上 下
1 / 4

【天然ドジな刑事】

しおりを挟む




吊込「ここか~…怪盗が現れるという美術館は…」



警官①「はい。吊込署長。

朝、度時谷刑事の机の上に怪盗からの予告状が。

あ、ちなみに我々も今初めて見ます…」



吊込「ご丁寧に封筒に入れてくれたようで…まぁ、見せてくれ。」



警官①、吊込に予告状を渡す。



吊込「どれどれ~?…警察官の皆様。

本日の午後8時。○○美術館にて

《黄金の綿棒》を頂きに参ります。

黄金の綿棒…?」



警官②「はいっ!ちなみに黄金の綿棒は

価値にすると1000那由多円以上らしいですっ!」



吊込「(少し食い気味に)高すぎだろっ!

なんだよ1000那由多って…。

日本にある金、ヨユーで超えてるぞ…。」



度時谷「それ、どのくらいうまい棒

買えるんですかねぇ~」



吊込「うまい棒て…」



警官③「度時谷さん…うまい棒どころでは

ありませんよ~?チロルチョコも沢山買えます~!」



度時谷「え~っ!?凄いですっ!」



吊込「(少し食い気味に)値段、さほど変わって

ねぇし…。」



警官④「さて、値段の話はさておき…

まだ来ませんね…。もう8時過ぎてるのに…」



度時谷「そうですねぇ~」



吊込「…待てよ?今何時だ?」



警官③「午前8時過ぎですよ~」



吊込「怪盗が指定した時間は?」



警官③「午後8時~…」



警官③「…あれっ!?午前と午後が違う~!?」



度時谷「はぇ?」



吊込「可笑しいな…度時谷の情報によれば

午前8時のはずなんだが…」



全員、度時谷に視線を向ける。

度時谷、首を傾げる。



吊込「どうりで朝早すぎると思ったら…」



度時谷「お、可笑しいですね…?

…(改めて予告状を見る)あ…っ間違えましたっ!☆」



吊込「間違えましたっ!☆じゃねーよ!

どうするんだ!」



警官④「まぁまぁ…!一旦、署に戻りましょ?」



吊込「そうだな…」






しおりを挟む

処理中です...