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第二章
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「僕が?やっぱり僕が悪いって言いたいの?」
眉をひそめる僕に、エニグマがフッと息を漏らした。
「そんなことは言っていないだろう?僕が言っているのは、やっぱり君は異常だってことさ」
僕は眉尻を上げてエニグマを睨みつけた。
「異常ってどういうこと!?」
エニグマは両掌を僕に向け、顔には笑みを絶やさずに言う。
「まあまあ、そう興奮しないで」
だが僕には不快だった。
「興奮するに決まっているだろ!?異常って言われて怒らない者なんていないさ!」
エニグマは軽く肩をすぼめる。
そして顔を右斜めに下げ、上目遣いとなった。
「そう、なら謝るよ。君を怒らせる意図はなかった。ごめんよ」
素直に謝るエニグマに、僕は面食らった。
そして行き場のない怒りに戸惑った。
「いや……謝るならいいよ」
すると、エニグマがまた快活さを取り戻した。
「そう!それはよかった」
エニグマの現金な態度に、僕は少しムッとした。
だがそれ以上に、先ほどの言葉の意味を知りたかった。
「それで、僕を異常だと言ったのは何で?」
エニグマはまたも肩をすぼませ、探るような視線を僕に送って寄越す。
「それを言ったらまた君は怒るんじゃないかい?」
面倒くさい。
僕はさっさと話を終えたかった。
「怒らないよ。だから理由を言ってよ」
エニグマは満面の笑みとなった。
「そう。それなら言うけど、君に異常じゃないところなんてないだろう?すべてが異常さ」
こいつ!
僕に喧嘩を売っているのか?それともからかっている?
たぶん後者だ。
僕は業腹となった。
「いくら自分が強いからってひどいじゃないか。たしかに僕はグラドゥスに歯が立たなかった。そのグラドゥスを倒したんだから、君は僕より遥かに強いと思う。でもだからって、こんな風に僕をからかっていたぶるなんて、最低だ。強者の振舞とは思えないよ!」
エニグマは、僕の言葉に少し驚いた様子を見せた。
「そんなつもりはないんだけどね。どうも君は……まあいいさ」
エニグマは途中で自分の考えを打ち切った。
そして、さらに言う。
「やはり君は、すべてにおいて異常だと思うよ」
僕は怒りに任せて一歩前に足を踏み出した。
勝てないまでも、せめて一発殴ってやりたいと思ったからだ。
だがエニグマは、すかさず両手を開いて前に出し、僕を押しとどめるような仕草をした。
そして困ったようにため息を吐きつつ、言った。
「ぜんぶ説明するから、そう興奮しないでくれるかな?」
僕はムッとした表情ながら、一歩前に足を出した姿勢で止まった。
「説明?僕を異常だと言ったことの説明?」
エニグマは前に出した両手を横に開き、またも口角をクイッと上げて言った。
「そう。僕が思う、君に関しての考察を、すべて披露しようじゃないか」
眉をひそめる僕に、エニグマがフッと息を漏らした。
「そんなことは言っていないだろう?僕が言っているのは、やっぱり君は異常だってことさ」
僕は眉尻を上げてエニグマを睨みつけた。
「異常ってどういうこと!?」
エニグマは両掌を僕に向け、顔には笑みを絶やさずに言う。
「まあまあ、そう興奮しないで」
だが僕には不快だった。
「興奮するに決まっているだろ!?異常って言われて怒らない者なんていないさ!」
エニグマは軽く肩をすぼめる。
そして顔を右斜めに下げ、上目遣いとなった。
「そう、なら謝るよ。君を怒らせる意図はなかった。ごめんよ」
素直に謝るエニグマに、僕は面食らった。
そして行き場のない怒りに戸惑った。
「いや……謝るならいいよ」
すると、エニグマがまた快活さを取り戻した。
「そう!それはよかった」
エニグマの現金な態度に、僕は少しムッとした。
だがそれ以上に、先ほどの言葉の意味を知りたかった。
「それで、僕を異常だと言ったのは何で?」
エニグマはまたも肩をすぼませ、探るような視線を僕に送って寄越す。
「それを言ったらまた君は怒るんじゃないかい?」
面倒くさい。
僕はさっさと話を終えたかった。
「怒らないよ。だから理由を言ってよ」
エニグマは満面の笑みとなった。
「そう。それなら言うけど、君に異常じゃないところなんてないだろう?すべてが異常さ」
こいつ!
僕に喧嘩を売っているのか?それともからかっている?
たぶん後者だ。
僕は業腹となった。
「いくら自分が強いからってひどいじゃないか。たしかに僕はグラドゥスに歯が立たなかった。そのグラドゥスを倒したんだから、君は僕より遥かに強いと思う。でもだからって、こんな風に僕をからかっていたぶるなんて、最低だ。強者の振舞とは思えないよ!」
エニグマは、僕の言葉に少し驚いた様子を見せた。
「そんなつもりはないんだけどね。どうも君は……まあいいさ」
エニグマは途中で自分の考えを打ち切った。
そして、さらに言う。
「やはり君は、すべてにおいて異常だと思うよ」
僕は怒りに任せて一歩前に足を踏み出した。
勝てないまでも、せめて一発殴ってやりたいと思ったからだ。
だがエニグマは、すかさず両手を開いて前に出し、僕を押しとどめるような仕草をした。
そして困ったようにため息を吐きつつ、言った。
「ぜんぶ説明するから、そう興奮しないでくれるかな?」
僕はムッとした表情ながら、一歩前に足を出した姿勢で止まった。
「説明?僕を異常だと言ったことの説明?」
エニグマは前に出した両手を横に開き、またも口角をクイッと上げて言った。
「そう。僕が思う、君に関しての考察を、すべて披露しようじゃないか」
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