生まれ変わってもあなたが欲しい

オーガスト

……次の日
「よぉしんぷさま」
神父「…」
「なんだよ昨日の事怒ってんのか？」
神父「たしかに怒ってはいます
ですがあなたに怒りをぶつけたところで
先は見えてます」
「ははは！賢明な判断だ」
シドレ「神父様？」
神父「シドレ、おはよう」
シドレ「お、おはようございます」
神父「いつもありがとうね」
神父はシドレから野菜をもらう
「…」
神父「なんです？」
「いけすかねー」
神父「は？」
神父は男に服を掴まれ引っ張られる
神父「あっ」
引っ張られた反動でよろけ
倒れそうになるが男に抱き寄せられた
シドレ「！？」
「あっぶねー気をつけろよ」
神父「怪我人に随分な対応ですね」
「怪我したアンタが悪いだろ」
神父「誰のせいだと思ってます？」
シドレ「…」
「お前こいつの事好きだろ？」
シドレ「…」
「やっぱりな」
シドレ「……オーガスト…」
「！？」
シドレ「出世したみたいだね」
オーガスト「何でその名を知ってんだ」
シドレ「お分かりでないかい？
おぼっちゃん」
オーガスト「…ちっお前かよ」
シドレ「お久しぶりです」
オーガスト「…帰る」
オーガストは神父を近くの席に
座らせ不機嫌そうに帰っていった
シドレ「神父様！大丈夫ですか？！」
神父「え、ええ」
シドレ「よかったぁ…あ」
シドレは咄嗟に掴んだ神父の手を離す
神父「大丈夫あなたは穢れてなどいない」
シドレ「…」
神父「ところでシドレあの方知り合いなの？オーガストって」
シドレ途端に険しい顔になり
口を開ける
シドレ「男娼していた頃の上客の息子です」
神父「！」
シドレ「当時そこの元締めをしていた
マフィアのボスに気に入られてそこで…」
神父「そうだったのですね」
シドレ「神父様あいつには
気をつけてください
あいつは悪魔です何されるかわかりませんよ」
神父「…」