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愛されるサファイア女王

サファイアの魔法

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ヒカリが心配で木の影から見た
「やっぱり、迷うわ」
アンは腕組みをして考えた
「大胆に出られないわ」
サーナイトは呆れた
「まさかサーナイト、あたしがダメだと」
サーナイトはそこまで言っていませんとアンに伝えた
「それだけで大丈夫だけど」
サーナイトはクスリと笑った
使用人はアンを見つけて
「別邸で仕事です!」
アンはしぶしぶ降りた
「見つかるとは思いませんが」
アンはムスーとした
「あんな派手な格好はお断りよ」
使用人は根に持ったなと思った
アンはまずいなと思った
ヒカリはセレナたちに
「マカロン、作ったんだが」
ショータは目を輝かせた
「いがいでした」
「なにが?」
ヒカリはきょとんとした
「ダイゴさんの友人だったとは」
「でも大丈夫かな?」
アンは見合い写真を見た
「直接会うのは?」
召し使いはアンに
「いえ」
召し使いはそそくさと歩いた
アンは少し不安にもなった
「サファイア女王は美人だと聞いて」
王子はそわそわした
召し使いは王子に
「落ち着いてください」
アンはこっそりと覗いた
「ダメだわ」
アンはため息混じりに言った
王子は着物を整えて待った
アンはあんなやつと一緒にいるのはうんざりと思った
「ヒカリダったら病院送りだわ」
召し使いはアンの様子を見て
「大丈夫ですか?」
アンは首を横に振った
「ダメね」
アンは渋々入った
王子はアンを見るやいなやに花束を渡した
「引くわ」
アンは窓を見た
王子はアンに
「け、結構は?」
アンは顔を見て
「ないわ!」
アンはきっぱりと答えた
王子は花束を落とした
アンはあんなやつと思った
「サファイア女王?」
アンは考えた
「どうしました?」
アンはハッとした
召し使いは頭を抱えた
アンは櫛を見た
「落とし物かな?」
召し使いはアンに
「櫛の持ち主を探したんですか?」
アンはうなずいた
「キーストーンと共に」
召し使いはアンに
「出るんですか?」
アンはうなずいた
「もうリーグが始まるわ」
召し使いはコーヒーを持って来た
ヒカリはスケジュールを見た
セレナは手帳を見た
「エルさんの写真もあるわ」
ヒカリはきょとんとした
セレナは感激した
「アンも見たいと思うわ」
「そうだろうな」
ヒカリは笑った
アンはマノンを手を引いた
「ハリさんは?」
「まだ目が覚めないわ」
「そうなんだ」
アンは大丈夫かなと思った
「どこに行くの?」
「楽しみに」
アンは少し張り切った
ヒカリは頭を抱えた
「今回はレベル高いわ」
「レベル高いんですか?」
シトロンはヒカリに聞いた
ヒカリはうなずいた
「メガシンカのバトルがメインになりそうだわ」
「ヒカリ、すごい!」
ユリーカはヒカリの回りを走り回った
ヒカリはユリーカの行動を見た
「ユリーカ、寝ようよ」
ユリーカは首を横にふった
アンは木の影からヒカリたちを見た
「マノンは別行動だけど」
サーナイトはボールから自ら出て
「大丈夫よ」
サーナイトは心配そうにアンを見た
ヒカリは木の影から人の気配を感じた
「ヒカリがいたのね」
アンは笑った
ヒカリはアンに
「一緒に寝ない?」
アンは目をそらした
ヒカリはテントに入った
アンは考えた
ヒカリは思わずアンに
「気になる人とかいるの?」
アンは顔を真っ赤にした
「いないわよ」
アンはあっさり否定した
ヒカリは笑った
「まさか仲人さんを激怒させたの?」
アンはうなずいた
セレナは眠い目を擦りながらテントから出た
「セレナ、起こした?」
セレナは首を横にふった
「ヒカリこそどうしたの?」
ヒカリは首をかしげた
「わからないわ」
サーナイトは素直に認めないわねと思った
ヒカリは思わずサーナイトを見た
「やはりいたんだ」
サーナイトはうなずいた
セレナはヒカリを見て
「どうしたの?」
ヒカリはセレナに話した
「認めたくない気持ち、分かるわ」
ヒカリは笑った
「寝るわよ!」
ヒカリはテントに戻った
アンは櫛を見た
「誰が落としたのかな?」
アンは呟いた
ヒカリは少し心配した
アンは降りて寝た
翌朝、ヒカリはアンに
「大丈夫?」
アンはうなずいた
アンは頭を抱えた
シトロンはヒカリに
「シトロン、テントを」
シトロンはヒカリに
「大丈夫でしょうか?」
「わからないわ」
アンはヒカリに
「風邪よ!」
ヒカリはきっぱりと言った
「風邪?」
ヒカリはうなずいた
アンは自分で氷を作った
「魔法を使いすぎないでね」
アンはうなずいた
ヒカリは心配そうに見た
セレナはヒカリに
「大丈夫?」
ヒカリはうなずいた
「氷嚢を作りなががら見ているから」
「そうなんだ」
セレナは安堵した
ヒカリは溜息をついた
「まさか女王がいることがバレないことを願わないわね」
アンは苦笑いした
「櫛の持ち主よ」
アンは起き上がった
ヒカリは氷嚢を片付けた
「不安要素だわ」
アンは頭を抱えた
「会えるかと思って」
ヒカリ考えた
「派手な姿だと」
アンはうなずいた
「派手なの?」
セレナはヒカリに聞いた
「派手よ!」
ヒカリはきっぱりと言った
「白塗りでね」
「白塗りって」
セレナは顔が引きつった
「苦手だわ」
「セレナまで苦手意識とは」
アンとヒカリは顔を見て笑った
アランは考えた
「誰があの櫛を」
リザードンはまだ考えてると思った
「でも櫛をつけた女性だが」
リザードンは大あくびした
「考えすぎた」
アンはこっそりと抜けた
「大丈夫かな?」
アランはアンをジーと見て
「なに?」
アンは驚いた
「こんな女性?」
アンは複雑な思いでアランを見た
「アンがいないわ」
ヒカリは青ざめた
サーナイトはアンに
「ヒカリが?」
サーナイトはうなずいた
アンは走った
ヒカリはアンに
「一国の女王だとバレてない?」
アンはうなずいた
「エイセツシティに行くわよ」
「エイセツシティ?」
ヒカリはうなずいた
アンは頭を見て
「結い直したいわ」
ヒカリはうなずいた
「三つ編み?」
アンはうなずいた
「少し凝るけど大丈夫?」
アンはうなずいた
「凝るって?」
セレナは興味津々に言った
「どんな風に?」
「シニオンヘアよ」
ヒカリはヘアピンを取り出した
「シニオンヘアですか?」
アンは笑った
「手先の器用さは私以上だからよ」
「ヒカリって手先器用なんだ!」
サトシは驚いた
「知らなかった!」
「カントーから一緒だから気がつかなかったのね」
ヒカリは笑った
「でもカロスリーグの会場、ミアレシティだと」
「ミアレなんだ」
ヒカリはさすがアンと思った
セレナはヒカリに
「大丈夫なの?」
セレナは少し疑った
ヒカリはうなずいた
アンはセレナに
「ヒカリから聞いたわ」
セレナは小さくうなずいた
「私の弟がセレナをプロデュースしたいと言っていたわ」
セレナは驚いた
「ヒカリ、アンさんの弟って」
「サスケよ」
ヒカリはそっけなく答えた
「ひょっとしたらサスケは全然に断れる覚悟で言っているから」
アンはうなずいた
「セレナにも着せたいドレスがあるから」
セレナはヒカリに
「時間を」
ヒカリはうなずいた
ヒカリはサスケに伝えた
「ヤシオ推しがあるからな」
ヒカリは少しムッとした
「いつも答えたね」
「エイセツシティに行くんだろ?」
ヒカリはうなずいた
「あそこは氷タイプのジムだからな」
「わかったわ」
アンはこっそりとのぞいた
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