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第三章 未知なるもの

第三章 未知なるもの11

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 ※※※

 ――皆が寝静まった頃。
 とある屋敷の一室では、ふたりの男が声を潜めていた。

「おい、首尾はどうなっている?」
「あぁ、どうやら上々のようだな」

 渡された書類を手にした男は書かれている内容に目を通すと、口元を歪ませて笑った。

「なるほど……」

 顔を上げた男は向かいに座る男に目をやった。

「まさかこんなことになっていたとは」
「あぁ。さすがに私も思いもしていなかったが」

 書類を渡した男はにやりと笑った。

「いい機会だと思わないか?」
「そうだな」
 ふたりの男の静かな笑い声が部屋の中に響いていた。
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