わけあって、ちょっとお尻周りがふっくらしているんです。【日常生活でおむつは欠かせません!】

ろむ

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上尾 睦稀(かみお むつき)

揺れるからだとココロ

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”次は津無尾(つむお)~お出口は右側です。”

 降りる駅まであと3駅、つり革をギュッと掴む。
おしっこを我慢しているんだと周りにバレないように、前に抱えたカバンの上から必死に押さえる。
「もうやばい…次で降りよう‼」
電車のゆれで、徐々に尿意は高まっていく。いっそのことおむつに出してしまえば楽になれるが、恥ずかしい気持ちが大きくて決心が付かない。(まだおむつはであって欲しい)

 駅に着いて「すみません…」と人をかき分けてドアから出る。幸いにも目の前に駅の案内板があったので、トイレの場所を確認する。

→🚻50m先

 「えっ…」と一瞬あたまが真っ白になって”シュゥッ”とちびってしまった。お股にぎゅっと力をこめて尿意を戻す。
早くいかないといけない気持ちで焦り小走りになる。ポケットからスマホを取り出して改札を通るがピン!とエラーになり黒い板がバン!と当たる。
”シューー”
と紛れもなく漏らしてしまったが意地でも止める。スマホをゆっくりもう一度かざして通り抜ける、トイレは目の前だ。「間に合っ…まだダメって‼」

安心してしまったのとさっきの衝撃で、もうおしっこが止まらない。
” シューーー‼… ”
個室に着くころにはほとんどおむつに出してしまったが、「うんっ」と小さく声を出して力を入れる。

” ジュッ、シュイーーー... ”

 どうやら終わったようだったので、カバンからおむつセット(おしりふき、替えのおむつ、消臭のゴミ袋が入っている)を引っ張っておむつ交換を始める。ズボンを下すと限界までおしっこを吸っておむつがタプタプになってずっしりと重い。ジーンズが少し濡れていて本当にギリギリだったのが分かる。ゆっくり音が出ないようにサイドを破いて丸め、ゴミ袋に入れる。おしりふきでていねいにお股の周りを拭ってきれいにしていく。便座に座って、ズボンを片足だけ脱いで脱いでない方に新しいおむつを通す。(こうすると全部脱がなくても簡単に履ける)おむつとズボンを上げて服を整える。いつも思うがおむつをしていても案外バレないものだ。おむつセットをカバンに入れて、個室を出る。

「はぁ~またやっちゃったな…」
とため息をつきながら手を洗う。昼間もおむつしていて正解だったが複雑な気持ちだ。いつになったら治るんだろうとは思いつつも、安心できるからまだおむつを履いていたいとも思った。





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