放浪さんの放浪記

山代裕春

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放浪記第三話

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おやおや作家さん
進んでいるかい原稿は
どこからきた?
そんなのどうでもいい話
よいしょっと
あー気にせず気にせず書いとくれ
……
おやおやできたか作家さん
ではではここらでおいたします
喉元切り裂き血飛沫舞い
染まる着物と新畳み
原稿持ち去りニヤリと笑う
冷たい夜風は針のよう
やっと見つけたボロい家
原稿投げつけ嘲り笑う
作家の端くれ絶望し
すぐさま机に殴り書き
ではではさよならまたいつか
パン!!
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