していたぜ?」

『わたしは、彼には興味はない』

「エニグマが聞いたら怒り狂いそうなセリフだな。だが、少なくともその存在は認識しているってわけだ」

『そうだ』

「ローガンも、どうやらお前に興味があるらしいぞ?」

『わたしは、ローガンにも興味はない』

「ローガンは言っていた。俺はお前のおもちゃだと」

『彼の認識は間違っている。わたしはお前をおもちゃだなどと思っていない。わたしにとってお前は、もっと遥かに重要な存在だ』

「そうは思えないけどな」

『そんなことはない。わたしは彼らには興味がないが、お前には重大な関心を寄せている。だから今、こうして語り合っている』

「しばらくほっておかれていたと思うが?」

『干渉する必要がなければ、そうするだろう』

「ならば、今は干渉すべき時だと認識したってわけだ」

『否定はしない』

「お前の目的は、とにかく俺が強くなることなんだな?」

『そうだ』

「そしてその先には、何かがあるんだな?」

『その通りだ』

「お前はかつて、いずれ我がもとへと言っていたが、覚えているか?」

『覚えている。いつか、直接会いたいものだと思っている』

 俺はいぶかしんだ。

「ということは、会わない可能性もあるってことか?」

『すべては、お前次第だ』

「全部俺に丸投げってわけだ」

『すべてはお前の成長と選択にかかっている。お前が選択を間違わなければ、いずれ我々は会うことになろう』
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