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似て非なるもの達
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………刑務所
薄暗い廊下に響く鼻歌。
「♪~♪~」
看守「囚人番号2258」
2258「…」
看守「立て」
気怠く立ち上がり看守を見下した目で見る。
看守「出ろ、面会だ」
……面会室
2258「♪~♪~」
殺風景な空間に空っぽな鼻歌が響く。
松尾「えらいご機嫌だな、人間さんよ」
人間「何の用ぅ?」
松尾「…」
人間「おレをいじめに来たのぉ?」
松尾「鳴年を出せ」
人間「無理ぃー」
鳴年は高瀬の時にしか出ない。
人間「もう2年もいるんだよぉ?いい加減理解しなよぉ~」
松尾「……高瀬を抱いた」
陽気な鼻歌が止まる。
松尾「て言ったら出てくるか?」
人間「…嘘つきめぇ」
目が笑っていない。
松尾「…」
人間「おレがそんな嘘に引っ掛かるとでもぉ?」
松尾「同意してないからな」
人間「……」
松尾「君が仕込んだだけはあったぜ?」
人間「…」
うすら笑みを浮かべ鳴年を見下す松尾。
松尾「なあ…」
刹那、衝撃音、ガラスに入るヒビ、滲む拳。
鳴年「…殺す」
松尾「やってみ?」
鳴年はガラスからゆっくり拳を離す。
鳴年「お前も俺と同じか?」
松尾「…いや、君の方がまともだ」
鳴年は松尾に迫る。
鳴年「何しにきた?」
松尾「…」
薄暗い廊下に響く鼻歌。
「♪~♪~」
看守「囚人番号2258」
2258「…」
看守「立て」
気怠く立ち上がり看守を見下した目で見る。
看守「出ろ、面会だ」
……面会室
2258「♪~♪~」
殺風景な空間に空っぽな鼻歌が響く。
松尾「えらいご機嫌だな、人間さんよ」
人間「何の用ぅ?」
松尾「…」
人間「おレをいじめに来たのぉ?」
松尾「鳴年を出せ」
人間「無理ぃー」
鳴年は高瀬の時にしか出ない。
人間「もう2年もいるんだよぉ?いい加減理解しなよぉ~」
松尾「……高瀬を抱いた」
陽気な鼻歌が止まる。
松尾「て言ったら出てくるか?」
人間「…嘘つきめぇ」
目が笑っていない。
松尾「…」
人間「おレがそんな嘘に引っ掛かるとでもぉ?」
松尾「同意してないからな」
人間「……」
松尾「君が仕込んだだけはあったぜ?」
人間「…」
うすら笑みを浮かべ鳴年を見下す松尾。
松尾「なあ…」
刹那、衝撃音、ガラスに入るヒビ、滲む拳。
鳴年「…殺す」
松尾「やってみ?」
鳴年はガラスからゆっくり拳を離す。
鳴年「お前も俺と同じか?」
松尾「…いや、君の方がまともだ」
鳴年は松尾に迫る。
鳴年「何しにきた?」
松尾「…」
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