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新兵衛は部屋に戻ると、逸の手から灯りを取りあげ、部屋の隅に置いた。
「寒かった」
と言いながら、新兵衛は逸を抱きしめる。
逸は新兵衛が何も着ていない事にそのとき初めて気づいた。これでは寒くて当たり前だと思う。同時にその肌の感触に逸は喘ぐような昂ぶりを覚えた。
「……旦那様、私」
「しばらく、何も言うな」
何も言うな、と新兵衛は言う。
逸を抱きすくめたまま膝を落とし、その場に倒した。額と顎を押さえて唇を重ね、舌を絡め取る。そうしながら襟元に手を掛けて左右に大きく広げ、柔らかな膨らみに掌を遊ばせた。
逸は新兵衛の背に腕を回した。寒いといっていた彼に、既に温もりが灯っている。
乱れた裾から除く膝に指をかけ、その肌に従って新兵衛は逸の奥へと手を伸ばす。逸の体が跳ねた。
逸は袂を噛んで、あらぬ音色を洩らさぬように耐える。いつ、すぐそこの廊下を僧達が通るかわからない。ここはそういう場所だ。
新兵衛は逸の身体を引き起こし、邪魔な帯に手を掛けた。彼の意図がわかった逸も、その仕草に介添えをした。しゅる、という衣擦れの音が夜気に融ける。逸の腕を袖から抜き、身を隠すものを奪い去った。
胸を合わせると、懐かしい、滑らかな肌の感触があった。
呼気だけを熱く洩らしながら、新兵衛は逸の肌に唇を這わせた。彼が触れるたびに逸の肌に戦慄が走る。華奢な四肢を開き、存分にそれを味わった。
記憶より少しだけ豊かになった逸の胸元に触れ、桜の蕾のようなその頂を唇で吸う。そうしながら、彼の手が、逸の花芯をそっと撫で上げている。逸は自分の掌を噛んで、堪える。逸の頬はひどく熱くなっていた。
不意に逸の頤が弾けるように反り返った。
新兵衛の手が、逸の奥に触れている。内側から滲むものを誘うように、深くまた浅く触れている。
「逸、熱い……」
その耳元に新兵衛は囁いた。静かな闇の中に、彼の手に奏でられる、その粘質な音と震える吐息だけが聞こえる。
逸が身を捩る。先ほど傍らに捨てられた衣類を引き寄せ、噛み締めた。小刻みな呼気と、押し殺した音色を、その布地の中に放つ。
そうだ、此処であったな、と新兵衛がまた逸の耳に吹き込む。逸の体が稚鮎のように跳ねた。此処か、と新兵衛が言う逸のその箇所を、彼は指の先で押し潰すような仕草を繰り返した。そうするたびに、逸が艶かしく肢体を波打たせ、噛み締めた布の中にくぐもった吐息を洩らし、その抑えた音色が新兵衛を狂おしくさせた。
頬や顎先から胸元をたどり、やがて新兵衛は逸の内股に唇を付けた。押し殺したような呼気が、鳴った。ぬらぬらと濡れているその周囲を舌で拭い、先ほどから指で犯している秘所に喰らい付いた。
執拗に施される愛撫に耐えかねて、逸は熱に浮かされたようになった。自ら口に含んだ布の中に声を放ち、胸が苦しいようになって、ひどく涙が出る。その上にまた新兵衛が、耐え難いような仕草で触れ、そのために逸は体が勝手に痙攣するのを知った。
身を起こした新兵衛は指先で口元を拭いつつかすかな笑みを浮かべ、逸の頬に額を付けた。涙を感じた。
震える肌に手を触れ、そっと、それでも抗いを許さない力で震える下肢を割り、熱く潤んだ逸に新兵衛はひどく猛々しくなった己を沈ませた。
咄嗟に逸の口元から、先ほどから噛み締めていた着物が落ちた。
「旦那さま……!」
逸がしなやかに身を反り返しながら、絶え入るような声を上げる。それを恥じたか、奥歯を噛み締めて、眉を寄せた。
熱い呼気で、逸、と呼ばいながら、新兵衛が逸の内を往来する。石を割る鏨(たがね)のように、逸の身体に新兵衛は己を叩きつけた。
逸は与えられる力に翻弄されて身体を揺るがせながら、先ほど落とした着物を探り、その袖を引いて再び口に含んで噛み締めた。そうして響きを殺した逸の声が、新兵衛の耳朶を哀切に打つ。
新兵衛を熱く包む逸の身体を感じる。身じろぎのたびに新兵衛にいっそう強く纏いつき、退くことを許さないように彼を捉える。
逸は新兵衛の肩に置いた手を突っ張って背を反らした。苦悩であるかのように眉を寄せ、目蓋の下に涙を湧かし、くぐもった声を唇の中の布に何度も洩らす。新兵衛が潮のように果てしなく逸の内を引いては満たす。やがて暴風のように激しさを増した。
身体を震わせる逸の華奢な腰を掴み、新兵衛は逸の深奥を求めてその身体を貫いた。
快楽らしきものを新兵衛は感じていなかった。
ただその粘膜を通じて逸の存在を、その温かさに包まれる己の存在を、生々しい命の在り処を、溢れるほどに感じた。
溶け合うほどに固く逸を抱きしめた腕を、新兵衛が緩めた。
結ばれたのは一瞬のようであり、永遠のようでもある。
新兵衛は頬を逸の胸に置いた。静かに、重みを委ねる。
鼓動の上に乗っている彼の重みを、この上ない悲しみを知る男を、逸は愛おしく抱きしめた。
少しの間、そうしていた。
それから呼吸を鎮めた新兵衛が逸の上からゆらりと体を起こす。同時に逸の背に腕を廻し、華奢な身体をも起こさせた。
そっと唇を合わせながら、ありがとう、と新兵衛は言った。
「旦那様、私は……」
逸は新兵衛の首に縋って訴えようとした。
「わかっている」
よく、わかっている、と新兵衛は逸の背を撫でながら言った。
「お戻り、逸」
そう言いながら、新兵衛は傍らを探って逸の衣類を拾い、いや、と首を横に振って抗う薄い肩を布地で覆った。
「誰かが来たら私の恥になる」
新兵衛は言った。誰かに見つかれば何よりも逸の傷になる。だが逸のために、と新兵衛が言えば、彼女は従うまい。新兵衛の恥であると言えば、逸が従うことが解っている。案の定、逸は大人しく頷いて新兵衛が着せ掛けた着物に袖を入れた。
有無を言わさずに逸を連れ込んだくせに、と新兵衛はふと自嘲する。
暗闇の中、静かに身形を整えたらしい逸が、それでは、と言った。
「逸」
部屋の片隅の明かりを、逸が拾ったらしい。その気配に向けて、新兵衛はまた呼びかけた。
「ありがとう。幸せにおなり」
他人事のような新兵衛の言葉を、逸は哀しみに聴いた。
「旦那様……!」
「静かに。さあ、戻りなさい」
どうして、そんなことを言うのか。逸は新兵衛を問い詰めたかった。だが、彼は何も言わずにそれを許さない。
立ちすくんだ逸の頭上から、いつの間にか側に来ていた新兵衛が襖を開け、逸の肩を押して外に出した。
「どうして…」
振り向いたときには、それはもう閉ざされている。
人が来ないうちに、早く行けと、新兵衛は閉ざした部屋の中から言った。
どうして、と逸は口の中でまた呟いた。
私は、旦那様が好き。何度もそう言おうとした。
新兵衛は解っていると言っていた。本当だろうか。
どうして、遮るのだろう。
どうして聞いてくれないのだろう。
たった今、逸の身体を熱く満たしていた新兵衛なのに、どうして直ぐに突き放すようなことを言うのだろう。どうして心を訴えることを許してくれないのだろう。
(私が子供だから……?)
そういうことなのか。
逸は、閉ざされた襖に手を掛け、少し俯いて、踵を返した。
誰かが来たら、新兵衛の恥になる。それは、逸としては断じて避けたいことであった。
やがて、逡巡していた逸が、諦めたらしく遠ざかる足音を、闇の中で新兵衛は聞いた。
「寒かった」
と言いながら、新兵衛は逸を抱きしめる。
逸は新兵衛が何も着ていない事にそのとき初めて気づいた。これでは寒くて当たり前だと思う。同時にその肌の感触に逸は喘ぐような昂ぶりを覚えた。
「……旦那様、私」
「しばらく、何も言うな」
何も言うな、と新兵衛は言う。
逸を抱きすくめたまま膝を落とし、その場に倒した。額と顎を押さえて唇を重ね、舌を絡め取る。そうしながら襟元に手を掛けて左右に大きく広げ、柔らかな膨らみに掌を遊ばせた。
逸は新兵衛の背に腕を回した。寒いといっていた彼に、既に温もりが灯っている。
乱れた裾から除く膝に指をかけ、その肌に従って新兵衛は逸の奥へと手を伸ばす。逸の体が跳ねた。
逸は袂を噛んで、あらぬ音色を洩らさぬように耐える。いつ、すぐそこの廊下を僧達が通るかわからない。ここはそういう場所だ。
新兵衛は逸の身体を引き起こし、邪魔な帯に手を掛けた。彼の意図がわかった逸も、その仕草に介添えをした。しゅる、という衣擦れの音が夜気に融ける。逸の腕を袖から抜き、身を隠すものを奪い去った。
胸を合わせると、懐かしい、滑らかな肌の感触があった。
呼気だけを熱く洩らしながら、新兵衛は逸の肌に唇を這わせた。彼が触れるたびに逸の肌に戦慄が走る。華奢な四肢を開き、存分にそれを味わった。
記憶より少しだけ豊かになった逸の胸元に触れ、桜の蕾のようなその頂を唇で吸う。そうしながら、彼の手が、逸の花芯をそっと撫で上げている。逸は自分の掌を噛んで、堪える。逸の頬はひどく熱くなっていた。
不意に逸の頤が弾けるように反り返った。
新兵衛の手が、逸の奥に触れている。内側から滲むものを誘うように、深くまた浅く触れている。
「逸、熱い……」
その耳元に新兵衛は囁いた。静かな闇の中に、彼の手に奏でられる、その粘質な音と震える吐息だけが聞こえる。
逸が身を捩る。先ほど傍らに捨てられた衣類を引き寄せ、噛み締めた。小刻みな呼気と、押し殺した音色を、その布地の中に放つ。
そうだ、此処であったな、と新兵衛がまた逸の耳に吹き込む。逸の体が稚鮎のように跳ねた。此処か、と新兵衛が言う逸のその箇所を、彼は指の先で押し潰すような仕草を繰り返した。そうするたびに、逸が艶かしく肢体を波打たせ、噛み締めた布の中にくぐもった吐息を洩らし、その抑えた音色が新兵衛を狂おしくさせた。
頬や顎先から胸元をたどり、やがて新兵衛は逸の内股に唇を付けた。押し殺したような呼気が、鳴った。ぬらぬらと濡れているその周囲を舌で拭い、先ほどから指で犯している秘所に喰らい付いた。
執拗に施される愛撫に耐えかねて、逸は熱に浮かされたようになった。自ら口に含んだ布の中に声を放ち、胸が苦しいようになって、ひどく涙が出る。その上にまた新兵衛が、耐え難いような仕草で触れ、そのために逸は体が勝手に痙攣するのを知った。
身を起こした新兵衛は指先で口元を拭いつつかすかな笑みを浮かべ、逸の頬に額を付けた。涙を感じた。
震える肌に手を触れ、そっと、それでも抗いを許さない力で震える下肢を割り、熱く潤んだ逸に新兵衛はひどく猛々しくなった己を沈ませた。
咄嗟に逸の口元から、先ほどから噛み締めていた着物が落ちた。
「旦那さま……!」
逸がしなやかに身を反り返しながら、絶え入るような声を上げる。それを恥じたか、奥歯を噛み締めて、眉を寄せた。
熱い呼気で、逸、と呼ばいながら、新兵衛が逸の内を往来する。石を割る鏨(たがね)のように、逸の身体に新兵衛は己を叩きつけた。
逸は与えられる力に翻弄されて身体を揺るがせながら、先ほど落とした着物を探り、その袖を引いて再び口に含んで噛み締めた。そうして響きを殺した逸の声が、新兵衛の耳朶を哀切に打つ。
新兵衛を熱く包む逸の身体を感じる。身じろぎのたびに新兵衛にいっそう強く纏いつき、退くことを許さないように彼を捉える。
逸は新兵衛の肩に置いた手を突っ張って背を反らした。苦悩であるかのように眉を寄せ、目蓋の下に涙を湧かし、くぐもった声を唇の中の布に何度も洩らす。新兵衛が潮のように果てしなく逸の内を引いては満たす。やがて暴風のように激しさを増した。
身体を震わせる逸の華奢な腰を掴み、新兵衛は逸の深奥を求めてその身体を貫いた。
快楽らしきものを新兵衛は感じていなかった。
ただその粘膜を通じて逸の存在を、その温かさに包まれる己の存在を、生々しい命の在り処を、溢れるほどに感じた。
溶け合うほどに固く逸を抱きしめた腕を、新兵衛が緩めた。
結ばれたのは一瞬のようであり、永遠のようでもある。
新兵衛は頬を逸の胸に置いた。静かに、重みを委ねる。
鼓動の上に乗っている彼の重みを、この上ない悲しみを知る男を、逸は愛おしく抱きしめた。
少しの間、そうしていた。
それから呼吸を鎮めた新兵衛が逸の上からゆらりと体を起こす。同時に逸の背に腕を廻し、華奢な身体をも起こさせた。
そっと唇を合わせながら、ありがとう、と新兵衛は言った。
「旦那様、私は……」
逸は新兵衛の首に縋って訴えようとした。
「わかっている」
よく、わかっている、と新兵衛は逸の背を撫でながら言った。
「お戻り、逸」
そう言いながら、新兵衛は傍らを探って逸の衣類を拾い、いや、と首を横に振って抗う薄い肩を布地で覆った。
「誰かが来たら私の恥になる」
新兵衛は言った。誰かに見つかれば何よりも逸の傷になる。だが逸のために、と新兵衛が言えば、彼女は従うまい。新兵衛の恥であると言えば、逸が従うことが解っている。案の定、逸は大人しく頷いて新兵衛が着せ掛けた着物に袖を入れた。
有無を言わさずに逸を連れ込んだくせに、と新兵衛はふと自嘲する。
暗闇の中、静かに身形を整えたらしい逸が、それでは、と言った。
「逸」
部屋の片隅の明かりを、逸が拾ったらしい。その気配に向けて、新兵衛はまた呼びかけた。
「ありがとう。幸せにおなり」
他人事のような新兵衛の言葉を、逸は哀しみに聴いた。
「旦那様……!」
「静かに。さあ、戻りなさい」
どうして、そんなことを言うのか。逸は新兵衛を問い詰めたかった。だが、彼は何も言わずにそれを許さない。
立ちすくんだ逸の頭上から、いつの間にか側に来ていた新兵衛が襖を開け、逸の肩を押して外に出した。
「どうして…」
振り向いたときには、それはもう閉ざされている。
人が来ないうちに、早く行けと、新兵衛は閉ざした部屋の中から言った。
どうして、と逸は口の中でまた呟いた。
私は、旦那様が好き。何度もそう言おうとした。
新兵衛は解っていると言っていた。本当だろうか。
どうして、遮るのだろう。
どうして聞いてくれないのだろう。
たった今、逸の身体を熱く満たしていた新兵衛なのに、どうして直ぐに突き放すようなことを言うのだろう。どうして心を訴えることを許してくれないのだろう。
(私が子供だから……?)
そういうことなのか。
逸は、閉ざされた襖に手を掛け、少し俯いて、踵を返した。
誰かが来たら、新兵衛の恥になる。それは、逸としては断じて避けたいことであった。
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