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友人たち
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扉を開けてすぐに声をかけられる
「1週間ぶりだなぁ優!!頭は大丈夫か?」
『1週間ぶりだなぁ優!!頭は大丈夫か?』
「お~…叶多かー、むしろ寝過ぎで身体がだるいぞ…」
(お、コエが声と一致してる)
この割と正直者のこいつは遠野叶多(とおのかなた)一年の時からよく一緒につるんでる1人でちょっとバカだがいい奴だ
「へ~ぇ?轢かれたって割には元気そうじゃん」
『怪我は大丈夫そうね!でもだるいみたいだし…』
「お!莉乃じゃん!はよ~!」
「久しぶり、どうも身体は頑丈みたいでな?」
この全体的に小柄な奴は藤守莉乃(ふじもりりの)運動が好きで叶多の幼馴染である
「そういえばコイツよぉ、お前が運ばれた日あんじゃん?」
『あれはおもしろかったな!』
「ちょっと叶多!?それ以上言ったら蹴っ飛ばすよ!?」
『このバカ!さんざん言うなって言ったのに!!』
「へっ!やってみろや!それでコイツさっていったぁぁぁ!!??」
「言うなって言ってんでしょぉがぁぁ!!」
『と、とりあえずセーフ?』
聞いたらコロスといわんばかりの目で…
「聞いたら…潰すよ♪」
前言撤回、潰されるらしい。しかもいい笑顔なのに目が笑ってない。ついでにコエもおんなじこと言ってる
「あ…篠崎君」
『怪我はもう平気みたいだ。よかった』
「ん?おはよ。お見舞いありがとな!果物旨かったぜ!」
こいつは東響子(あずまきょうこ)比較的おとなしいし静かだが結構はっきりいってしまうタイプの人間。このメンバーのなかで唯一見舞いに来た
「「ちょっと待てぇ!?」」
「なに?」
「んだよいきなり?」
「え?なにそれ?俺誘われてないんだけど!?」
『俺も行きたかった!』
「き、響子?なんでよ??」
『え?え?』
叶多の声が大きすぎて莉乃がなに言ってるかわからなかったがコエの感じではかなり驚いているようだ
「うん。誘ってないから…」
『病院は…静かに』
と叶多に言いつつ莉乃に首を振る響子
「何でだよぉ!?俺も行きたかっ「叶多はうるさいから…」たって…そうか……」
がっくりと項垂れる叶多
「あ、あたしは?何で?」
『あたしは大丈夫な筈でしょ!?』
「電話かけたけど繋がらなかったから…」
『残念…』
それでなにかを思い出したような莉乃が叶多と一緒に項垂れている
「アノヒカ…ヨウジサエナケレバ…」
「ウルサイッテ…ウルサイッテ……」
(あいつらはほっとこう)
「そろそろホームルームだろ、席戻ろうぜ」
と各々席に戻る
(案外平気だったな…)
響子は事前に知ってはいたがあの二人は今日初めてコエを聴いた
(流石にあいつらから"実はお前が嫌いでした"なんて聞こえたら嫌だからな…)
そのまま順調に時間は進んでいった
「1週間ぶりだなぁ優!!頭は大丈夫か?」
『1週間ぶりだなぁ優!!頭は大丈夫か?』
「お~…叶多かー、むしろ寝過ぎで身体がだるいぞ…」
(お、コエが声と一致してる)
この割と正直者のこいつは遠野叶多(とおのかなた)一年の時からよく一緒につるんでる1人でちょっとバカだがいい奴だ
「へ~ぇ?轢かれたって割には元気そうじゃん」
『怪我は大丈夫そうね!でもだるいみたいだし…』
「お!莉乃じゃん!はよ~!」
「久しぶり、どうも身体は頑丈みたいでな?」
この全体的に小柄な奴は藤守莉乃(ふじもりりの)運動が好きで叶多の幼馴染である
「そういえばコイツよぉ、お前が運ばれた日あんじゃん?」
『あれはおもしろかったな!』
「ちょっと叶多!?それ以上言ったら蹴っ飛ばすよ!?」
『このバカ!さんざん言うなって言ったのに!!』
「へっ!やってみろや!それでコイツさっていったぁぁぁ!!??」
「言うなって言ってんでしょぉがぁぁ!!」
『と、とりあえずセーフ?』
聞いたらコロスといわんばかりの目で…
「聞いたら…潰すよ♪」
前言撤回、潰されるらしい。しかもいい笑顔なのに目が笑ってない。ついでにコエもおんなじこと言ってる
「あ…篠崎君」
『怪我はもう平気みたいだ。よかった』
「ん?おはよ。お見舞いありがとな!果物旨かったぜ!」
こいつは東響子(あずまきょうこ)比較的おとなしいし静かだが結構はっきりいってしまうタイプの人間。このメンバーのなかで唯一見舞いに来た
「「ちょっと待てぇ!?」」
「なに?」
「んだよいきなり?」
「え?なにそれ?俺誘われてないんだけど!?」
『俺も行きたかった!』
「き、響子?なんでよ??」
『え?え?』
叶多の声が大きすぎて莉乃がなに言ってるかわからなかったがコエの感じではかなり驚いているようだ
「うん。誘ってないから…」
『病院は…静かに』
と叶多に言いつつ莉乃に首を振る響子
「何でだよぉ!?俺も行きたかっ「叶多はうるさいから…」たって…そうか……」
がっくりと項垂れる叶多
「あ、あたしは?何で?」
『あたしは大丈夫な筈でしょ!?』
「電話かけたけど繋がらなかったから…」
『残念…』
それでなにかを思い出したような莉乃が叶多と一緒に項垂れている
「アノヒカ…ヨウジサエナケレバ…」
「ウルサイッテ…ウルサイッテ……」
(あいつらはほっとこう)
「そろそろホームルームだろ、席戻ろうぜ」
と各々席に戻る
(案外平気だったな…)
響子は事前に知ってはいたがあの二人は今日初めてコエを聴いた
(流石にあいつらから"実はお前が嫌いでした"なんて聞こえたら嫌だからな…)
そのまま順調に時間は進んでいった
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