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神父の休憩
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夕方…
子供「またねー!しんぷしゃまー」
神父「またね」
子供の母親「ありがとうございました」
神父「お気をつけて」
子供の手を引き家路に帰る
神父はその様子を見て少し寂しさを感じる
神父「…」
門を閉じ鍵をかけ礼拝堂に戻る
神父「今日も一日皆が無事に過ごせました
事を感謝申し上げます」
崇拝像にお祈りを捧げ終わると
少しばかりの休憩をとる
と言っても神父にとっては
聖書拝読の時間なので休憩という休憩はないに等しい
神父「…」
ダンダンダンダンダンダン!!!
神父「!?」
ダンダンダンダンダン!!
神父「…」
…どかっ!!!
「よぉ!しんぷさまー」
扉を蹴り現れたのはあの時の男
神父「扉…弁償してくださいね」
「はあ?!おいおいおい
感動の再会だってのに金の請求かよ!」
神父「…」
「わーったよ、後で持って来させる」
男は離れた席に座ると神父に何かを投げ捨てる
チャリ…
神父「罰当たりですよ」
掌にはあの時渡したロザリオ
少し欠けている
「悔しいが奇跡はあったぜ」
神父「…」
「感謝する」
神父「私ではなく神に感謝しなさい」
「…」
男は立ち上がると中央に跪き
お祈りを捧げた
「我この世に生き残れたことを
感謝申し上げます」
長く静かな時間が流れる
「はぁ…」
男は立ち上がり席に戻る
神父「…」
「……」
神父「…なんですか?」
「イヤなんでも」
神父「そうですか」
「…」
神父「…」
「……」
神父「ジロジロ見ないでいただけますか?」
「…」
神父「言いたい事があるなら言ってください」
「かわいいなと思って」
神父「…」
「なんだよその顔」
神父「…」
「そんなおかしいか?」
神父「男である私にかわいいなんて言うのはあなたくらいです
綺麗とは言われたことはありますが」
「ほーう?」
一瞬男の顔が険しくなる
「じゃ、帰るわ」
神父「お気をつけて扉代は必ず
持ってきてくださいね」
「はいよー」
その日から男は毎日来るようになった
子供「またねー!しんぷしゃまー」
神父「またね」
子供の母親「ありがとうございました」
神父「お気をつけて」
子供の手を引き家路に帰る
神父はその様子を見て少し寂しさを感じる
神父「…」
門を閉じ鍵をかけ礼拝堂に戻る
神父「今日も一日皆が無事に過ごせました
事を感謝申し上げます」
崇拝像にお祈りを捧げ終わると
少しばかりの休憩をとる
と言っても神父にとっては
聖書拝読の時間なので休憩という休憩はないに等しい
神父「…」
ダンダンダンダンダンダン!!!
神父「!?」
ダンダンダンダンダン!!
神父「…」
…どかっ!!!
「よぉ!しんぷさまー」
扉を蹴り現れたのはあの時の男
神父「扉…弁償してくださいね」
「はあ?!おいおいおい
感動の再会だってのに金の請求かよ!」
神父「…」
「わーったよ、後で持って来させる」
男は離れた席に座ると神父に何かを投げ捨てる
チャリ…
神父「罰当たりですよ」
掌にはあの時渡したロザリオ
少し欠けている
「悔しいが奇跡はあったぜ」
神父「…」
「感謝する」
神父「私ではなく神に感謝しなさい」
「…」
男は立ち上がると中央に跪き
お祈りを捧げた
「我この世に生き残れたことを
感謝申し上げます」
長く静かな時間が流れる
「はぁ…」
男は立ち上がり席に戻る
神父「…」
「……」
神父「…なんですか?」
「イヤなんでも」
神父「そうですか」
「…」
神父「…」
「……」
神父「ジロジロ見ないでいただけますか?」
「…」
神父「言いたい事があるなら言ってください」
「かわいいなと思って」
神父「…」
「なんだよその顔」
神父「…」
「そんなおかしいか?」
神父「男である私にかわいいなんて言うのはあなたくらいです
綺麗とは言われたことはありますが」
「ほーう?」
一瞬男の顔が険しくなる
「じゃ、帰るわ」
神父「お気をつけて扉代は必ず
持ってきてくださいね」
「はいよー」
その日から男は毎日来るようになった
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