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少女探偵と蝋燭館
不自然の依頼人
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滝頭の事務所に置く探偵がいる
「こんな依頼は始めてだわ」
「始めて?」
「ヒカリがこんなに首をかしげるのは」
ヒカリはうなずいた
「魔女って書いてあるから」
「確かに不自然ですね」
「ベルもそう思うの?」
ベルはうなずいた
「手紙だけで」
ヒカリは手紙を渡した
「Nにチェレンもでしょ?」
二人はうなずいた
「オペ座の事件以来だから」
ヒカリは手帳を開いた
「エンナでも聞いてみるか」
「エンナに?」
チェレンは大丈夫かなと思った
ヒカリのスマートフォンが鳴った
「エンナからだ」
「確か、エンナは病院で」
「現職の歯科麻酔科医だもの」
エンナはムッとした
「来た早々にヒカリに依頼をするの」
「盗まれたのが院長には?」
エンナはスマートフォンで連絡した
「知ってるもの、神奈川県警の捜査員で鶴見大の勤務医だって!」
エンナはきっぱりと同僚に言った
「エンナ、どうしたの?」
「盗まれた!」
「盗まれた?」
エンナはうなずいた
「緊急はPHSじゃなくてスマートフォンよ」
「盗まれた物って?」
「笑気麻酔薬よ!」
ヒカリはエンナに
「こっちから頼んでもいい?」
「頼み?」
ヒカリはうなずいた
「あたしの事務所に来た手紙よ」
「手紙?」
「調べてほしいから持ち込むが」
「どこに?」
「神奈川県警!」
ヒカリはうなずいた
チェレンは思わず耳をふさいだ
「いつも以上の大声で」
「ヒカリとチェレン、同居しています」
「ベルは黙って」
ヒカリは匂いをかいだ
「ハナズオウの匂い?」
「ハナズオウ?」
ベルは興味を示した
「新約聖書のなかでイスカリオテのユダが首吊った木とさせてるのよ」
「でもどうしてハナズオウの匂いを?」
ヒカリはお手上げをした
「場所まで指定してるのも」
ヒカリは時計を見て
「もう閉める時間だけど」
「忘れていました!」
ベルたちは急いで支度した
ヒカリは笑った
「気になるから行こうかと思うのか?」
チェレンは不安そうに言った
ヒカリはうなずいた
「気になりすぎて」
「ヒカリらしい」
チェレンは呆れ顔でヒカリを見た
「コーデリアとナンシーにエサをあげないと」
ヒカリは慌ててエサをあげた
チェレンは首をかしげた
ベルはウォーショースキーを見て
「飼い主に似るんですかね?」
ウォッシャースキーは首をかしげてにゃーと鳴いた
ベルはため息混じりで食べた
Nは手を見て
「引っ掻き傷覚悟だ!」
アルセーヌは三毛猫のアイリーンとキジトラのワトソンを誘った
「大丈夫?アルセーヌ」
アルセーヌは困り果てた
「保護猫ボランティアで預かってる猫だから大変だ」
アルセーヌはボールを持ってきた
「黒猫はアルセーヌで三毛猫、アイリーンとキジトラのワトソンか」
Nはスマートフォンを見た
「ボランティアからだ」
翌朝、ヒカリは朝刊を見た
「今日から元町行かないといけないと」
「ナンシーたちはどうするんだ?」
ヒカリはチェレンに
「近所に預かってもらうわ」
チェレンはナンシーをキャリーケースに入れた
ベルは女性に会った
「コーヒーと紅茶の匂いですね」
「えっ?」
女性は戸惑った
「どうしたんですか?」
「何でもないわ」
ベルは女性を見て
「変わり者だわ」
ヒカリは近所に行って
「すいませんね」
「大丈夫ですよ、仕事ですね」
ヒカリはうなずいた
「家でもなついてますので」
ヒカリは目をそらした
チェレンは苦笑いした
Nは団体に事情を話した
「あなたのおかげで助かってるもの」
「えっ?」
Nはキョトンとした
「東さん、どうしたんですか?」
東はNに
「じゃあ、アルセーヌも?」
東はうなずいた
ヒカリは荷物を調べた
「大丈夫、ヒカリ?」
ヒカリはうなずいた
「こんな依頼は始めてだわ」
「始めて?」
「ヒカリがこんなに首をかしげるのは」
ヒカリはうなずいた
「魔女って書いてあるから」
「確かに不自然ですね」
「ベルもそう思うの?」
ベルはうなずいた
「手紙だけで」
ヒカリは手紙を渡した
「Nにチェレンもでしょ?」
二人はうなずいた
「オペ座の事件以来だから」
ヒカリは手帳を開いた
「エンナでも聞いてみるか」
「エンナに?」
チェレンは大丈夫かなと思った
ヒカリのスマートフォンが鳴った
「エンナからだ」
「確か、エンナは病院で」
「現職の歯科麻酔科医だもの」
エンナはムッとした
「来た早々にヒカリに依頼をするの」
「盗まれたのが院長には?」
エンナはスマートフォンで連絡した
「知ってるもの、神奈川県警の捜査員で鶴見大の勤務医だって!」
エンナはきっぱりと同僚に言った
「エンナ、どうしたの?」
「盗まれた!」
「盗まれた?」
エンナはうなずいた
「緊急はPHSじゃなくてスマートフォンよ」
「盗まれた物って?」
「笑気麻酔薬よ!」
ヒカリはエンナに
「こっちから頼んでもいい?」
「頼み?」
ヒカリはうなずいた
「あたしの事務所に来た手紙よ」
「手紙?」
「調べてほしいから持ち込むが」
「どこに?」
「神奈川県警!」
ヒカリはうなずいた
チェレンは思わず耳をふさいだ
「いつも以上の大声で」
「ヒカリとチェレン、同居しています」
「ベルは黙って」
ヒカリは匂いをかいだ
「ハナズオウの匂い?」
「ハナズオウ?」
ベルは興味を示した
「新約聖書のなかでイスカリオテのユダが首吊った木とさせてるのよ」
「でもどうしてハナズオウの匂いを?」
ヒカリはお手上げをした
「場所まで指定してるのも」
ヒカリは時計を見て
「もう閉める時間だけど」
「忘れていました!」
ベルたちは急いで支度した
ヒカリは笑った
「気になるから行こうかと思うのか?」
チェレンは不安そうに言った
ヒカリはうなずいた
「気になりすぎて」
「ヒカリらしい」
チェレンは呆れ顔でヒカリを見た
「コーデリアとナンシーにエサをあげないと」
ヒカリは慌ててエサをあげた
チェレンは首をかしげた
ベルはウォーショースキーを見て
「飼い主に似るんですかね?」
ウォッシャースキーは首をかしげてにゃーと鳴いた
ベルはため息混じりで食べた
Nは手を見て
「引っ掻き傷覚悟だ!」
アルセーヌは三毛猫のアイリーンとキジトラのワトソンを誘った
「大丈夫?アルセーヌ」
アルセーヌは困り果てた
「保護猫ボランティアで預かってる猫だから大変だ」
アルセーヌはボールを持ってきた
「黒猫はアルセーヌで三毛猫、アイリーンとキジトラのワトソンか」
Nはスマートフォンを見た
「ボランティアからだ」
翌朝、ヒカリは朝刊を見た
「今日から元町行かないといけないと」
「ナンシーたちはどうするんだ?」
ヒカリはチェレンに
「近所に預かってもらうわ」
チェレンはナンシーをキャリーケースに入れた
ベルは女性に会った
「コーヒーと紅茶の匂いですね」
「えっ?」
女性は戸惑った
「どうしたんですか?」
「何でもないわ」
ベルは女性を見て
「変わり者だわ」
ヒカリは近所に行って
「すいませんね」
「大丈夫ですよ、仕事ですね」
ヒカリはうなずいた
「家でもなついてますので」
ヒカリは目をそらした
チェレンは苦笑いした
Nは団体に事情を話した
「あなたのおかげで助かってるもの」
「えっ?」
Nはキョトンとした
「東さん、どうしたんですか?」
東はNに
「じゃあ、アルセーヌも?」
東はうなずいた
ヒカリは荷物を調べた
「大丈夫、ヒカリ?」
ヒカリはうなずいた
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